Monthly Archives: 11月 2016

EP109 クラスメイトオススメ!動植物園に行く。その2

The 19 week – ホイスコーレ日記109
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

時々「アナスの街にある動物園には行った?」と聞かれることがありました。彼らは小学校の頃に遠足などで行ってよく知っている場所のようです。どんなところなんだろう?ということで、行ってみることにしました。

 

動物園には黒ひょうがいた

外に出る扉からは、動物園のゾーンに行くことができます。ただ、正直こちらはアスレチックの雰囲気が強く、特別面白い動物がいたりするようなことはありませんでした。

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例えば黒ひょうのような珍しいものはいましたが、その他は豚や山羊、牛などといった「よくいる」動物たちです。さすがにこちらは檻に入っております。

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アスレチックスペース

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アスレチック広場では子供達が遊んでいました。また、イベントができそうなステージも併設されていました。外の空間は想像以上に広く、サクッと歩いても一周するのに30分ほどかかってしまいました。

 

ユニークな動物の展示方法

面白いのは身近な動物の展示方法で、例えば牛の前には「これからどうやって食肉になっていくか」の説明が写真付き!で解説されていたり、「昆虫のオアシス」と称して昆虫にとって住み心地の良い区画を作り、そこに草花を植えて共存させるような場所がありました。

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木などを使って、小さな穴を作ったスペースに昆虫を誘致(?)して、その場所の環境を活性化させるという試み。身近な動物だからこそ、どう自分たちと関わっているのか、何が起こっているのかを見ることができるというのは、子供達にとっても勉強になるなと感じました。

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どれも自然体を大切にし、現実から目を背けないデンマークらしい展示方法だなと思いました。

 

屋内には変温動物を展示

ちなみに屋内にも動物園があり、主に蛇などの爬虫類がメインに展示されていました。骨格の展示や、人数制限はありましたが直接蛇に触れるスペース、蝶と戯れるスペースなどもありました。

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美しく静かな水族館

水族館にはよくある「青い綺麗な水の中を泳ぐ魚を見る」というものの他に、併設されている植物園と続く水槽(緑色)にいる大小様々な熱帯魚を見ることができます。こちらはそういう意味では大きな特徴はありませんでしたが、こんなところまでそうそう人はやってきませんので、ゆっくりと感傷に浸ることができました。

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おきまりの売店では特に何も買わなかった

売店には人形やおもちゃなどのグッズが売っていましたが、こちらはよくある「他のミュージアムや水族館でも見たことのあるようなもの」がいっぱいです。オリジナルのグッズなどもありましたが、僕は今回特に何も買いませんでした。

 

動植物園を後にして…

もうなかなか来ることができなくなりそうなアナスの街を見て回ることにしました。初めて来た時は右も左も分からないでさまよった町も、今となってはだいたい土地勘のついた近所の街みたいなイメージに。まだまだ知らない場所や知らないこともたくさんあるけど、こんなにイメージが変わるなんて。

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今回は週末に行ったため、ほとんどのお店がお休みでした。それでも冬の時に比べて活気があるように感じるのは季節が変わって、人々の気持ちもウキウキし始めたからなのかもしれません。

 

第110回目は「HANAMI!!!」

日本大好きメッテ先生主催の、お花見が行われました。日本で買った「ONIGIRI MACHINE」を持ち込むという手の入れようにはびっくり!!

EP108 クラスメイトオススメ!動植物園に行く。その1

The 19 week – ホイスコーレ日記108
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

時々「アナスの街にある動物園には行った?」と聞かれることがありました。彼らは小学校の頃に遠足などで行ってよく知っている場所のようです。どんなところなんだろう?ということで、行ってみることにしました。

 

いざ、アナスの町へ!

