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ホイスコーレ日記40:Hallwayパーティ

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

Hallwayパーティ。これはちょっと思い出したいような、そうでないような思い出の一つです。以前にも少しご紹介した通り、88人の生徒は5つの色にグループ分けされています。色のグループごとに掃除当番やグループ会議などをすることになるのですが、パーティーの企画・開催もするんです。

僕らシアンHallwayも例外なくパーティーの企画をすることになりました。しかしこれが本当に大変!まず自由になんでもしていいので、みんな好きなように好きなことを言いまくってる。あーでもない、こーでもないと毎日授業後に話し合いをして、いつの間にかみんなクタクタ…。

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最終的に決まったのは、いろいろなライトをピカピカ光らせるデコレーションを部屋にして、そこで踊ろう!というもの。しかし例によって僕だけ知らないいろいろな物事が…。そしてクタクタになった僕は当日欠席することになります。もちろん後から「どうしてこなかったの?」「どこにいたの?」と聞かれまくることになるんですが。

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この辺って本人の裁量で、出てもいいしでなくてもいいんです。パーティーに興味のない子は初めから会議にも出ないし、当日は実家に帰っていたりもします。でも僕の場合は学校にいるしかないし、部屋にいるのにパーティーに来ないという状況が不思議だったのかもしれません。

「正直あんまりパーティーばかりするのは疲れるし、自分のやりたいことに集中したいよ」という話を先生に相談したこともありました。「まぁみんな若いし、ワイワイやりたいんだろうね。でも君みたいにパーティーに出ないことにしている子だって何人かいたよ」と先生。いやー、本当に自分をしっかり持たないといけないんだと思いました。出るなら出る、出ないなら出ない。別に言い訳を並べる必要なんてないので、相手に自分が何を考えているのかしっかり伝えなきゃいけないんだなって、思いました。

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ちなみに、これはパーティー翌日。学校中はまるで嵐の後のよう!この後みんなで大掃除です、この辺も絶妙なタイミングで学校の予定に組み込まれているあたり、先生方は慣れてるなぁと思います。

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校長室とオフィスがある建物には謎の横断幕が掲げられていました(笑)

ホイスコーレ日記39:楽焼その3

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

全日程で3週間ある、選択授業の週。初めの1週目に僕は「楽焼」を選びました。一週間の授業はあっという間に終わりました。みんなそれぞれ試行錯誤を加えながら、自由でのびのびとした発想の焼き物を作っていました。これは僕にとってはとても刺激になりました。

でも、事件が起きます。
僕が作ったマグカップが、焼き釜の土台にくっついてしまいました!原因は絵の具の塗りすぎ。絵の具は熱で溶けるガラス質のようなものでできているのですが、それが釜の中で熱されて溶けることで色と質感が出るわけです。逆にこれが多すぎて土台まで到達してしまうと、冷えて固まった時に取れなくなってしまいます。

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くっついてしまったマグカップ。二時間ほど格闘したのですが、冒頭の写真のように底面を土台に残し割れてしまいました…。そしてこの土台はもう二度と使えないとのこと!ごめんなさいっ!そして、一緒の釜で焼いていた皆さんにも迷惑をかけてしまいました…。みんな「いいよいいよ」と言ってくれていたけれど、後で聞いたら結構怒っていたらしい…!

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この後僕はリベンジのため、もう一つカップを作りました。けど、このカップを焼くことができるのは学校が終わる直前まで、4ヶ月間時間が空くことになります。その話はまた後日。