Monthly Archives: 9月 2016

暑中お見舞い、もう残暑お見舞い?

今年の暑中お見舞いです。今年の夏も暑かった。そしていろいろな出会いと、いろいろなイベントがあった夏になったなと思います。このつながりが今後もますます発展して、どんどん面白い方向に向かっていきますように。

紙、ペン、コンピュータ着色

ホイスコーレ日記38:楽焼その2

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

全日程で3週間ある、選択授業の週。初めの1週目に僕は「楽焼」を選びました。生徒一人ひとりに自由に使える粘土を渡された後、自由に形を作ります。人形っぽい形を作る人、カップを作る人。そして軽く乾燥させた後、100度の電気釜で乾燥させます。

th4_DSC_7526

電気釜で乾燥させた後は色を塗ります。塗るものによってこの後の工程で光り輝いたり、マットな仕上がりになったりします。どうなるかは誰にもわかりません、やってみるまでわからないのがこの楽焼の面白いところです。

th4_DSC_7528

雪の降る中でバーナーを使って焼き釜を800度近くまで高温にします。ここに色を塗ったものを入れ、10分〜15分程度焼きます。

th4_DSC_7540

焼いているところ。中は真っ赤です!

th4_DSC_7542

焼き終わると火を止め取り出します。まるで歯を抜くペンチのものすごく大きいような道具を使い、一つ一つ取り出します。取り出した後は木屑に突っ込み、ある程度熱が冷めるのを待って水に浸します。

th4_DSC_7546

水に浸して取り出したものは真っ黒くゴミが付いてきたないのですが、タワシで磨くうちに本来の色が見えてきます。

th4_DSC_7547

出来上がるとこんな感じ。とても綺麗!どんな仕上がりになるのか予想ができないというのがとても好きで、この後もう少し自主的に作ることにしました。

ホイスコーレ日記37:楽焼その1

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

全日程で3週間ある、選択授業の週。初めの1週目に僕は「楽焼」を選びました。焼き物ですね、土をこねるところから、焼いて実際に使えるようにするところまでやります。先生は日本の焼き物に惚れて、日本に焼き物留学までしてしまったすごい人!そしてデンマークでそれを日本人に教えるという奇妙な状況に(笑)

th4_DSC_7524

とにかく僕はこれがやりたくてたまらなかったので、希望用紙に「どうしてもどうしてもどうしてもやりたいんです!お願いします!」とでかでかと書きました。日本でも最初から最後の工程までやらせてもらえる機会は少ないだけに、ここでやらねばいつできる、と。

th4_DSC_7525

もちろん、たった一週間では深いところまではできません。形の美しさとか、技法は追求されず、ホイスコーレらしい「いかに楽しんで新しい技術と出会い、体験するか」に重点が置かれています。「そんなのもの足りないよ!」と思うかもしれませんが、自由にやっていいっていうのが一番難しくて楽しいです。なんでも作っていいんです、いくつでも作っていいんです。そりゃ面白いですよ、だって誰も僕が作っている何かにストップを入れて、あーでもないこーでもないと言ってこないんですから。どうやって綺麗な形を作ればいいか、どうやって色を塗ればいいか、わからなくなった時に先生に聞くと答えが返ってくる。こんなに自由に、こんなに楽しく作れるなんて久しぶりだ!

ホイスコーレ日記36:語学学校に通いたい

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

デンマークに到着後コムーンに外国人登録をしてCPRナンバーと呼ばれる住民ナンバーを持っていると、無料でデンマーク語の語学学校に通うことが出来ます。ホイスコーレでもデンマーク語のクラスが開講されていたので必要ないと思っていたのですが、運悪くデンマーク語の先生が事故に遭われ、僕らはほとんど受講することが出来ませんでした。

デンマーク語の学校オフィスに直接出向き授業を受けたい旨を話すと、CPRナンバーを求められ、都合の良い日を聞かれました。そして、初日のオリエンテーションの日を言い渡されます。

オリエンテーションは担当の方と一対一で話します。どうしてデンマーク語を勉強したいの?いつが都合が良いの?どうしてデンマークに来たの?デンマーク語はどのくらい理解できる?そういった会話を通して現在の英語力を確認、そして自分のレベルにあったクラスを紹介してくれました。

