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EP110 HANAMI!!

The 20 week – ホイスコーレ日記110
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

DSDHに1月から6月留学した人はもれなく!日本大好きメッテ先生主催による「お花見」に参加することができます!さらに料理が得意だったり上手だったら、みんなでお花見用のご飯を作ることができますよ!!

 

DSDHにある桜の木

どういう経緯かはわからないのですが、DSDHの校庭には日本から持ってくられたという桜の木が数本植えられています。毎年デンマークに春が来ると、この木々はピンク色の綺麗な桜を咲かせてくれます。

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そして、DSDHに入った時からメッテが繰り返し言っていたのは「桜が咲いたらみんなでお花見をしましょう!」

さらにメッテ先生は「お花見」ということについて、みんなにわかりやすく説明してくれたのでした。特に強調されていたのは「ブルーシート!!」日本人はブルーシートを敷いてお花見をするのよ!!おぉ、なるほど。そう見えているんですね!間違いじゃない!

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料理から作ります

メッテはこの前の週まで日本に旅行に行っていました。(年に必ず1度は来日する)
そのため、コンビニおにぎりでよくある「くるっと引っ張る、海苔とご飯が分かれて持ち運べるビニールの入れ物」だったり(最高にクールなプロダクト!とのこと)、ご飯を詰めるだけでおにぎりの形になる「おにぎりマシーン」なんてのを一通り揃えて、今回のお花見に臨んできたのでした。手が込んでるよ!!

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そしてみんなで料理の手伝い。スープやおにぎり、日本のお菓子などをメッテが考える「日本流」に飾り付け。小分けにしてみたり、小さなお椀に載せてみたり…。よく見てるなぁ。

ちなみに僕も料理の手伝いをしましたが「下手くそー。本当に日本人!?」なんて言われる始末(笑)みんな料理が上手です。

 

OHANAMI!

予定していた日は快晴!気持ちいい風の中、ちょっぴり花粉症を感じながら楽しい時間が過ごせました。

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特に日本のお菓子の味付けやおにぎりにはみんな興味津々。なかなか食べられない日本の食べ物と文化に触れ、きっと彼らに新しい気づきがあったんじゃないかな。

 

すっかり春

あんなに寒々しかったのに、すっかり春がデンマークを包み込みました。冬に訪れるとつまらなく感じたところが、全く違う雰囲気に変わりました。これがデンマーク、これが北欧。冬はじっと耐え、家の中でいろいろを考え、春から夏にそれが一気に爆発する、まるでこの景色に象徴されているようです。

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第111回目は「毎日変わるアクティビティ」

明日はすべてのコース共通で同じ授業を受けた20週目の授業についてご紹介。講義が半分、実技が半分。例えば講義は「これからどうやって生きていくのか」だったり、実技は「スーパーで賞味期限切れの食べ物をもらってきて、それで料理する」なんて、ものすごいユニーク!お楽しみに。

EP109 クラスメイトオススメ!動植物園に行く。その2

The 19 week – ホイスコーレ日記109
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

時々「アナスの街にある動物園には行った?」と聞かれることがありました。彼らは小学校の頃に遠足などで行ってよく知っている場所のようです。どんなところなんだろう?ということで、行ってみることにしました。

 

動物園には黒ひょうがいた

外に出る扉からは、動物園のゾーンに行くことができます。ただ、正直こちらはアスレチックの雰囲気が強く、特別面白い動物がいたりするようなことはありませんでした。

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例えば黒ひょうのような珍しいものはいましたが、その他は豚や山羊、牛などといった「よくいる」動物たちです。さすがにこちらは檻に入っております。

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アスレチックスペース

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アスレチック広場では子供達が遊んでいました。また、イベントができそうなステージも併設されていました。外の空間は想像以上に広く、サクッと歩いても一周するのに30分ほどかかってしまいました。

 

ユニークな動物の展示方法

面白いのは身近な動物の展示方法で、例えば牛の前には「これからどうやって食肉になっていくか」の説明が写真付き!で解説されていたり、「昆虫のオアシス」と称して昆虫にとって住み心地の良い区画を作り、そこに草花を植えて共存させるような場所がありました。

