Archives

EP129 このタイミングで新しいRakuが出来上がる!

The 24 week – ホイスコーレ日記129
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ShowOffが終わって一息つくまもなく、Raku焼ができるぞ!というニュースが飛び込んできました。そう、僕には5ヶ月前から放置したままの、作りかけの焼き物がある!

 

5ヶ月眠っていたRakuがついに釜に入る

2月の雪がちらつく中でRaku焼きをやってから早5ヶ月。一週間の選択授業が終わってからもRaku焼きを作り続ける生徒はたくさんいました。けれど、作品を完成させるには1,000度に熱した釜を使う必要があります。生徒には扱えないものなので先生待ちでしたが、ついにその日がやってきました!

けれどみんなてんてこ舞い!音楽フェスに行く人、ShowOffの片付けに追われる人…そんななかでみんな時間を見つけて作品を焼き上げました!

 

今回新しくできた僕の作品はこちら

mini__dsc0239

mini__dsc0226

mini__dsc0218

mini__dsc0205

mini__dsc0201

ついに焼けた!半分記憶の片隅に行ってしまって、半分諦めていただけに嬉しい!

 

その他の作品をご紹介

僕の作品の一部はポートフィリオに

そして他の人たちの作品はこんな感じでした。

mini__dsc0906

mini__dsc0904

mini__dsc0900

mini__dsc0881

mini__dsc0892

mini__dsc0880

mini__dsc0878

すでに前のセメスターでRaku焼をやったことがあった人もいて、そこでの経験を発展させた作品を作る人もいました。けれど自由に作ることが第一だったこの課題は、完成度よりも楽しむことが優先。次にやるときは技術をしっかり追求したいな。

 

第130回目は「ポートフォリオの撮影風景とTips」

新しく完成した作品たちをポートフォリオ用に撮影します!

EP128 僕らのデンマークでの半年間を展示する(後編)

The 24 week – ホイスコーレ日記128
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

あっという間の半年間。ホイスコーレでの生活は残すところ一週間となり、ShowOff(作品展)の日が来たのでした。後編では、人が集まってきたあたりをご紹介。

 

デンマークの国旗が上がる

mini_dsc_8592

朝の静けさから一転、デンマークの国旗が校庭に掲げられ、ShowOffが始まる11時には人がどんどん集まってきました。家族を見つけるとみんな一目散!みてみて!と言わんばかりに学校を紹介する姿はとても無邪気で純粋でした。だれも訪問者がいない留学生にとってはちょっと辛いところ…。

mini__dsc0077

mini__dsc0069

 

生徒作品に見入る人たち

これから各方面に飛びちることになる生徒たちの力強い作品には、たくさんの人が目を奪われていました。

mini__dsc0072

mini__dsc0073

mini__dsc0081

 

校長先生のお話

会場にあふれんばかりの人が集まった頃、校長先生のお話が始まりました。

mini__dsc0092

mini__dsc0093

ここは全てデンマーク語でしたので、僕には何の話をしていたのかわかりません。けれど、何となくわかるのはこの状況を祝福していること、そして十二分に楽しんでいってくださいということです。

mini__dsc0096

校長先生の話が終わると、歌の選択授業を取っていた人たちによる演奏会が始まりました。僕にとって、この曲は忘れられないものになりました。

 

校庭では波乗りが始まる

大教室での展示はShowOffの一部で、各コースの教室や校庭でも様々なアクティビティや展示が行われていました。

mini__dsc0103

mini__dsc0104

校庭では、アーキテクチャの先生主導の「土壌サーフィン」が始まりました。前々から有志によってサーフボードが作られ、それで波乗りするんです。防水生地を敷き、水を流し込むと即席の波乗りフィールドが完成。残念ながら波乗りしているシーンは撮影してなかった…!