アナスは学校からバスで30分ほどの場所なのですが、例によって学校からのバスは平日しか出ておらず…。週末に友達の自転車を借りて、別のバス停に向かいました。

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このなーんにもない風景を10分ほどこぎ続けるとバス停です。何度も何度も通った道、愛着が湧いてきます。

 

アナスに到着してから川沿いを歩く

この頃になると地図を見なくても今自分がどこにいるのかわかるようになっていたので、動植物園に向かう途中にある川のそばを歩いて行くことにしました。

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季節はすっかり春に。草木が青々として、空気も冴え渡ります。とてもシャキッとした、綺麗な春に久しぶりに出会いました。

 
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ちょっとしたベンチもおしゃれに見えますね。

 
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ふと横を見れば、動植物園の前にはコートが設置されていて、バレーボールをやっている人たちがいました。どこに行ってもすぐに体を動かすことができるスペースがある、これは素敵なことだと思います。

 

そしてこちらが動植物園の場所です。
Randers Regnskov
regnskoven.dk

 

すっごく良かった!!

話に聞いていた以上にとっても良かった!というのが感想でした。
デンマークは良くも悪くも、色々なものがコンパクト。そんな中でもここの動植物園はボリュームも見応えもありました。

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ちなみに!
入場料は3,000円ほど。高いと見るか、安いと見るか、普通と見るか。学割ありますよ!!!チケット購入時聞いてみてください。

 

園内は大きく4区画

入場すると、園内は大きく4区画に分けられていていました。

・植物園:ドーム型の温室に熱帯植物と小動物
・動物園:屋外に大型の動物とアスレチック
・水族館:海の魚たちと、時々植物園とつながった水槽に熱帯魚
・お土産の売店とカフェ:毎度おなじみミュージアムショップ

 

植物園は熱帯雨林

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植物園はまるでラピュタを彷彿とさせる丸い温室ドームに作られていて、北欧では珍しい(と思われる)熱帯系の植物や動物を眼の前で見ることができます。日本人からするとあまり珍しくない植物が多いかもしれません。

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そもそも北欧はカラッとした気候なので、そこに入ったらカメラやメガネのレンズが曇るなんて場所も少ないでしょうし、そこかしこにデンマークに来てから見たこともなかったゴキブリがいるというだけでもエキゾティックな空間です。

 

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タイの方からインスピレーションを受けたような石像や、カラフルな鳥などを文字通り「目の前」で見ることができます。よっぽど危険な生き物でない限り、ここでは放し飼いにされているため眼の前で見ることができると思って間違いありません。すごい。

 

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葉っぱで巣を作るアリなんて図鑑でしか見たことなかった!しかもこれが仕切りも何もないところで、眼の前で生きて、動いてる!すごい!!

 

第109回目は引き続き動植物園の魅力をお伝えします

明日は動物園ゾーン、水族館ゾーンを写真を交えてご紹介します!

EP107 ベルリンから帰ってすぐはValgfag週だった

The 19 week – ホイスコーレ日記107
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

いつも課題に講習にとてんこ盛りなDSDHですが、カリキュラムはよく練られていると思いました。忙しい週の次の週には、必ずと言っていいほど差し込まれてくるValgfag。ある意味リラックスウィーク、でも本気でやるとめちゃめちゃ楽しいウィーク。

 

最後のValgfagはリラックスが目的!

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6ヶ月のコースの中で3回に分けられて行われるValgfag。今回はその3回目ということで、カリキュラム中最後となりました。

最初は「楽焼」を選択し、2回目は「モーショングラフィック」、3回目の今回は「レコードジャケット」を選択しました。
ちなみに今回、他には「歌を歌う」「詩を作って朗読する」「近くの町オーフスで行われる予定のマラソン大会で、給水スポットのデザインをする」というものがありました。「歌を歌う」はまだしも「詩を作って朗読する」のはデンマーク語ができない人には相当ハードル高いです。

 

先生もやる気に満ちてるなって思う

毎回くるゲストティーチャーですが、どの方も生徒目線でやる気に満ちている人が多いなって思います。もともとデンマークでは「上下関係や男女差別」みたいなものが「存在しない」という価値観なので、当然といえば当然とも言えるのですが。そういう授業って受けている方も教える方も楽しいんじゃないかなって感じます。

ちなみに、ゲストティーチャーもよっぽど家が近くない限りは、その週学校に泊まり込みます。先生によって時間がくると自分のことをするために部屋に帰る人もいますが、だいたい夜21時くらいにもう一度顔を見せてくれて色々話をしてくれます。

 

どんな授業だった?