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木などを使って、小さな穴を作ったスペースに昆虫を誘致(?)して、その場所の環境を活性化させるという試み。身近な動物だからこそ、どう自分たちと関わっているのか、何が起こっているのかを見ることができるというのは、子供達にとっても勉強になるなと感じました。

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どれも自然体を大切にし、現実から目を背けないデンマークらしい展示方法だなと思いました。

 

屋内には変温動物を展示

ちなみに屋内にも動物園があり、主に蛇などの爬虫類がメインに展示されていました。骨格の展示や、人数制限はありましたが直接蛇に触れるスペース、蝶と戯れるスペースなどもありました。

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美しく静かな水族館

水族館にはよくある「青い綺麗な水の中を泳ぐ魚を見る」というものの他に、併設されている植物園と続く水槽(緑色)にいる大小様々な熱帯魚を見ることができます。こちらはそういう意味では大きな特徴はありませんでしたが、こんなところまでそうそう人はやってきませんので、ゆっくりと感傷に浸ることができました。

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おきまりの売店では特に何も買わなかった

売店には人形やおもちゃなどのグッズが売っていましたが、こちらはよくある「他のミュージアムや水族館でも見たことのあるようなもの」がいっぱいです。オリジナルのグッズなどもありましたが、僕は今回特に何も買いませんでした。

 

動植物園を後にして…

もうなかなか来ることができなくなりそうなアナスの街を見て回ることにしました。初めて来た時は右も左も分からないでさまよった町も、今となってはだいたい土地勘のついた近所の街みたいなイメージに。まだまだ知らない場所や知らないこともたくさんあるけど、こんなにイメージが変わるなんて。

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今回は週末に行ったため、ほとんどのお店がお休みでした。それでも冬の時に比べて活気があるように感じるのは季節が変わって、人々の気持ちもウキウキし始めたからなのかもしれません。

 

第110回目は「HANAMI!!!」

日本大好きメッテ先生主催の、お花見が行われました。日本で買った「ONIGIRI MACHINE」を持ち込むという手の入れようにはびっくり!!

EP108 クラスメイトオススメ!動植物園に行く。その1

The 19 week – ホイスコーレ日記108
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

時々「アナスの街にある動物園には行った?」と聞かれることがありました。彼らは小学校の頃に遠足などで行ってよく知っている場所のようです。どんなところなんだろう?ということで、行ってみることにしました。

 

いざ、アナスの町へ!

アナスは学校からバスで30分ほどの場所なのですが、例によって学校からのバスは平日しか出ておらず…。週末に友達の自転車を借りて、別のバス停に向かいました。

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このなーんにもない風景を10分ほどこぎ続けるとバス停です。何度も何度も通った道、愛着が湧いてきます。

 

アナスに到着してから川沿いを歩く

この頃になると地図を見なくても今自分がどこにいるのかわかるようになっていたので、動植物園に向かう途中にある川のそばを歩いて行くことにしました。

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季節はすっかり春に。草木が青々として、空気も冴え渡ります。とてもシャキッとした、綺麗な春に久しぶりに出会いました。

 
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ちょっとしたベンチもおしゃれに見えますね。

 
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ふと横を見れば、動植物園の前にはコートが設置されていて、バレーボールをやっている人たちがいました。どこに行ってもすぐに体を動かすことができるスペースがある、これは素敵なことだと思います。

 

そしてこちらが動植物園の場所です。
Randers Regnskov
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すっごく良かった!!

話に聞いていた以上にとっても良かった!というのが感想でした。
デンマークは良くも悪くも、色々なものがコンパクト。そんな中でもここの動植物園はボリュームも見応えもありました。

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ちなみに!
入場料は3,000円ほど。高いと見るか、安いと見るか、普通と見るか。学割ありますよ!!!チケット購入時聞いてみてください。

 

園内は大きく4区画

入場すると、園内は大きく4区画に分けられていていました。

・植物園:ドーム型の温室に熱帯植物と小動物
・動物園:屋外に大型の動物とアスレチック
・水族館:海の魚たちと、時々植物園とつながった水槽に熱帯魚
・お土産の売店とカフェ:毎度おなじみミュージアムショップ