 

ファッションコースの部屋では

mini__dsc0107

mini__dsc0108

mini__dsc0110

ファッションコースの部屋では、色とりどりの作品が展示されていました。服の形をしたものから、プリント生地の様相のものまで。ファッションコースの課題は毎回タイトなスケジュールの中、みんながとても素晴らしい作品を連発していて、ものすごいガッツを感じました。

 

駐車場にはたくさんの車が

生徒の家族や先生の家族、そしてその友達!遠方から来る方も多いようで、なんとキャンピングカーの姿も見えました!

mini__dsc0113

 

自転車置き場ではファッションショーが行われた

mini__dsc0146

mini__dsc0154

mini__dsc0167

演出もよく練られたファッションショーが行われました。ここは普段自転車置き場として使用されているのですが、綺麗に整頓された会場からはそんな雰囲気を微塵も感じさせません。こんな規模のショーを、高校を卒業したくらいの人たちが作っている。そのことに驚き、感動を覚えました。日本もうかうかしてられないぞ!

 

続々ファッションコースの作品

mini__dsc0117

mini__dsc0118

mini__dsc0119

アーキテクチャコースは時に計画立案で課題が終了し、形がないことも多かった。
グラフィックは平面や小物が多かった。
そのなかでファッションコースは一つの会場に収まりきらないくらいのものを作り、さらにファッションショーまでやった。
そのパワーに僕はただただ驚き、結果にちょっと嫉妬し、頑張らねばと思うのでした。

 

そうしてみんな散っていく

ファッションショーが終わると、各自自分のタイミングで散り散りになっていきました。家族と週末を過ごすため帰省する人、部屋に帰る人、片付けを始める人、制作を再開する人…。そしてもちろん音楽フェスが待っている!!とはいえ、またいつもの静かな、けれどこの学校で最後の週末がやってきました。

mini__dsc0100

そういえば、Mette先生はめっちゃ写真を撮っていた(笑)

 

第129回目は「このタイミングで新しいRakuが出来上がる!」

セメスターの初めの頃にやったRakuの授業が終わった後に、残った素材で追加のお茶碗を作っていました。それがやっと焼かれることになったんです!

EP127 僕らのデンマークでの半年間を展示する(前編)

The 24 week – ホイスコーレ日記127
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

あっという間の半年間。ホイスコーレでの生活は残すところ一週間となり、ShowOff(作品展)の日が来たのでした。その前編では、当日の朝の様子をご紹介。

 

静かな朝

ShowOffの朝はとても静かでした。
なぜかといえば、もちろん前日音楽フェスから遅く帰ってくる人たちが沢山いたこともありましたが、土曜日だというのもあります。土曜日はいつも11時からブランチがあって、もともとのんびりとした空気の漂う日です。

mini__dsc0002

この日もいつも通りの時間に起きて、ほとんど準備の終わった会場を見に行きました。あとは、この頃週末朝一のコーヒーを入れるのが僕の日課(?)みたいになっていたので、美味しいコーヒーを飲むために。

mini__dsc0005

mini__dsc0003

 

静まり返った教室には、たくさんの作品が待っていた

校内で1番広い教室に所狭しと並べられた生徒作品。他にも食堂やラウンジなども全て使って、僕らの作品が展示されました。

mini__dsc0008

mini__dsc0012

こちらは「楽」と呼ばれる焼き物です。

 

mini__dsc0013

半年間に作ってきたもの。悩んだり、楽しんだり、いろいろな気持ちが蘇ってきます。

 

mini__dsc0015

mini__dsc0016

mini__dsc0017

コースを超えて僕らはお互いが何をしていたのかを知っています。それは毎週末にあった好評のおかげでもあり、半年間同じ場所で生活していたおかげでもあります。

 

mini__dsc0022

mini__dsc0023

mini__dsc0024

誰が何を得意としていて、どんなことに悩んでいるのか。そしてそれはどうやったら解決できるのか。そんなことを毎日毎日繰り返しながら、ここまできました。

 

mini__dsc0027

mini__dsc0031

日本人の僕にとってはどれもこれも新しいことだらけで、いつもいつも混乱したり迷ったり、それでも進んでいた日々だったと思います。

 