僕が受けた「レコードジャケット」のコースは、こんな感じでした。

・ランダムに3つのワードを受け取る
それぞれ「曲名」「アーティスト名」「ターゲット」に対応していて
曲名→ The Love of Rhinos
アーティスト名→Kitchen Knife(包丁)
ターゲット→小中学生

という感じでした。アーティスト名とターゲットは先生が用意しましたが、曲名にあたる部分は僕らが「適当に」作った言葉をシェアしてシャッフルして選んだものです。「サイの愛ってどうすりゃいいんだよ!!てか包丁ってなによ!?」と騒いでたら爆笑されました(笑)

・音楽のジャンルを決める
決まった3つの要素を考えながら、どんな音楽ならそれにマッチするかを考えました。僕はエレクトリックポップを選びました。理由は今世界的に流行っているものだから。そういうものって子供達は好きだし、ちょっと大人びたものを選ぶよね、という理由。

・ビジュアルを構成していく
いよいよジャケットを作っていきます。このときレコードが入るリアルサイズで作ってもいいし、ちょっと小さめで作ってもいい。(コンピュータを使って出力する場合、学校にあるプリンターがA3までしか対応していないので、リアルサイズを作る場合は切り貼りしないといけない)。
僕は「サイの角が乱獲されている」という記事を見つけ、「角が乱獲される前に人間が切り落とし、サイの絶滅を防ぐ」、けどきっと彼らは「憎しみや憎悪」に満ちている…。「それでも生きて、子供を守る愛」みたいなものをモチーフにビジュアル化することに決めました。色々な色が混じり合って…悔しさだったり、悲しみだったり、楽しさや明るい気持ちも…その中心には「Love = Hart」がある。

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・プレゼンテーション
面白いのがこのプレゼンテーションの部分。2人一組になって、相手ののアーティスト(依頼者と見立てる)にプレゼンする、という設定でプレゼンしていきます。例えば僕なら、相手が「Kitchen Knife」という架空のアーティストになって「なんでこのデザインにしたの?」とか「今回の曲にバッチリだよ!僕は好きなだな!」みたいなロールプレイ的なものをします。これが結構面白い。僕は「セレブなプロデューサー」をやりましたが、なんのこっちゃ!

授業はこのような流れでした。先生は都度僕らの進捗状況を写真に収めて、最後に全員のプレゼンボードを作ってくれました。

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生徒もそれぞれリラックスして作業していて、どう面白く仕上げていくか楽しそうに決めていました。シルクスクリーンを使う人、コンピュータを使う人、写真をコラージュする人、切って貼っての加工をする人…。

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講評の日

講評の日。物を作った2つのコースは展示を、それ以外はその場で発表。歌はとても素晴らしかったし、朗読は内容がわからないけどその人なりが出ているのは伝わってきて面白かったな。

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ちなみに、写真手前の方には歌の先生のご家族も。発表の日は誰でも来ていいんですね。結構家族を呼ばれている先生を何度もみました。

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みんなの前で朗読するって、やっぱり緊張します。いつもと違うその人の真面目な姿が見れて面白い。

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街のプロジェクトチームは、総評と説明がありました。

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僕らのレコードコースは、コンセプトやプロセスの書かれた紙が壁に張り出されました。

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みんなそれぞれの作品に興味津々です。

 

僕が作った作品はこちら

ちなみに、僕が作ったレコードジャケットはポートフォリオに詳細があります。よろしければこちらも合わせてご覧ください。

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THE LOVE OF A RHINO

 
 

第108回目は「クラスメイトお勧め!動植物園に行く!」

DSDHから一番近い街「アナス」には、実は動植物園があった!?!?こんな田舎町にそんなものが…。突撃してみました!

