Monthly Archives: 9月 2016

ホイスコーレ日記29:レインボーロード

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

学校から一番近い街は「Randers(アナス)」ですが、もう一つ大きな街があります。「Åhus(オーフス)」と呼ばれる街で、デンマークではコペンハーゲンの次に大きな街です。このホイスコーレからは直接行くルートがなく、平日でもバスを1度乗り換える必要があります。週末は3km離れたØlst bus stopから30分、片道700円。

この日は友達が車を出してくれるということで初めてオーフスに行くことになり、みんなが「あそこに行ったら絶対この美術館には行くべきだよ!」と勧めてくれたARoS museumを楽しみに行きました。(車で酔って色々あったのはまた別のお話…笑 みんな助けてくれてありがとう)

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この美術館、全8階建て(くらい)で見応えも十分なのですが、屋上にはレインボーロード!とも言える通路が設置されていて、来館者は自由に見ることができます。外からも綺麗なのですが内側は七色の光に包まれ、七色の街を見渡すことができます。

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◆ARoS museum
http://en.aros.dk/

大人は120DKK(約2,000円)ですが、28歳以下か学生証があれば90DKK(約1,500円)で入場できます。大きなミュージアムショップも必見ですね。

街にはデンマーク発の雑貨屋「Tiger」を始め、ノルウェー発祥のH&M、本屋さんやスーパーがあちこちに並んでいて、買い物には困りません。駅構内にも様々なお店が入っているので、あちこちみようと思うと一日では足りないです。また何かの機会にご紹介できたらと思います。

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ちなみにこちらは夜のオーフス駅前の様子。きれいです。

ホイスコーレ日記28:水筒

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

このスカンディナビアデザインホイスコーレのオフィスでは、学校オリジナルグッズが販売されています。例えば上の写真の水筒。写真が悪くて申し訳ないのですが、水筒の本体に学校名がプリントされています。2000円くらい。以前の記事でも書いたように、デンマークでは水のペットボトルを買わず水道水を飲むのが一般的。僕も普段キッチンなどで水をくんで、この水筒に入れて持ちあるいていました。

あとは、角丸加工されたノートブック。(写真左下にちょっと写ってますね笑)入学時に一人一冊もらうことができ、追加で欲しい場合は買うことができます。基本は無地のノートなのですが、数ページごとに落書きやメッセージが書かれていて面白いです。

ホイスコーレ日記27:シルクスクリーン

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

僕、シルクスクリーン大好きなんですが、機材を揃えないとなかなかできないので最近めっきりやっていませんでした。シルクスクリーンは、Tシャツプリントとかができる技法の一つです。一種のスタンプで、紙や布、鉄などなんでもプリントすることができます。

テキスタイルコースの建物にはシルクスクリーンをするための板を始め、赤外線ライトの暗室や大きな洗浄場もありなかなか快適。ただ、普段テキスタイルの人たちが使っているので、彼らが忙しい時にはなかなか使いづらかったり、必要な液がなくなったりしていましたが。

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みんな自由に、思い思いのプリントをしていました。その発想はとにかく柔軟で、時にハッ!とさせられるくらい素敵なものを生み出している人もいてとても刺激になりました。

シルクスクリーンの授業は特に使用する用語が難しく、先生や友達に(授業はデンマーク語なので)トランスレートしてもらうのに苦労をかけてしまった気がします。僕は何度かやったことがあったのでなんとか理解しましたが、知らないで英語の説明だけを聞いていたらもう少し大変だったかもしれません。でもそうだったとしてもみんなも初めて挑戦する人が多かったので「あっちいって!板を持って!この液を塗って!ほらできた!」みたいな感じにサポートしてくれること間違いなしです。みんなわからないことだらけなのは同じで、彼らだって説明できないしどうやったらいいかわからないんです。

