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EP112 なんでもない日々にありがとうを

The 20 week – ホイスコーレ日記112
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

週末はどこかにふらっと行きたくなっていたこの頃。あと1ヶ月ほどとなったここでの生活をかみしめるように、今まであまり行かなかった場所、行って面白かった場所に再挑戦。

 

そこはスーパーの裏

DSDHから一番近いスーパーの周りなんて、今まで気にしたことはなかったのだけど。この前の週にふらっとさまよっていると、そこにはなんでもない、なんの変哲もない風景が広がっていて、僕はそれがとても好きになってしまいました。

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季節は春。風景は刻一刻と変わっていて、それを見に行きたくなったというのもあるかもしれません。とにかく、行ってみたくなった。

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デンマークの香りがする家々

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きっと、現地の人にしてみたらなんでもない田舎の風景なんだと思います。けど、僕にとってはこの辺一帯のなんとも言えない静けさや空気が、子供の頃を思い出させてくれるというか、とても懐かしくて気持ちのいい場所に感じさせてくれました。

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これで花粉症なんてなければ思いっきり深呼吸してやるんですが!!
ただこの頃になると薬の副作用にも慣れて眠くなりにくくなっていたし、花粉症自体の症状もだいぶ良くなっていました。やっぱり日本にいる時の花粉症が一番ひどいです。

 

さぁ帰ろう

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この日は平日。すぐ横にあったバス停から黄色い路線バスに乗れば、僕らの学校DSDHまで30分で到着します。黄色いバスはバスカードを持っていれば無料。バスの運転手さんは英語苦手なことが多いけど、時々運賃安くしてくれたりして(いいのか?)それがいい。

 

第113回目は「ふらっと外に出て行こう2」

学校の周りもあんまり歩いたことがなかったな、と思いたちふらつきました。「ここから30分歩くとセブンイレブンがあるよ」という話を思い出して、本当にそんなのあるのかどうか確かめてやる!なんて。

EP111 Tvaerfag!毎日違う4日間

The 20 week – ホイスコーレ日記111
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

Tvaerfagのこの週は、コース関係なくみんなで同じ授業を受ける週です。月曜は祝日でお休みだったため、4日間毎日何かが起こります。

 

デンマーク語で講義な日もあった

コンサートが行われた日はよかったです、これは言葉が関係ないので。けど、デンマーク語だけで行われる講義形式の授業はお手上げ!これには僕の友達も「おぉ…」となってくれて、講義中2人一組で僕の左右にスタンバイして、代わりばんこに翻訳してくれました。涙が出そうなくらい嬉しかった。

講義内容は「どうやって生きていくか」みたいな、生き方の本質に語りかける内容でした。こういう内容って日本だと「宗教臭い」「そんなの言われなくてもわかってる」「堅苦しい」みたいな空気がある気がするんですが、ここではみんな結構真面目に聞いていました。

講義をしてくれた先生の行き方を通じて、これからの自分に何が起こり、どう対処していけばいいのか。20代前半の子が多いのでとても有意義な時間であったと思います。

 

残飯整理!?

またある日は、スーパーから廃棄処分される食材をもらってきて料理をしました。実際にコックをしている人の監修のもと、ランダムに集められた食材を使って何かを作り、みんなで食べます。

開口一番「今日はキッチンレイディーは来ません!ご飯は自分たちで作ります!」と言われた時の「えーっ!?」感は面白かった(笑)

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どんな食材があるのかと漁るみんな

流れとしては

・なんでこんな風に廃棄処分されてしまうんだろう
賞味期限が決められているけど、これらはまだ食べられる。けど捨てられている現実を知ろうというイントロダクション。

・これらの食材で何が作れるだろう
ホワイトボードいっぱいにみんなからアイディアを吸い上げて、できそうなものをピックアップ

・グループを作ろう
作りたい料理ごとにグループになって、みんなで作ろう

・みんなで食べよう
出来上がった料理をみんなで食べよう!