EP106 新しいカメラのレンズプロテクターが届いた

The 19 week – ホイスコーレ日記106
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリンでぶっ壊れてしまった、僕のカメラプロテクター。仕方が無いのでアマゾンに相談だ。

 

デンマークにアマゾンは無い

デンマークにアマゾンはありません。近くの国のアマゾンを利用して国際輸送してもらいます。近場だとドイツかイギリスになるんですが、品揃えの良さと読みやすさから僕はイギリスのアマゾンを利用しました。

アマゾンUK

田舎町で買い物に行くことも難しい立地のため、アマゾンや安さからか中国系の通販を利用している人を多く見ました。

 

到着したプロテクターはこんな感じ

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注文したのは日本メーカー「Kenko」が作っているちゃんとしたもの。3,000円くらいしたのですが、ずっと使うものだからいいや!と思ってポチりました。あとは、レンズ用のブロアーなども買いました。これは日本より安くてブロアーや布巾などを含めても500円程度でした。

 

外ではスポーツ

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デンマークの子達は外で体を動かすのが本当に好きなんですね。サッカーやバレーボール、ちょっとした時間にサクッと始めて毎回とても楽しそうです。

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疲れたらハンモックへ…。いつの間にかハンモックも出てきましたね。

 

とっても天気がいい

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これまでの灰色だった景色が一転、春は学校周りをカラフルに美しくしていきました。この変化のスピードは凄まじく、それに比例して学校のみんなの顔も明るく、テンションアップめになっていったような気がします。

 

第107回目は「Valgfagの講評」

ベルリンから帰って最初の週は、毎度おなじみ選択授業でした。小説を作る、レコードジャケットを作る、歌を歌う、マラソン大会の休憩スペースのデザインを提案する。どれもこれも面白そう。

EP105 花粉症なんてあるはず無い

The 19 week – ホイスコーレ日記105
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

デンマークに花粉症なんてあるはず無い、そう思っていた頃が僕にもありました。

 

花粉症はあるんだよ

デンマークについてからすぐに、僕の体に異変が起こりました。
鼻水が出る、喉が痒い。そして耳に違和感が出る。
…これはどう考えても「花粉症」の症状だ…。

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ちゃんと調べたことは無いのですが、日本ではスギ花粉に反応してしまう僕の体。どうやらデンマークでは白樺の木が効いているようです。日本ほど症状はひどく無いものの、正直これだと物事に集中できずに困ってしまいました…。

 

困った時は相談だ

ふと、この学校に保健室がないことに気づく僕。誰に相談していいのやら分からずに友達に聞くと「キッチンレイディーに聞いてみたら?」との回答が。なんと、キッチンのスタッフの皆さん、僕らの母親代わりというか、料理だけでなくお薬なども相談に乗ってくれるらしいんです!!

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相談したら、本当にあった!アレルギー用の薬をくれました。レイディーによると、これは1日1錠でOKな薬だということ、眠くなりやすいものだということ。そして飲んだら本当に聞いてくれて、眠くなるものの鼻水や喉の痒みはすっかり飛んで行きました。

 

でも夕方になると戻っちゃうよ?

おかしいなぁ、夕方になると薬が切れちゃうきがするんだよね…。
もらった薬は3日分ほどしかなく、それ以上のストックが無いということで個人的に薬を買いに行くことにしました。

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向かった先は学校から一番近いスーパー。自転車で片道約30分のところにあります。

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ちなみに、周りでは桜が咲き乱れておりました…。

 

ファーマシーで薬を買う

スーパーの中に入っているファーマシーで「花粉症の薬ください」と伝えると、今ここにあるのは2種類だけだよと言われました。1種類は8時間効くもの、もう一種類は24時間効くもの。症状が重い場合は24時間の方をお勧めするよと言われ、僕はそれを買いました。だいたい2週間分で1,300円くらいだったかな。

ちなみにこの時、もらった薬は8時間効くものだと発覚…。そりゃ夕方に薬が切れるわけだ。

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帰り道

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なにもない、でもそれがいい。19時過ぎだというのに太陽さんさん。春から夏にかけてのデンマークはとても美しいです。

ということで、日本で花粉症の皆さん。デンマークに5月ごろ行く予定がある場合は念のため「眠くなりにくい」アレルギーのお薬を持っていくことを強くお勧めいたします…。デンマークにも花粉症はありまーす!!

