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EP139 ばいばい

The 25 week – ホイスコーレ日記138
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレに滞在する最後の朝。全ての日程が終わって、残されたのは帰ることだけ。

 

もう僕らの昼ご飯はない

Gallaの次の日、それは僕らがホイスコーレに滞在できる最後の日。
朝ごはんを食べたら、それぞれの場所に帰らないといけません。

昨日までの生活が嘘のように、いろいろなものが片付けられていきました。

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がらんどうのグラフィック部屋

半年間、苦しんだり楽しかったり、笑ったり悩んだりしたこの部屋もまた、僕らが来た時と同じように綺麗になっていました。
右も左も分からなかったあの頃から、いろいろなことを知ったこの6ヶ月間がどれだけ実りの多い日々だったか。

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最後にゲットした優勝カップが、誇らしげに飾られていました。

 
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僕が作った極小風車も、教室のいたるところにこっそりと設置しておきました(笑)お立ち寄りの際はぜひ探してみてください!

 

部屋の片付けも終わった

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このあと何があったのか。全員が裏庭に集合し、円を作り、一人一人と挨拶をして解散をしました。
それには1時間以上かかりました。80人以上いた全員とハグをして、話をして、時にボロ泣きして。
あんなに最初は辛かったけど、最後にこんな風に話し合える仲間と出会えたことがとても幸せで、そしてもうなかなか会えなくなるという現実が受け止められなくて、だって今まで24時間すぐそこにいたんだから。

全てが終わると、このあと1週間ほど続くという音楽フェスに行く人たちは、チャーターしたバスに乗ってコペンハーゲンに向かいました。
僕は校長先生にお願いして、オーフスまで連れて行ってもらいました。コペンハーゲンまでのバスがそこから出ます。

これで僕のDSDHでの6ヶ月間が終わりました。

 

ありがとうでは言い表せない

デンマークに行ってからほぼ1年、日記を書き始めてから半年が経ってしまいました。
雪の降る日にDSDHに着いた時、もう帰りたくて仕方がなかった。
どうしようもなく何も見えなくなって、なんでこんなところに来ているんだろうと思いました。

けれどここに来るまでに本当にいろいろな人にいろいろな形で助けられて、
滞在中もたくさんの人に助けられて
たくさんを吸収して
あっという間に6ヶ月間を過ごしました。

辛いこともたくさんあったし、楽しいこともたくさんあった。
これまでやりたいと思ってできなかったことにチャレンジしたり、
無理だと諦めていた扉を開いてくれたこともたくさんあった。

ありがとうだけでは言い表せない、たくさんのありがとうがその人達に届けられるようになりたい。

僕はこの場所で、自分をもう一度再発見して、
自分が本来持っていた「味」を解放することができたと思います。

これから先の人生は、ここで学んだことをさらに昇華して
世界中にデザインを通じて笑顔を届けられたらいいな。

 

そして読んでくださった皆さんへ

ふとしたきっかけで、デンマークへの留学を
大量に撮った写真に「キャプションをつけるような感じで」
毎日書きなぐってきました。

もともと綺麗にまとめるつもりはなく、
とにかく毎日続けることを目標にしていたので、
読みにくいところや分かりにくいところ、全然理解できないトンチンカンな内容も多かったことだと思います。

もし139日分読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます。
もし途中からでも、少しでも読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます。

少なくとも何名かの方から「読んでます!」「毎回楽しみにしてます!」というお話をいただき、
まさにDSDHにいる人からも「日記で書いてあったこと詳しく教えてください!」と連絡が来たりと
自己満足だけではない、ある一定の成果は残せたのかなと思っています。

そしてこの日記をきっかけにデンマークに興味を持つ人が出てきたとしたら、
それはとても幸せだな。

この日記につながる全ての物事に、本当にありがとうございました!
ちゃんと結果でお返しできるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

EP138 Galla2 先生達が壊れた

The 25 week – ホイスコーレ日記138
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレに滞在する最後の日。Galla(ギャラ)と呼ばれる特別なお祭りが行われました。その後編。

 

先生達主催のパーティー!