さて、ここまでやったのですが結果的に僕はこの学校に通いませんでした。理由は「時間」です。ホイスコーレの授業があるので、語学学校に行くなら夜のクラス(17〜20時)に通うことになります。ホイスコーレの授業が終わるのは15時半。そこからすぐに学校近くのバスに飛び乗って30分前に語学学校に到着、20時まで授業を受けたら、、、ホイスコーレ最寄りまで行くバスはもうありません。
そこで自転車で通うことも試しましたが、片道10km・40分はなかなかきつい。
そして一番大変なのが、この学校に通うとホイスコーレの課題ができなくなってしまうこと。授業は15時半で終わっても、その日の夜遅くまで作り続けることが結構あったので、「自分が本当にやりたいことってなんだろう?」と考えました。

長くなりましたが、ホイスコーレに通う生徒でも希望すればデンマーク語の語学学校に無料で通うことが出来ます。けれど、ホイスコーレから近い場所に語学学校がない場合は通うことが難しいため、ホイスコーレの授業に集中したほうがよさそうです。(デンマーク語を学ぶホイスコーレにいる場合はこの限りではないと思いますが)

th4_DSC_7504

今回紹介している2枚の写真は、語学学校から自転車で帰った時に撮った写真です。夕日が綺麗だった…。けど、毎回これはきつすぎる。

th4_DSC_7520

ホイスコーレの夕食時間にも間に合わないので、語学学校に行くとしたら夕食抜きで通って、帰ってきてから残ったものを食べるしかないというのも、僕には辛かったです。

ホイスコーレ日記35:コペンハーゲンに行くとして

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

コペンハーゲンに行くことが何度かありました。その時はいつも「Red bus」、通称赤バスを使っていました。デンマークの交通機関はとても料金が高く、以前ご紹介した鉄道はホイスコーレ最寄りの駅〜コペンハーゲンまで片道7,000円もしてしまいます。このRed busは片道2,500円ほど、学生証があれば学生価格で2,000円くらいで乗ることが出来ます。

このバスに乗るには、事前にネット上で予約をする必要があります。何日に何時のバスに乗るか決めて、クレジットカードで決済。

Red busの予約サイト
http://rødbillet.dk/index.php

予約が確定するとメールでチケットがPDFが送られてくるので、これを印刷するかスマートフォンに入れておいて当日ドライバーに見せます。バスステーションはRanders駅から歩いて15分ほどのArena Randers前にあります。

このドライバーさん、結構適当な人も多いので名前だけ伝えられればチケットを確認しない人が多かったりします。けど、学生で乗る場合は学生証の提示を求められますので、忘れずに持って行きましょう。

ちなみにこのRed bus、土地勘がないとどこから乗ったらいいのか、どこに到着するのかわからず、結果的に乗り過ごしたりすることになりがちです。また、車内放送はすべてデンマーク語なので、分からなければ周りの人に聞く必要があります。ホイスコーレに到着して慣れてきてから使うと良いと思います。

ホイスコーレ日記34:パーティ

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレでは色々な条件(?)のもとでパーティが行われました。例えば今回紹介する「Hallwayごとのパーティ」、これは自分が滞在している部屋の区分けでパーティを計画して実行します。あとはコースごと、毎週末に自然と、学校行事として、という感じです。

th4_DSC_7408

さて僕らのホールウェイ「シアン」では、「ピクニック」という題材でパーティを行うことになりました。学校で一番広い部屋に飾り付けをして、バスケットに入れた食事をシートに座りながらみんなで食べるというものです。ハートの風船を使っているのはバレンタインデーが近かったことと、メンバーの女子率が高かったこと…だと思います。

th4_DSC_7410

バスケットは高すぎ!なにか代用品を決めないと!食事はどんな内容にする?ピクニックっぽいものってなんだろう?これだと予算オーバーになっちゃう!壁にピクニック映画を流しましょう!…などなど、どこまでが想像でどこまでが実現可能なのかわからない話が次々と飛び出し、そして結構実現してしまうあたりがすごい。

もちろん雑なところも多いです。おいおい、って思ってしまうシーンもありました。けれど、ほぼ5日程度の時間の中で、自分たちが持っている課題もこなしながら、提示された予算内でできることをみんなで計画していくというのは簡単ではないこと。リーダーを決め、方針を決め、それぞれの役割を分担し、ミーティングと実製作のタイミングをみんなで合わせ、当日を迎えるというのはとても実践的な力がつくと感じました。

th4_DSC_7414

さて、このホールウェイパーティーが終わると、毎度おなじみダンスパーティーがそれとなく始まります(笑)本当にみんなお酒とダンスが好きだなぁ。

ホイスコーレ日記33:ライフライン

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

海外ではスマートフォンが大活躍してくれました。グーグルマップで道に迷わずに済んだし、普段の連絡がくるFacebookも見ることができました。日本との連絡にも使えるし、メールも確認できるし、技術の進歩ってすごいなって思いました。