 

第106回目は「新しいレンズが届いた」

ベルリンで壊れてしまったレンズのプロテクター。結局イギリスのアマゾンで新しいものを購入しました。

EP104 オープンハウス

The 18 week – ホイスコーレ日記104
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリンから帰った次の日、DSDHではオープンハウス(オープンキャンパスのようなもの)がありました。

 

かんぱつ入れない潔さ

予定表を見て今でも驚いてしまいますが、これだけ濃密な時間が設定されたベルリン旅行から帰るとすぐにオープンハウスが計画されています。これは次のタームにこの学校に入りたい人に向けて行われる、オープンキャンパスのようなものです。

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ホールには各コースの作品が展示されました。

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記憶はもう曖昧ですが、50組100人程度の人が見学に訪れていたと思います。五月雨に来た人たちは学校の各施設の案内を受けていました。生徒のほとんどは疲れて寝ていたか、家に帰っていましたね。

 

自分の机も飾りつけよう

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各コースへ見学に来た人にもっと自分の作品を見てもらえるよう、各々が自分の机に作品を置いていいことになっていました。僕はベルリンで作ったノートも含めて、これまでに作った作品を並べました。

 

春だねぇ

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帰ってくると、突如として羊が出現するようになりました(笑)この時期は放牧されているそうです。

 

第105回目は「花粉症なんて…」

僕はデンマークには花粉症なんて無いんだから、日本にいるよりずっと素敵な春を過ごせる!…と思っていました。さてはてその結果は!?

EP103 デンマークに帰る日

The 18 week – ホイスコーレ日記103
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

あっという間だったような、そうでも無いような。ベルリンへ行っていた6日間はあっという間に過ぎました。

 

ベルリンの街も見納め

ホイスコーレは本当に田舎にあるので、久々に欲しいものが欲しい時に帰る、人がいっぱいいる、ビルがあるようなところに来てはしゃいでいる自分がいました。やっぱり、田舎すぎるってのもよく無いよなぁって。ある程度必要な物(スーパー)とかが近くにあるってとっても便利。

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そして一週間もそこにいると、まるでずっと ここに住んでいたかのような錯覚にもおちいりました。もう帰らなきゃいけないなんてなんだか少し寂しい。

 

良さげな雑貨屋さんを見つけるも

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閉まってた!!もう少し早い時間帯に来るべきだった!!雑貨屋さんが集中するエリアというのがあるようで、その辺をもっと早く調べておけばよかったなぁ、と若干後悔したのでした。

これは「Schönhauser Allee 176, 10119 Berlin, ドイツ」のあたりで撮影しました。この通りにはいくつか雑貨屋さんがあったので、お好きな方はチェックですね。

 

ソーセージ食べたい

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そういえば、ドイツに来てからソーセージを食べてない!デンマークの子達は小学校や中学校の遠足などでよく来るらしく、観光地には全く興味が無い様子。食べ物もそうで、初日から日本食食べたいっていうのも頷ける。ドイツ料理の興味も失っちゃってるんだろうな。

そんな中で先生に聞いた「あそこの駅下にある店がうまい」情報を頼りに行ってみたところ、大正解、これはうまいよ!!かなり怪しい通りではありましたが、勇気出して行ってよかった。

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場所は「U Eberswalder Straße」という駅です。他にもいくつかキオスクのような小さいお店がありますよ。

 

僕の6日間

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ベルリンの街で集めた物たち。美術館に行ったり、街のシールやポスターを剥がしてもらってきたり、ちょっとした小物を買ったり。なんだか楽しかった。

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そしてちょいちょい増えるトイレチケット(笑)結局割引を使うこと無く終わってしまった。

 

彼らの6日間

他の人たちは何を感じていたのかな?人によっては何度も行ったことのあるベルリンなんかにまた行ったってつまらないよ、という人もいたし、知った街に新規発見をした人もいたんじゃ無いかなって思います。縦横無尽に色々な色や、雑貨や、アート作品を探し、購入し持ち帰る子もたくさんいました。

そして、街にたくさんあるダンススペースに足繁く通う子、アルコールを飲む子、興味があった水タバコショップに通う子や、ここでは合法な大麻を試そうとする子…。若い力はあちらこちらに散らばって、とてもパワフルに、そして貪欲に様々を吸収しようとしていたのでした。