 

アイディアいっぱい

例えば単純に揚げただけの「チップス」もあれば、手の込んだケーキ、そしてデンマークでよく食べた残ったお菓子を混ぜて作る「ラムボール」、お肉は豪快に木で焼いてみたりとか、サラダを作ったりとかしていました。

出来上がった順から配られたりFacebookグループで「◯時に完成するから集合!」などと連絡が飛んで、食べては料理して、食べては料理しての1日でした。

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まだまだ食べられるのに捨てちゃうなんて!でも仕方ないのかなぁ…。と、僕らには疑問と課題が残されたのでした。
ちなみにラムボールについてはこの辺に情報が。
デンマーク在住日本人おすすめスイーツ・お菓子1選
デンマーク留学記12 食べ物

余談ですが僕は一度だけこのラムボールで騙されたことがあって、先生が「デンマーク人はその辺のゴミやチリとか、台所の余り物を全部混ぜてこのラムボールを作るんだ!」なんて言ってきたので、えぇーーー!?となってしまったわけです。いや、実際そんなことはないんですが。

 

個人的には受け取れた情報は少なかった。でも…

留学生としてはこの週は少し辛かったです。というのも、これらの授業は「デンマークの文化をある程度理解し、かつデンマーク語が出来る」というのが前提にあるからです。あとは「若者に対しての今後を展望する機会」という色も強かったと思います。

僕にしてみればもう知っていること、経験してしまったことも多く、また言語の壁で理解しきれなかったことや、文化的な背景を知らずにいきなり飛び込んでも理解しきれなかったこと、結果的にとにかく周りについていくしかなかったこともたくさんあった週でした。

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けれど、そんな時に「一緒にやろう!」「訳してあげる」「これ美味しいよ!」なんて声をかけてもらえるのはとても嬉しかったし、そのイベントを通じて知るリアルなデンマークは5ヶ月過ごして何かを知った気でいた僕にとってとても新鮮でした。

 

桜入りのヨーグルト

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お花見からすぐにこの食事を作るアクティビティがあって、日本的なものに触れた彼ら。桜は抗菌作用があるし、僕らも塩漬けなどで食べるということを話していたのでお花を入れた料理を作ったグループがありました。発想が柔軟!出来上がったものもシンプルで綺麗。

 

第112回目は「ふらっと外に出て行こう」

近くのスーパーに行った時、すぐ横に静かで素敵なスペースを発見しました。またそこに行きたくなって、ふらっと行ってみました。その時のことについて明日は書きます。

EP110 HANAMI!!

The 20 week – ホイスコーレ日記110
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

DSDHに1月から6月留学した人はもれなく!日本大好きメッテ先生主催による「お花見」に参加することができます!さらに料理が得意だったり上手だったら、みんなでお花見用のご飯を作ることができますよ!!

 

DSDHにある桜の木

どういう経緯かはわからないのですが、DSDHの校庭には日本から持ってくられたという桜の木が数本植えられています。毎年デンマークに春が来ると、この木々はピンク色の綺麗な桜を咲かせてくれます。

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そして、DSDHに入った時からメッテが繰り返し言っていたのは「桜が咲いたらみんなでお花見をしましょう!」

さらにメッテ先生は「お花見」ということについて、みんなにわかりやすく説明してくれたのでした。特に強調されていたのは「ブルーシート!!」日本人はブルーシートを敷いてお花見をするのよ!!おぉ、なるほど。そう見えているんですね!間違いじゃない!

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料理から作ります

メッテはこの前の週まで日本に旅行に行っていました。(年に必ず1度は来日する)
そのため、コンビニおにぎりでよくある「くるっと引っ張る、海苔とご飯が分かれて持ち運べるビニールの入れ物」だったり(最高にクールなプロダクト!とのこと)、ご飯を詰めるだけでおにぎりの形になる「おにぎりマシーン」なんてのを一通り揃えて、今回のお花見に臨んできたのでした。手が込んでるよ!!