ホイスコーレ内はまんべんなくWi-Fiが整備されているのですが、外出した時はモバイルが便利です。僕は以前も少し触れたLebara mobileのSIMを現地で購入して、スマートフォンに入れて使っていました。他にも色々なメーカーがあるようなのですが、この会社は1ヶ月25DKK(約500円)で1GBデータを使うことが出来たため重宝しました。基本的にほとんど学校から出ないので、使い切ってしまうこともありませんでしたし。チャージはWEB上で日本から持ち込んだクレジットカードを使ってすることが出来ました。

以下のWEBページから「My Lebara」のカテゴリにある「Dashbord」よりトップアップ(チャージ)やステータスを確認することが出来ます。
http://www.lebara.dk/?isoCode=en_GB

電話はLine電話が活躍。遅延も少なく安くデンマーク国内・日本の固定電話に電話をかけることが出来ました。
http://line.me/ja/call

色々組み合わせると安くライフラインを構築することが出来ます。
もし電話番号が必要であれば学校の電話を借りることもできますし、友達の電話を借りてもいいと思います。

ホイスコーレ日記32:折り紙

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

いつもトランスレートや生活面で色々お世話になってばかりで、何か自分にできることはないかな?と折り紙を教える会を計画しました。Facebookで告知して、食事後にもお知らせして、興味のある人たちが集まってくれました。

この日は簡単に作れてバレンタインデーも近かったので「リボン」を折りました。何人かは折り紙をやったことがあるようで簡単だと言っていましたが、ほとんどの人は未経験だったので「これどうなんてんだ〜!」と苦労していた様子。英語で説明するのもかなり大変だったけれど、みんなであーでもないこーでもない、と面白いアクティビティになりました。

th4_DSC_7377

ホイスコーレ日記31:ホイスコーレな日2

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

今回はグラフィック部屋をご紹介。僕が所属したのはグラフィックデザインコースで、一人ずつに作業デスクが用意されています。ただ、この学校の授業は毎週トピックが変わり、その度に教室も変わることがあります。別のコースの人が自分の机を使うこともあるので、いつでも移動できるようにしておくのがベスト。そうしないと物がどこかに行ってしまうこともよくありました…。そしてそのことを僕は知らない…。(こういった形式はデンマークでは一般的なのか、それとも事前にデンマーク語で説明されているのか確認していませんが、僕だけが知らなくてみんなが知っている例その2ですね)

th4_DSC_7385

グラフィックデザイン棟の裏側からの風景が大好きでした。広大で美しいデンマークの大地が広がっています。夏になると草木は青々と生い茂り、花が咲き乱れ、羊がやってきます。疲れた時はいつもここに座ってぼーっとしていました。

th4_DSC_7404

ここはゴミ置き場。グラフィックデザイン棟からまっすぐ歩いてすぐのところにあります。段ボールが必要な時はここのゴミ捨て場から拾ってきて使うこともありました。基本的に紙類・絵の具・スプレー・ペン・テープなど制作に必要な道具はすべて学校に揃っていますが、やはり日本で買うものが一番品質がいいです。特に僕の場合は消しゴムとカッター、スティックのりは持ち込み必須だと感じました。

ホイスコーレ日記30:ホイスコーレな日

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレでは生徒は共同生活をします。上の写真は食堂外の出入り口から撮った写真です。学校の中央部には芝生のサッカーコートがあり、そこを囲むようにしてオフィス/Macルーム/学生寮(写真奥)・アーキテクチャ棟(写真左)・学生寮・食堂があり、少し離れてグラフィック棟とファッション棟、ジムと自転車置き場があります。

th4_DSC_7361

ここはWhite hallwayのキッチン。綺麗だったので撮影しちゃいました。キッチン以外でもこういった場所で食事を作ることができます。ここでは時々パンケーキパーティーが行われていました。

th4_DSC_7363

こちらもWhite hallwayの談話室。キッチン真横にあります。時に談笑を、時にプロジェクトの話を夜遅くまでしているのをよく見かけました。奥にある扉は生徒の部屋です。

th4_DSC_7371

各コースはホイスコーレ滞在中に1回、指定された日にイベントをします。それぞれのコースの持ち味を生かした大きなイベントです。この日、その告知が昼食後にいきなり行われました。みんなでラップを歌ってイベント告知!
この告知方法や内容を含め全てを自由に計画できるため、毎回変化に富んだイベントが開催されます。

th4_DSC_7399

こちらはBlack hallway。キッチンに一番近いHallwayなので、いつもみんなここでコーヒーとお菓子をついばんでいました。ポップコーンを作っていた子もたくさんいたな。