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最終日の僕の部屋は翌朝3時までものけのから。みんなダンスホールに行ってました。翌朝早いよー。

 

帰宅。

そんな夢のような時間はあっという間に過ぎ、僕らはデンマークのホイスコーレに帰ってきました。

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帰るとそこは緑色が茂り、いつの間にか春がやってきていました。なぜだか知らないけど、僕はそれにちょっと感動してしまいました。

 

第104回目は「オープンハウス」

ずっと続きましたベルリン編が今回でおしまいになりました。まだまだ書き足りないこともあるけれど、楽しさが少しでも伝わったら嬉しいです。

さて、ベルリンから帰ってきた翌日に「オープンハウス(オープンキャンパスのようなもの)」の予定を組むなんて、なんてDSDHらしい鬼畜さ!帰ってすぐにオープンハウスの準備をします…。

EP102 まるっとMade from ベルリン!イラストブックを作る。

The 18 week – ホイスコーレ日記102
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目はベルリン旅行前から選んでいた選択コースのアクティビティーをします。地下水道に行ったり、美術館に行ったりというコースの中から、ぼくはイラストレーションを選びました。

 

出来上がったものはこらです

早速ではありますが、出来上がったイラストブックはこちら。

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詳細は下記ポートフォリオをごらんください。
Illustration Book of Berlin

ノート自体はアクティビティー当日の朝に渡されましたが、ベルリン到着後最初のアクティビティー(町中にパブリックアートを作る)の時から「町にあるポスターや草木など、コラージュに使えそうな素材を集めておく」ということをしていました。

以前ご紹介した通りポスターやシールなどが町中に貼られていて、それらを取っても誰も何も言わないわけです(この感覚も日本の文化からすると不思議かも!)。それらを使ったり、ベルリン市内でスケッチをしながら「まるごとベルリン!」なノートブックを作るアクティビティーでした。

 

でも伝えたいのはそのプロセス

ということで、今回はこのアクティビティーで何をしていたかをご紹介します。
まずはホテルから出て、街を先生と一緒にほっつき歩きます。おそらくコースは設定されていたので、そこを歩きながら自由に素材を集めたり、スケッチをしていきます。

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上の写真の場所には座る場所があり、みんなでスケッチをしたり、ここまで集めた素材をコラージュしたりしていました。そういえば、ノート以外にスティックのりももらいましたね。

余談ですが、最初僕と僕の友達は写真のずっと奥の方の場所でスケッチしていました。そしたら、昼間っから酔っ払ったおじさんたちに絡まれたので移動した…ということがありました。移民も多いドイツでは、いろんな価値観の人たちが一緒に暮らしていることを再認識しました。

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この広場の横にはこれまたベルリンの壁が。そしてびっちりと落書き。

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公園側は裏側からの様子で、表側にも力作がズラリ。
二枚目の写真「ホーネッカーとブレジネフの熱いキス」は一度くらい見たことがある絵じゃ無いでしょうか。すごく印象に残ります。

この辺に詳しい情報がありました。
ホーネッカーとブレジネフの熱いキス

 

不思議な絵もあった

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こんな絵もあったけど、何の意味なのかサッパリだった…。

 

メルセデス・ベンツ・アリーナ!!

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ベンツはドイツの自動車メーカー。こんなところに普通に関連建物がありました。ベルリンでは日本車(トヨタ、ニッサンなど)や韓国車(ヒュンダイ)も見かけましたが、ベンツもよく見かけました。それこそ、ゴミ収集車からトラックまで。

 

ちょっと休憩

休憩を兼ねて、ちょっとしたカフェスペースへ。

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ここは日当たりがすごくよくって、とても気持ち良いスペースでした。僕はここでポートフォリオにも掲載した絵を描きました。

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このスペース、お天気が良ければとてもおすすめ!ちなみに横にはスケートボード場もあり、小さい子供から大人まで練習に励んでいましたよ。
ちなみに場所はこちら。

Skatehalle Berlin
Revaler Str. 99, 10245 Berlin, ドイツ
skatehalle-berlin.de

 

カメラのレンズが…!!!