 

植物園は熱帯雨林

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植物園はまるでラピュタを彷彿とさせる丸い温室ドームに作られていて、北欧では珍しい(と思われる)熱帯系の植物や動物を眼の前で見ることができます。日本人からするとあまり珍しくない植物が多いかもしれません。

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そもそも北欧はカラッとした気候なので、そこに入ったらカメラやメガネのレンズが曇るなんて場所も少ないでしょうし、そこかしこにデンマークに来てから見たこともなかったゴキブリがいるというだけでもエキゾティックな空間です。

 

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タイの方からインスピレーションを受けたような石像や、カラフルな鳥などを文字通り「目の前」で見ることができます。よっぽど危険な生き物でない限り、ここでは放し飼いにされているため眼の前で見ることができると思って間違いありません。すごい。

 

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葉っぱで巣を作るアリなんて図鑑でしか見たことなかった!しかもこれが仕切りも何もないところで、眼の前で生きて、動いてる!すごい!!

 

第109回目は引き続き動植物園の魅力をお伝えします

明日は動物園ゾーン、水族館ゾーンを写真を交えてご紹介します!

EP107 ベルリンから帰ってすぐはValgfag週だった

The 19 week – ホイスコーレ日記107
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

いつも課題に講習にとてんこ盛りなDSDHですが、カリキュラムはよく練られていると思いました。忙しい週の次の週には、必ずと言っていいほど差し込まれてくるValgfag。ある意味リラックスウィーク、でも本気でやるとめちゃめちゃ楽しいウィーク。

 

最後のValgfagはリラックスが目的!

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6ヶ月のコースの中で3回に分けられて行われるValgfag。今回はその3回目ということで、カリキュラム中最後となりました。

最初は「楽焼」を選択し、2回目は「モーショングラフィック」、3回目の今回は「レコードジャケット」を選択しました。
ちなみに今回、他には「歌を歌う」「詩を作って朗読する」「近くの町オーフスで行われる予定のマラソン大会で、給水スポットのデザインをする」というものがありました。「歌を歌う」はまだしも「詩を作って朗読する」のはデンマーク語ができない人には相当ハードル高いです。

 

先生もやる気に満ちてるなって思う

毎回くるゲストティーチャーですが、どの方も生徒目線でやる気に満ちている人が多いなって思います。もともとデンマークでは「上下関係や男女差別」みたいなものが「存在しない」という価値観なので、当然といえば当然とも言えるのですが。そういう授業って受けている方も教える方も楽しいんじゃないかなって感じます。

ちなみに、ゲストティーチャーもよっぽど家が近くない限りは、その週学校に泊まり込みます。先生によって時間がくると自分のことをするために部屋に帰る人もいますが、だいたい夜21時くらいにもう一度顔を見せてくれて色々話をしてくれます。

 

どんな授業だった?

僕が受けた「レコードジャケット」のコースは、こんな感じでした。

・ランダムに3つのワードを受け取る
それぞれ「曲名」「アーティスト名」「ターゲット」に対応していて
曲名→ The Love of Rhinos
アーティスト名→Kitchen Knife(包丁)
ターゲット→小中学生

という感じでした。アーティスト名とターゲットは先生が用意しましたが、曲名にあたる部分は僕らが「適当に」作った言葉をシェアしてシャッフルして選んだものです。「サイの愛ってどうすりゃいいんだよ!!てか包丁ってなによ!?」と騒いでたら爆笑されました(笑)

・音楽のジャンルを決める
決まった3つの要素を考えながら、どんな音楽ならそれにマッチするかを考えました。僕はエレクトリックポップを選びました。理由は今世界的に流行っているものだから。そういうものって子供達は好きだし、ちょっと大人びたものを選ぶよね、という理由。

・ビジュアルを構成していく
いよいよジャケットを作っていきます。このときレコードが入るリアルサイズで作ってもいいし、ちょっと小さめで作ってもいい。(コンピュータを使って出力する場合、学校にあるプリンターがA3までしか対応していないので、リアルサイズを作る場合は切り貼りしないといけない)。
僕は「サイの角が乱獲されている」という記事を見つけ、「角が乱獲される前に人間が切り落とし、サイの絶滅を防ぐ」、けどきっと彼らは「憎しみや憎悪」に満ちている…。「それでも生きて、子供を守る愛」みたいなものをモチーフにビジュアル化することに決めました。色々な色が混じり合って…悔しさだったり、悲しみだったり、楽しさや明るい気持ちも…その中心には「Love = Hart」がある。