階段と食堂にはファッションコースの小作品がメイン

mini__dsc0045

mini__dsc0046

ファッションコースの作品は、作品自体も素晴らしいのですがその見せ方もとてもうまいです。写真の力が作品をより素晴らしいく引き立てています。

 

mini__dsc0033

mini__dsc0058

ファッションコースと選択授業での作品やグラフィックのシルクスクリーン印刷作品がが壁に張り出されていました。ファッションコースの立体作品は、ファッション部屋に展示されています。こちらはまた次回紹介しますね。

 

地下のスペースにはグラフィックの小作品

mini__dsc0066

mini__dsc0064

mini__dsc0061

地下スペースにはオリジナルスケッチブックやピクトグラム、レコードジャケットなどが展示されていました。

 

食堂奥にはポートフォリオも

食堂奥のスペースには、グラフィックコースの初期ポスター作品の他に、大学受験をするときに使用した生徒のポートフォリオも展示されました。ポートフォリオは過去の作品群ではなく、その受験のために作られた全て新規の作品です。彼らの底力が見れます。

mini__dsc0055

mini__dsc0053

 

これからたくさんのお客さんが来ます

生徒の家族や先生の家族、そしてその友達!たくさんの人がこの後やってきます。この静けさはあと少しで終わってしまいそうです…。

mini__dsc0043

このエリアだけがいつもの風景を保っている…。

 

第128回目は「僕らのデンマークでの半年間を展示する(後編)」

卒業展にどんどん人が集まり始めました。会場はあっという間に人に埋め尽くされていまいました!

EP126 Aarhusの街を歩く。

The 24 week – ホイスコーレ日記126
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

音楽フェス会場を後にした僕は、もうこれなくなってしまうであろうその街を歩くのだった。

 

都市なのにとても綺麗

高いビルが少なく、空は広く、緑が程よくあるこの街はとても美しい。
海に近いこの街には何度かしか来れなかったけど、それだけで十分好きになれた。

mini_dsc_8551

mini_dsc_8555

mini_dsc_8556

途中にはこんな綺麗な休憩場所があったりして。

 

どこか港町を思い起こさせるものもちらほら

mini_dsc_8564

どことなくこの感じは港町を彷彿とさせるのは…僕だけ?

 

コンテナがいっぱい

mini_dsc_8565

mini_dsc_8574

mini_dsc_8570

mini_dsc_8571

コンテナを利用したバンドの練習場や、物置、カフェなどが並んでいました。
なんだか「デンマークらしい」デザインだったり、よくあるストリートアートっぽいものがあったり。混在している様子はどこか日本を彷彿とさせます。

 

乗り物、乗り物?

mini_dsc_8573

mini_dsc_8579

mini_dsc_8580

駅の近くには電車が置かれていました。デンマークで利用されている鉄道は、どこか丸っこくてかわいらしい。
他にもこの音楽フェスの次に行われるマラソンの告知デコレーションカーがあったり、いつも置かれているオブジェと遊ぶ子供がいたり。

 

イベント盛りだくさん

mini_dsc_8578

mini_dsc_8582

mini_dsc_8583

音楽フェスを横目に、マラソンの準備も着々と進められているようでした。
ここオーフスマラソンと、コペンハーゲンマラソンがデンマークでは大きなマラソン大会のようです。DSDHからも精鋭たちが出場していました。みんなとても活動的!

 

学校に着いた

オーフスのバス停からバスに乗り、何度も通った通称学校から遠い方のバス停「Oolst」、季節が夏に移り変わろうとしている風景はとても美しい。

mini_dsc_8589

mini_dsc_8590

mini_dsc_8591

 

第127回目は「僕らの半年間を展示する」

ついに始まる卒業展。でもみんなの頭は音楽フェス!