余談ですが、この時持っていた一眼カメラのレンズが壊れていることに気づきました。

実は前日にカメラケースに入れた状態で落としてしまうということがあって、その時は平気だったのを確認したのですがどこかのタイミングで割れてしまったようです。

不幸中のさいわいで、割れたのはカメラのレンズにつけておいたプロテクター部分のみ。その部分を捨て、後日新しいものを買いました…。(ショックすぎて写真を撮るのを忘れてしまいました)

 

お昼ご飯を食べよう

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お昼時が近づき、僕らは食事する場所を探し始めました。けど、学校のアクティビティーだったのでお昼代は学校持ち!ということで上の写真の場所に行きました。

ここは色々なレストランが集まる、フードコートのような場所。なんと入り口には門番の人がいて、水とか食べ物を持ち込んで無いかチェックされます。持ってたら入り口に置いていくか、その場で捨てなければいけません…。なんてルール!!

僕らは結局ここでは食事をしませんでした。なぜかというと「領収書が作れなかったから」。学校持ちなので必要だったんでしょう。

しかも18人くらいで行動していたので大量の注文をしなければならず、なかなか受け入れてくれるお店がない!その中から先生は一軒のパスタ屋さんと交渉、そして商談成立。店主の人も思わぬ団体客に喜んでいたものの、領収書が作れないと発覚すると「じゃ、いいわー。」と次の場所を探し始めた先生にパスタ屋店主が苦渋の顔をしたのを僕はしっかり見ておりました。そしてあんなに頑張って交渉してたのに切り替え早いな先生!と僕は驚いておりました。

 

お昼はこっちで食べました

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なんだかとってもオシャレな飾り付けのカフェで、ベーグルをいただきました。モチモチのベーグルに僕らも大満足。野菜や肉、チーズなどいろいろ挟まれてましたよ。

 

この後も引き続き街を歩き、公園にたどり着いた

街を歩き続け、最終的に僕らは開けて綺麗な公園にたどり着きました。
ここでスケッチをしたり、コラージュをしたり、これまでの総まとめをして後でみんなで見せ合いましょう!ということに。

椅子に座りながら絵を描いていると、突然「絵を描いてるんですか?」と話しかけられました。その人はベルリンでエンジニアとして働いているらしく、自分も絵を描いたりしてるという話をしていました。けどなかなか上手く描けないし、人前で描くなんてすごいことだよ!なんて話を10分ぐらいしてました。まさに異文化コミュニケーション!

そのあと彼は帰って行きました。この日は仕事はお休みだったようです。

そんなこんなで時間は経って。講評タイムです。

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講評と言っても、一人一人のノートを回し見して「あー、これいいよね!」とか、「このシールどこで取ってきたの!?」とか、そんな話をしていました。そして自分のノートブックで一番好きなページを開いて地面に開き置き、記念撮影。

いやー、なんだか思いっきり作って描いて、本当に楽しかった!!
ちなみに、最後の公園はこちらです。

Boxhagener Platz
Grünberger Str., 10245 Berlin, ドイツ

 

第103回目は「デンマークへの帰国」

ずっと続きましたベルリン編、いよいよ次回で終了いたします。出発時はまだ寒かったデンマーク、帰国すると春が来ていました。

ということで、ベルリン編、あともうちょっとだけ続きます。

EP101 私たち、ラーメンが食べたい

The 18 week – ホイスコーレ日記101
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。一通りのコースを回り終えた僕らは、ラーメンを食べに行くことになりました。

 

きっかけはMetteお手製の「旅のしおり」から

このドイツ旅行に向けて、Metteは僕ら生徒全員に「旅のしおり」を作ってくれました。そこには全行程の日程といっしょに、「Metteオススメスポット集」が添えられていました。以前ご紹介したアート書店はもちろんのこと、Metteも大好き日本料理や韓国料理が食べられる店までばっちり網羅!