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・プレゼンテーション
面白いのがこのプレゼンテーションの部分。2人一組になって、相手ののアーティスト(依頼者と見立てる)にプレゼンする、という設定でプレゼンしていきます。例えば僕なら、相手が「Kitchen Knife」という架空のアーティストになって「なんでこのデザインにしたの?」とか「今回の曲にバッチリだよ!僕は好きなだな!」みたいなロールプレイ的なものをします。これが結構面白い。僕は「セレブなプロデューサー」をやりましたが、なんのこっちゃ!

授業はこのような流れでした。先生は都度僕らの進捗状況を写真に収めて、最後に全員のプレゼンボードを作ってくれました。

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生徒もそれぞれリラックスして作業していて、どう面白く仕上げていくか楽しそうに決めていました。シルクスクリーンを使う人、コンピュータを使う人、写真をコラージュする人、切って貼っての加工をする人…。

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講評の日

講評の日。物を作った2つのコースは展示を、それ以外はその場で発表。歌はとても素晴らしかったし、朗読は内容がわからないけどその人なりが出ているのは伝わってきて面白かったな。

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ちなみに、写真手前の方には歌の先生のご家族も。発表の日は誰でも来ていいんですね。結構家族を呼ばれている先生を何度もみました。

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みんなの前で朗読するって、やっぱり緊張します。いつもと違うその人の真面目な姿が見れて面白い。

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街のプロジェクトチームは、総評と説明がありました。

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僕らのレコードコースは、コンセプトやプロセスの書かれた紙が壁に張り出されました。

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みんなそれぞれの作品に興味津々です。

 

僕が作った作品はこちら

ちなみに、僕が作ったレコードジャケットはポートフォリオに詳細があります。よろしければこちらも合わせてご覧ください。

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THE LOVE OF A RHINO

 
 

第108回目は「クラスメイトお勧め!動植物園に行く!」

DSDHから一番近い街「アナス」には、実は動植物園があった!?!?こんな田舎町にそんなものが…。突撃してみました!

EP106 新しいカメラのレンズプロテクターが届いた

The 19 week – ホイスコーレ日記106
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリンでぶっ壊れてしまった、僕のカメラプロテクター。仕方が無いのでアマゾンに相談だ。

 

デンマークにアマゾンは無い

デンマークにアマゾンはありません。近くの国のアマゾンを利用して国際輸送してもらいます。近場だとドイツかイギリスになるんですが、品揃えの良さと読みやすさから僕はイギリスのアマゾンを利用しました。

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田舎町で買い物に行くことも難しい立地のため、アマゾンや安さからか中国系の通販を利用している人を多く見ました。

 

到着したプロテクターはこんな感じ

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注文したのは日本メーカー「Kenko」が作っているちゃんとしたもの。3,000円くらいしたのですが、ずっと使うものだからいいや!と思ってポチりました。あとは、レンズ用のブロアーなども買いました。これは日本より安くてブロアーや布巾などを含めても500円程度でした。

 

外ではスポーツ

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デンマークの子達は外で体を動かすのが本当に好きなんですね。サッカーやバレーボール、ちょっとした時間にサクッと始めて毎回とても楽しそうです。

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疲れたらハンモックへ…。いつの間にかハンモックも出てきましたね。

 

とっても天気がいい

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これまでの灰色だった景色が一転、春は学校周りをカラフルに美しくしていきました。この変化のスピードは凄まじく、それに比例して学校のみんなの顔も明るく、テンションアップめになっていったような気がします。

 

第107回目は「Valgfagの講評」

ベルリンから帰って最初の週は、毎度おなじみ選択授業でした。小説を作る、レコードジャケットを作る、歌を歌う、マラソン大会の休憩スペースのデザインを提案する。どれもこれも面白そう。