EP111 Tvaerfag!毎日違う4日間

The 20 week – ホイスコーレ日記111
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

Tvaerfagのこの週は、コース関係なくみんなで同じ授業を受ける週です。月曜は祝日でお休みだったため、4日間毎日何かが起こります。

 

デンマーク語で講義な日もあった

コンサートが行われた日はよかったです、これは言葉が関係ないので。けど、デンマーク語だけで行われる講義形式の授業はお手上げ!これには僕の友達も「おぉ…」となってくれて、講義中2人一組で僕の左右にスタンバイして、代わりばんこに翻訳してくれました。涙が出そうなくらい嬉しかった。

講義内容は「どうやって生きていくか」みたいな、生き方の本質に語りかける内容でした。こういう内容って日本だと「宗教臭い」「そんなの言われなくてもわかってる」「堅苦しい」みたいな空気がある気がするんですが、ここではみんな結構真面目に聞いていました。

講義をしてくれた先生の行き方を通じて、これからの自分に何が起こり、どう対処していけばいいのか。20代前半の子が多いのでとても有意義な時間であったと思います。

 

残飯整理!?

またある日は、スーパーから廃棄処分される食材をもらってきて料理をしました。実際にコックをしている人の監修のもと、ランダムに集められた食材を使って何かを作り、みんなで食べます。

開口一番「今日はキッチンレイディーは来ません!ご飯は自分たちで作ります!」と言われた時の「えーっ!?」感は面白かった(笑)

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どんな食材があるのかと漁るみんな

流れとしては

・なんでこんな風に廃棄処分されてしまうんだろう
賞味期限が決められているけど、これらはまだ食べられる。けど捨てられている現実を知ろうというイントロダクション。

・これらの食材で何が作れるだろう
ホワイトボードいっぱいにみんなからアイディアを吸い上げて、できそうなものをピックアップ

・グループを作ろう
作りたい料理ごとにグループになって、みんなで作ろう

・みんなで食べよう
出来上がった料理をみんなで食べよう!

 

アイディアいっぱい

例えば単純に揚げただけの「チップス」もあれば、手の込んだケーキ、そしてデンマークでよく食べた残ったお菓子を混ぜて作る「ラムボール」、お肉は豪快に木で焼いてみたりとか、サラダを作ったりとかしていました。

出来上がった順から配られたりFacebookグループで「◯時に完成するから集合!」などと連絡が飛んで、食べては料理して、食べては料理しての1日でした。

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まだまだ食べられるのに捨てちゃうなんて!でも仕方ないのかなぁ…。と、僕らには疑問と課題が残されたのでした。
ちなみにラムボールについてはこの辺に情報が。
デンマーク在住日本人おすすめスイーツ・お菓子1選
デンマーク留学記12 食べ物

余談ですが僕は一度だけこのラムボールで騙されたことがあって、先生が「デンマーク人はその辺のゴミやチリとか、台所の余り物を全部混ぜてこのラムボールを作るんだ!」なんて言ってきたので、えぇーーー!?となってしまったわけです。いや、実際そんなことはないんですが。

 

個人的には受け取れた情報は少なかった。でも…

留学生としてはこの週は少し辛かったです。というのも、これらの授業は「デンマークの文化をある程度理解し、かつデンマーク語が出来る」というのが前提にあるからです。あとは「若者に対しての今後を展望する機会」という色も強かったと思います。

僕にしてみればもう知っていること、経験してしまったことも多く、また言語の壁で理解しきれなかったことや、文化的な背景を知らずにいきなり飛び込んでも理解しきれなかったこと、結果的にとにかく周りについていくしかなかったこともたくさんあった週でした。

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けれど、そんな時に「一緒にやろう!」「訳してあげる」「これ美味しいよ!」なんて声をかけてもらえるのはとても嬉しかったし、そのイベントを通じて知るリアルなデンマークは5ヶ月過ごして何かを知った気でいた僕にとってとても新鮮でした。

 

桜入りのヨーグルト

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お花見からすぐにこの食事を作るアクティビティがあって、日本的なものに触れた彼ら。桜は抗菌作用があるし、僕らも塩漬けなどで食べるということを話していたのでお花を入れた料理を作ったグループがありました。発想が柔軟!出来上がったものもシンプルで綺麗。

 

第112回目は「ふらっと外に出て行こう」

近くのスーパーに行った時、すぐ横に静かで素敵なスペースを発見しました。またそこに行きたくなって、ふらっと行ってみました。その時のことについて明日は書きます。