ホイスコーレ日記26:日常のこと

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

友達とスーパーマーケットに行った時のこと。ものすごくでかいスペースに、たっぷりのお菓子売り場が!これはイケアとかでも見る「お菓子の量り売りコーナー」。自分の好きなお菓子を袋に詰めます。「ちょっと味見、いつも買う前には味見するの」と、一緒に行った友達は何のためらいもなしにボックスから気になったお菓子を一つ取り味見してました。ちょっとカルチャーショック。北欧のみんなが大好きな「リコリス」を使ったお菓子や、甘いグミ、チョコレートなどこんなに見たことがない!というくらい置いてあって感動しました。

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飛行機雲
飛行機雲をよく見ました。というより、常に空にあるようなイメージです。ここは飛行機の通り道なのか!?というくらい、2機も3機も飛んでいて、時には飛行機雲が二重・三重にクロスしていることさえありました。「ここって飛行機の通り道なのかな?」とデンマークの子に聞くと「よくわかんない」との答え。音もしないし、あんまり気にならないんだろうな。

ホイスコーレ日記25:キッチン当番

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

僕が留学した時は、全校生徒88名でした。生徒と先生は学校で寝泊まりするのがホイスコーレ。生徒一人一人には部屋が割り当てられ、さらにいくつかの部屋をまとめてグループ分けがされています。グループには5つの名前が割り当てられていて、「シアン」「イエロー」「マゼンタ」「ブラック」「ホワイト」でした。この5つのグループが毎週交代でキッチン当番をします。

キッチン当番は、食事の前に机を整えたり、食器を準備したり、配膳をキッチンスタッフと一緒に手伝います。他に食後の掃除、机の整頓、食器を洗ったり、ゴミを捨てたりします。毎週キッチン脇にある掲示板にはその週の当番にあたるHallway(色)が掲示され、さらにキッチンスタッフによって誰がどこを担当するのかランダムで決められています。

結構忘れてしまったりすることもありましたが、そんな時は冷静に「Facebookページ投稿」。「〇〇、今あなたキッチン当番だよ!」と全校生徒の閲覧できるページに投稿されると、あれよあれよと話は広まり「あれ?さっきキッチン当番だって呼ばれてたよ?」なんて言われる場面もありました。

ホイスコーレ日記24:ビアー・ポン

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

みなさんはビアー・ポン(Beer-Pong)というのをご存知ですか?僕はここに来るまで知りませんでしたが、アメリカ映画などでよく出てくる遊びのようです。

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ルールは簡単で、長細いテーブルの両端に6個くらいのコップを用意し、そこにたっぷりビールを注いで三角形に並べます。そこにめがけて2つのチームが机の両サイドからピンポン球を投げつける。そしてコップに入ったら相手のチームはそれを飲み干す。どちらかのコップがなくなるまで続けられ、先に相手のコップに全てピンポン球を入れた方のチームが勝ち。

うーん、説明を書くと難しいですね。詳しく知りたい方はWikipediaあたりを参照してください。

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とにかく、都合よくビールをたっぷり飲めるというイベント!それが突如としてこの週末開かれたのでした。(他の子達は知って行けれど、僕は知らないという事案の例)しかもこのイベントにはドレスコードが設定されていて、みんなそれに合わせた服をどこからか調達してきています。

僕もちょっとだけ参加しましたが、結構難しい。トーナメント制になっていて、それが終わると…。いつものダンスパーティーが夜明けまで続けられたのでした。

ホイスコーレ日記23:雪の中を進む

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

この学校の近辺には本当に何もなくって、平日も町まで行くバスは朝6時くらいから16時くらいまでで終わってしまいます。それ以外の移動手段は自転車、それか誰かの車に相乗りさせてもらうことです。さらに酷いのは週末!休みの日にどこかに行きたいと思っても、いつもの路線バスは週末運休、別路線のバス停までは学校から3Kmも離れています…。

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最寄り(3km離れてる)バス停「Ølst (オルスト) station」。自転車置き場が設置されているので、ここにチェーンで自転車をくくりつけておきます。

この日は近くの町で用事があったため、自転車を友達に借りてØlst stationからバスに乗って出発。帰ってくる頃には辺りはあっというまに暗くなり始め…まだ16時なのに…さらに追い討ちをかけるように100m先が見えないというこの天気!音はしないし誰もあるっていないし、なんだか急に怖くなったりしたのでした。

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誰もいない、真っ白で静かなまっすぐな道。こんなところをなれない自転車で一人で走ることになるなんて!なんていい経験してるんだろう!!!