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日本食に興味津々なメンバーたちは、日本人の僕も誘ってくれました。

 

Men Menに到着

ここまで来て日本食なんて、って思うんですが。
そもそも

・ホイスコーレの周りに日本食料理屋さんなんてない
・コペンハーゲンに行っても簡単に見つからない
・東の果てにある謎の国の料理

ってだけで結構魅力的なんだと思います。
僕もデンマークに入ってからは日本語・日本食・日本文化を「外から見てばかり」いた感覚で、久々に「あっ、なんか日本っぽくって安心する」って場所に来たと思ったくらい日本ぽい場所でした。

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メニューもしっかり日本ぽい!店員さんにも日本人の方がいて、普通に日本語で注文できました(笑)

「すみません、お水いただけますか?」なんて久々に言った!!

 

美味しい!

こちらのラーメン、普通に美味しかったんです!海外に行って食べるラーメンはまずい!って結構聞く話なんですが、日本人がやっているってだけでもポイント高いのに提供される料理も美味しいなら言うことなしです。

一緒に行ったデンマークのみんなも大満足そうでした。熱い麺は啜りにくそうでしたが…!

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ちなみに場所はこちら。

Men Men- Japanisches Nudelhaus
Weserstraße 16, 12047 Berlin, ドイツ
menmen-ramen.de

 

どこの国の女の子もプリクラ大好き。

道を歩っていると、突然1人が
「これ!これやろう!!」と言いだして電話ボックスみたいなところに走って行きました。

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なんのこっちゃと見ていると、どうも日本で言うところの「証明写真」を取るような機械らしく。けど、説明書きは完全にプリクラ。

使い方は例によって、
・お金を入れる
・みんなでボックスに入る
・ハイチーズ☆
・5分待つ

…ん?5分!?待つ!?
「そうだよー、5分待つんだよ!」という彼女たち。時間かかりすぎだろう…。
そして出てきたのは長細い紙に5ブロック並んだ白黒の写真がプリントされた写真用紙!
…日本の技術ってすごいな、って思った瞬間でした。彼女たちが日本のプリクラに出会ってしまったらどうなってしまうのだろう。

 

第102回目は「まるっとMade from ベルリン!イラストブックを作る」

久しぶりに日本的なものに触れてリフレッシュした僕。次回は楽しみにしていた選択クラス「イラストレーション・アクティビティ」を紹介します。

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

EP100 とってもクレイジーな場所

The 18 week – ホイスコーレ日記100
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。グラフィックコース担当の先生Mette(メッテ)は今日もずんずん異国の地を進んでいきます。

 

とってもクレイジーな場所だから!

Metteがにやにやしながら「次に行く場所はとってもヘンテコなとこなんだから!」と、相当自信満々に案内をしてくれます。どうやらこの後行く場所は、相当変わっているようです。

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ん…?これは一体なんだ!?

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目の前に突如として現れる、数々のヘンテコアイテム!トイストーリーの改造されたおもちゃを彷彿とさせます。

 

オーナーさんのアート作品

ここに展示されているものは、このミュージアムを管理するオーナーさん自身の作品だそう。なんで色々組み合わせちゃってるのかはよくわからなかったのですが(そもそもそんな説明さえしてない)、とにかくぶっ飛んだものを集めるのがお好きなようで

・首から下が麻痺してしまった人が何十年も入り続けたカプセル
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・ウルトラマンみたいな等身大人形
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・手術室のような中に散乱する人形
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・入って学べるスペース…
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ご自身が撮影された写真コレクションもありますよ!本当にフリーダム!

 

それでも入場無料

こちらのミュージアムは「来てくれた人に楽しんでもらう」ために無料で開放されているとのこと。けど、事前予約は必要そう。あっけらかんとしたオーナー直々に色々説明をしてくれるのもポイントかな。お帰りの際には「お土産もあるよ…?」と言われます(笑)

オーナー曰く「ものは視点を変えると全く違うものに見える…」

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DESIGNPANOPTIKUM
Torstraße 201, 10115 Berlin, ドイツ
designpanoptikum.de

 

第101回目は「ベルリンの街の日本的なもの」

100回を超えてしまい、一体いつまで続くのかというお問い合わせもありますが、次回はベルリンの街にあった日本的なものをご紹介します。

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。