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そしてみんなで料理の手伝い。スープやおにぎり、日本のお菓子などをメッテが考える「日本流」に飾り付け。小分けにしてみたり、小さなお椀に載せてみたり…。よく見てるなぁ。

ちなみに僕も料理の手伝いをしましたが「下手くそー。本当に日本人!?」なんて言われる始末(笑)みんな料理が上手です。

 

OHANAMI!

予定していた日は快晴!気持ちいい風の中、ちょっぴり花粉症を感じながら楽しい時間が過ごせました。

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特に日本のお菓子の味付けやおにぎりにはみんな興味津々。なかなか食べられない日本の食べ物と文化に触れ、きっと彼らに新しい気づきがあったんじゃないかな。

 

すっかり春

あんなに寒々しかったのに、すっかり春がデンマークを包み込みました。冬に訪れるとつまらなく感じたところが、全く違う雰囲気に変わりました。これがデンマーク、これが北欧。冬はじっと耐え、家の中でいろいろを考え、春から夏にそれが一気に爆発する、まるでこの景色に象徴されているようです。

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第111回目は「毎日変わるアクティビティ」

明日はすべてのコース共通で同じ授業を受けた20週目の授業についてご紹介。講義が半分、実技が半分。例えば講義は「これからどうやって生きていくのか」だったり、実技は「スーパーで賞味期限切れの食べ物をもらってきて、それで料理する」なんて、ものすごいユニーク!お楽しみに。

ホイスコーレ日記78:巨大壁画となんでもノート

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

テキスタイルコースのみんなが、なんだか大きな壁画のようなものを制作し始めました。網目状のネットを大きく広げて、そこに布を巻きつけて絵を作っていくようです。

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どうもこれは近々あるらしい?何かのイベントに向けて作っているようです。まずは受験がないめんばーから制作をスタートして、受験が終わり次第(スペースの関係もあるので)場所を次の人に引き渡すようです。これが何に使われるのかは後々分かることになります。

 

なんでもやって良いノート

僕が休んでいた間の授業では、なんでもやって良いノートを作って、そこにイラストレーションを描いていたようです。僕も一冊完成させました。

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このノートはとてもユニークな発想で作られています。ざっくり説明するとすれば、不要になった小説本をリノベーションして、それをスケッチブックにしてしまうというものです。しかもその本にはルールはなく、自由な発想でなんでもためらいなく描きなぐってよいんです。

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さらに授業では写真のような「ペンになるペン以外のもの」を作って、それを使って絵を描いたようです。普段の方法を制限して、新しい方法で描くことにチャレンジする。あぁ〜この授業本当に出たかったな!

ホイスコーレ日記77:春の足音

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

約一週間ぶりにデンマークへ戻ってみると、学校の周りには少しずつ春の足音が聞こえてきていました。

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先生が桃の花をもぎ取ってきた!

ほらみて!これ桜よっ!と日本好きの先生が「もぎとってきた」のは桃の花。あんまり木をもぎとっちゃうのは(木が弱ってしまうらしく)良くないんじゃないかなぁ…。あと、それは桃の花だから桜じゃないよというのがわかってもらえずちょっともどかしい。

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なんだかよくわからないけど桜っぽい

桜っぽい花も学校裏の林にちらほら咲いていました。早咲きの桜か、何かかと。

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スイセンはこの時期のデンマークの花

イースターの頃、水仙の花はデンマークの季節の花なんだそうです。花を摘んで、部屋に飾り付けるらしく、学校の食堂に並べられていました。Hyggelig!!

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パンケーキに感動!

そしてそして、この頃(4月頭)、これまで出たことのなかったアメリカンパンケーキが食卓に並びました!!これには僕は喜ばずにはいられなかったです。ヨーロッパでパンケーキというと、日本人からするとクレープのような薄い生地のものを指します。僕らが一般的にパンケーキと言っているものは「アメリカンパンケーキ」だそうです。やっぱりパンケーキはふわっふわのやつがいい。

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