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ちなみにこちらは学校の自転車置き場。ほとんどの生徒は自分の家から自転車を持ってきています。

ホイスコーレ日記22:学生証

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhojskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレも立派な教育施設なので、所属する生徒は学割を受ける資格があります。けど、それには学生証が必要です。ホイスコーレにもよるかもしれませんが、この学校の場合すぐには学生証を発行してもらえませんでした。(発行してもらったものはラミネートで作った手作りだったけど!)

そこで、この「国際学生証ISICカード」を作ることにしました。その学校がある国のISICのホームページで必要な申請をし、所定の料金(3,000円程度)を支払い問題がなければ、一週間程度でカードが送られてきます。このカードで美術館の入場料がかなり安くなったり、学校からコペンハーゲンまでのバス代が毎回1,000円近く割引になったりといいことずくめ。支払った金額以上の効果があります。

申請はこちらから
http://www.isicdanmark.dk/en/
*申請時に「学校に所属していることを証明する書類」「顔写真」「クレジットカード」が必要になります。提出書類は全てデータでのやり取りになりますので、あらかじめJPEGなどで用意しておくと便利です。

日本語のホームページもあり、何かの参考になるかもしれません。
http://www.isicjapan.jp/ (ISIC JAPAN)

ホイスコーレ日記21:講評

デンマークのDen Skandinaviske Designhojskole に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

第21回目:講評

この週の講評はファッション・アーキテクチャが目立っていました。というのも、グラフィックはデッサンだったため、描いた紙を掲示してはいましたが、やっぱり立体でものを作られてくると「ほぉ」「すごいなぁ」と思います。

ファッションのコースは毎回力が入っていて、どの作品もユニークな発想と面白い試みがされていました。アーキテクチャはデンマークを代表する分野でもあるため、生徒の興味関心も高く、出てくる作品にも毎回驚かされます。

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グラフィックデザインという分野はデンマークは(多分)そんないメジャーではないのかもしれません。けれど、彼らの持つ「シンプル」な考え方は、きっと世界中探しても最高にクールで、本当の意味で「シンプル」なのではないかと思います。彼のシンプルはすでに生活に溶け込み、それが何かをみんな理解しているように感じ、そのため不要な情報をどんどん削ぎ落としても相手に伝えることができるんだろうと思いました。

ホイスコーレ日記20:インフォメーション

デンマークのDen Skandinaviske Designhojskole に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

第20回目:インフォメーション

学校食堂の脇には掲示板と、インフォメーションディスプレイが設置されています。掲示板には掃除当番表とか、全員の名前と顔とかが掲示されたり、イベントの参加を呼びかけるポスターや、今週は課題きついけどがんばろうぜ!みたいなポスターも貼られていました。

インフォメーションディスプレイには、その日の担当者(毎日先生がその日の担当者になり、何か問題があったときはその人に連絡を取ります)、その日のスケジュール、その日誕生日の人(お祝いします)…などが表示されています。また、直近であったイベントや授業の写真も一緒に表示されてて、みんなが何をしていたのか知ることができたり、話のネタになったりします。

またどこかで話ができればと思いますが、デンマークでの誕生日は特別。誕生日の人がいたら食事の時に全員で歌を歌います。中が良い人だったら、朝一番にその人の部屋に何人かで行って歌を歌って「おめでとう!」を言います。とてもあったかくて、とても素敵な風習だと思いました。