ホイスコーレ日記67:オーフスにも行っちゃえ3

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

イースターの休みに入る前に、友達に自転車を借りておきました。連休なんてなかなかないので、ちょっと足を伸ばして久しぶりに近くの町「オーフス」に行くことにしました。

このときオーフスに行った一番の目的は、フリーマーケットに行くことだったりします。

mini_dsc_7777

デンマークでは物々交換とか、フリーマーケットが賑わいます。物価が高いので、良いものを安く手に入れられるフリーマーケットは特に女性に人気のようです。それを反映してか、今回行ったマーケットは女性ものの服や子供用の服などがメインで、ちょっと僕には合わなかったです。なので街を散歩し始めたわけですが。

あと、大きなデパートやチェーン店などは何件か開いていたので見て回りました。

mini_dsc_7780

こちらはフリーマーケット会場にあった謎のポスター。

mini_dsc_7789

デパートの中はとてもきれい。めっちゃ高いけど!北欧家具もたくさん販売されています。レジ横にはレゴブロックが入ったミニパックが販売されているところがデンマークらしい。

mini_dsc_7803

さすがデンマーク、半分レゴブロック、半分本物で作られたスポーツカーです。かっこいい。

mini_dsc_7800

教会の形とか、構えがとてもカッコよく見えます。安定しているというか、無駄がないフォルムというか、このデンマークという国を表しているようです。

mini_dsc_7786

なんでもない街並みもしっかりと絵になる。

mini_dsc_7810

mini_dsc_7767

さっ!学校に帰ろう!そういえば路線バスを撮影するのを忘れてしまった!

ホイスコーレ日記66:オーフスにも行っちゃえ2

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

イースターの休みに入る前に、友達に自転車を借りておきました。連休なんてなかなかないので、ちょっと足を伸ばして久しぶりに近くの町「オーフス」に行くことにしました。

オーフスの街並みは外国人の僕からすれば「アートそのもの」という感じで、どこを見ても絵になる美しくきれいな街でした。

mini__dsc0251

街のところどころにはストリートアートがあったりしますが、中心部のほとんどは歴史のありそうな建物が堂々と建っています。ストリートアートも街の一部として自然に溶け込んでいるように見えたのは僕だけでしょうか。数は多くないし、そのアートも自己主張だけでなくそこに在っていいように描かれているように思いました。

mini__dsc0254

mini__dsc0285

歴史のある建物もあれば、新しい建築もあります。デンマークは建築への関心が高く、モダンな建造物もたくさん建造されています。

mini__dsc0305

どちらかといえば僕はクラシックな建物に惹かれがちなのですが、これもまた美しい。背景に見えるクラシックな建物とのコントラストが面白いです。

mini__dsc0275

海岸沿いでは今も工事が続けられています。多分、埋め立て地?を広げている?のかな。

mini__dsc0269

mini__dsc0274

途中、きれいな花が咲いている広場を発見。ガンガン写真を撮影しました。その中の1枚は映像作品「History of the Food」でも使用されていますね。

デンマークの街並みは、東京で生活したことのある僕にとっては時に寂しくもあり、刺激が少なくも感じられますが、同時に安らぎもあり、せかせかしていない雰囲気が好きになってしまいました。

もうちょっと続きます。

ホイスコーレ日記65:オーフスにも行っちゃえ

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

イースターの休みに入る前に、友達に自転車を借りておきました。連休なんてなかなかないので、ちょっと足を伸ばして久しぶりに近くの町「オーフス」に行くことにしました。

mini__dsc0235

オーフスまでは自転車で15分、バスで30分、待ち時間なども合わせて片道1時間、800円の道のりです。オーフスは海に面したデンマーク第2都市で、街のいたるところに素晴らしい建築物が建てられています。(という先生の受け売りですが…。建築はさっぱりなので)

mini__dsc0237

mini__dsc0240

mini__dsc0247

イースターということもあってか、街は静かで開いているお店も多くはありませんでした。けれど、カメラを持ってきた僕には買い物よりもそこの風景に集中できる環境はラッキーでした。

続きます。