ホイスコーレ日記16

デンマークのDen Skandinaviske Designhojskole に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

第16回目:グループワーク

個人の作業が授業の大半を占める中で、何度かグループワークも行われます。学科問わずランダムに作られたグループにはそれぞれ課題が渡されます。この時は期間が3日間、お題は「西暦1000年の世界に、1000年後からモノが届けられた。それをみた過去の人々は何をするだろうか?」というような感じだったと思います。で、これを演劇にするんです!

僕らのグループにはデンマークではお馴染みだという「レモンケーキ」が渡されました。

レモンケーキ…。
演劇…。

そして、言葉の壁。デンマーク語で話し合えばすぐに済む問題も、お互い慣れない英語でなんとか進めていきました。誰も置いてきぼりにならないように、ある子は自然と全体をまとめる係になり、ある子は資材を集める係になり…。なんとなくチームワークが形成される中、僕は足手まといにならないように必死でついていくのが精一杯でした。

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でも、着々と進む作業にみんなは少しずつ笑顔に。そうそう、ものづくりって初めが大変なのはどんな時も一緒だよね。ちなみにこの演劇、「舞台演出」「セリフ」「服」「音楽」「舞台セット」、とにかく全部作ります。みんな本気です。

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他のグループも着々と進んでいきます。
そして僕らのグループは「言葉を使わないで、身振り手振りだけで進めよう!」ということになりました。それは僕がいたことも大きく影響しているとおもいますが、演劇の内容が「神秘的な」ものだったので、それを引き立たせるのにも一役買ってくれました。

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着々と作業が進む中、直前に新しい課題が。
「明日の夕食のテーブルをデコレーションすること。それはそれぞれの演劇と関連性のあるデザインであること」
みんな唖然、けどやるっきゃない。

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そして演劇はなんとか大成功!評判も上々でした。
また、ここでグループになったメンバーとは、最後の最後まで助け・助けられというのを繰り返すことになりました。時に精神的な面で、時に技術的な面でお互いをサポートし合いました。

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そのあとはパーティー!日本の文化にはないことだったのでかなり驚きました。そしてこれはほぼ毎週末に行われることになります…。その話はまた別の機会に。