ホイスコーレ日記37:楽焼その1

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

全日程で3週間ある、選択授業の週。初めの1週目に僕は「楽焼」を選びました。焼き物ですね、土をこねるところから、焼いて実際に使えるようにするところまでやります。先生は日本の焼き物に惚れて、日本に焼き物留学までしてしまったすごい人!そしてデンマークでそれを日本人に教えるという奇妙な状況に(笑)

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とにかく僕はこれがやりたくてたまらなかったので、希望用紙に「どうしてもどうしてもどうしてもやりたいんです!お願いします!」とでかでかと書きました。日本でも最初から最後の工程までやらせてもらえる機会は少ないだけに、ここでやらねばいつできる、と。

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もちろん、たった一週間では深いところまではできません。形の美しさとか、技法は追求されず、ホイスコーレらしい「いかに楽しんで新しい技術と出会い、体験するか」に重点が置かれています。「そんなのもの足りないよ!」と思うかもしれませんが、自由にやっていいっていうのが一番難しくて楽しいです。なんでも作っていいんです、いくつでも作っていいんです。そりゃ面白いですよ、だって誰も僕が作っている何かにストップを入れて、あーでもないこーでもないと言ってこないんですから。どうやって綺麗な形を作ればいいか、どうやって色を塗ればいいか、わからなくなった時に先生に聞くと答えが返ってくる。こんなに自由に、こんなに楽しく作れるなんて久しぶりだ!