考えてみればこれまでのパーティーは全て生徒が主催でした。
先生方が主催のパーティーってどんなんになるのか…。

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おぉ(笑)想像以上に激しかった。
この日のテーマはアメリカンだったそうで、20年くらい前のアメリカをイメージしたパーティーだそうでした。

 
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なぜか乱闘が起きるという演出(笑)

 
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Metteもめっちゃ張り切ってた!

 

例によって自転車置き場が大変貌

自転車置き場として使われていた場所が、いつの間にやらパーティー会場に変わっていました。
会場内では先生方がDJをしたり、お酒を売っていたりとまるで立場が逆転したよう!

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この生徒と先生という関係性が曖昧なのではなく、何か別の軸で成り立っている感じがデンマーク、ひいては北欧の教育っぽいんだろうなと思いました。

 
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生徒が歌えば先生も歌う。最後の夜をみんなで楽しみました。

 
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外には焚き火があって、みんなでこれまでのこと、これからのことを語り合いました。これからどうしていくのか…、どんな学校生活が待っているのか…。何を作っていきたいのか、どう働いていきたいのか…。

先生方もこの日は朝方まで、生徒と一緒に楽しんだそうです。(僕は先に寝ました)

 

第139回目は「ばいばい」

デンマークに行ってからほぼ1年、日記を書き始めてから半年が経ってしまいました。DSDH最後の日のことを書きたいと思います。

EP137 Galla(ギャラ)

The 25 week – ホイスコーレ日記137
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレに滞在する最後の日。Galla(ギャラ)と呼ばれる特別なお祭りが行われました。

 

最後の日なんて信じられない

いろいろなことがあったけれど、この日はあっという間にやってきました。
廊下に並べられたみんなの荷物と、カバンに収まった自分の荷物を見ていると受け入れざるをえません。

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日本で言うところの卒業式かな?

卒業式というと実際のGallaとはイメージが違うのですが、内容的にはそれに近いです。みんな着飾って一緒に食事をとりながら、お世話になった人へ感謝の言葉を伝えます。

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みんなめちゃくちゃ気合を入れていたのでびっくりしちゃいました。

 

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それぞれのテーブルには白いお花が置かれていました。

 

ありがとうの言葉を

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生徒から先生への言葉を。そして、どのコースもサプライズで先生にプレゼントを用意していました。だいたいみんなで作った手作りのものです。
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時には涙ぐむシーンも。何人かの生徒は肉や牛乳などを体が吸収できない病気を持っている人たちがいて、キッチンの人たちはいつも食事やおやつを分けて準備してくれていました。僕らの生活が難なく行われていたのは、彼女たちのサポートがあってのことです。その食事計画は想像以上に大変だったことでしょう。

 

僕らのコースは

僕らのコースはMetteに「シンプルイズベスト」な本を、Flemmingに「フレミング自身をテーマにした」本をプレゼントしました。

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Metteの本も力作が集まりましたが(涙ぐんでた)、Flemmingの本には本人が実際に喋った「変な言葉」をイラスト化するというとんでもない本でした。生徒の1人がこの学校が始まった頃からいつもメモしていたという執念と愛のかたまり…。めちゃくちゃ嬉しかっただろうな!

 

みんな散り散りに

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ファッションコースのありがとうが終わり、学校をサポートしていたインターン生2人も卒業ということで校長先生からのプレゼントが贈呈されていました。すごくいいことを言っていたんだろうけど、デンマーク語で分からなかった!

 

どれも美味しかった

運ばれてくる料理はいつもと全然違ってめちゃくちゃ美味しかった!特に最後に出てきた写真のアイスクリームは今までで食べた中でも最高に良かった!!

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「普段からこのくらい作ってくれればいいのにねぇ」なんて声が聞こえましたが、今となってはいい思い出ですね。

 

第138回目は「えっ!?先生達どうしちゃったの!?」

この食事会の後、先生達主催のパーティーがありました。生徒の番が終わったら、次は先生達主催のパーティ…。抜け目ない!