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EP103 デンマークに帰る日

The 18 week – ホイスコーレ日記103
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

あっという間だったような、そうでも無いような。ベルリンへ行っていた6日間はあっという間に過ぎました。

 

ベルリンの街も見納め

ホイスコーレは本当に田舎にあるので、久々に欲しいものが欲しい時に帰る、人がいっぱいいる、ビルがあるようなところに来てはしゃいでいる自分がいました。やっぱり、田舎すぎるってのもよく無いよなぁって。ある程度必要な物(スーパー)とかが近くにあるってとっても便利。

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そして一週間もそこにいると、まるでずっと ここに住んでいたかのような錯覚にもおちいりました。もう帰らなきゃいけないなんてなんだか少し寂しい。

 

良さげな雑貨屋さんを見つけるも

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閉まってた!!もう少し早い時間帯に来るべきだった!!雑貨屋さんが集中するエリアというのがあるようで、その辺をもっと早く調べておけばよかったなぁ、と若干後悔したのでした。

これは「Schönhauser Allee 176, 10119 Berlin, ドイツ」のあたりで撮影しました。この通りにはいくつか雑貨屋さんがあったので、お好きな方はチェックですね。

 

ソーセージ食べたい

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そういえば、ドイツに来てからソーセージを食べてない!デンマークの子達は小学校や中学校の遠足などでよく来るらしく、観光地には全く興味が無い様子。食べ物もそうで、初日から日本食食べたいっていうのも頷ける。ドイツ料理の興味も失っちゃってるんだろうな。

そんな中で先生に聞いた「あそこの駅下にある店がうまい」情報を頼りに行ってみたところ、大正解、これはうまいよ!!かなり怪しい通りではありましたが、勇気出して行ってよかった。

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場所は「U Eberswalder Straße」という駅です。他にもいくつかキオスクのような小さいお店がありますよ。

 

僕の6日間

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ベルリンの街で集めた物たち。美術館に行ったり、街のシールやポスターを剥がしてもらってきたり、ちょっとした小物を買ったり。なんだか楽しかった。

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そしてちょいちょい増えるトイレチケット(笑)結局割引を使うこと無く終わってしまった。

 

彼らの6日間

他の人たちは何を感じていたのかな?人によっては何度も行ったことのあるベルリンなんかにまた行ったってつまらないよ、という人もいたし、知った街に新規発見をした人もいたんじゃ無いかなって思います。縦横無尽に色々な色や、雑貨や、アート作品を探し、購入し持ち帰る子もたくさんいました。

そして、街にたくさんあるダンススペースに足繁く通う子、アルコールを飲む子、興味があった水タバコショップに通う子や、ここでは合法な大麻を試そうとする子…。若い力はあちらこちらに散らばって、とてもパワフルに、そして貪欲に様々を吸収しようとしていたのでした。

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最終日の僕の部屋は翌朝3時までものけのから。みんなダンスホールに行ってました。翌朝早いよー。

 

帰宅。

そんな夢のような時間はあっという間に過ぎ、僕らはデンマークのホイスコーレに帰ってきました。

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帰るとそこは緑色が茂り、いつの間にか春がやってきていました。なぜだか知らないけど、僕はそれにちょっと感動してしまいました。

 

第104回目は「オープンハウス」

ずっと続きましたベルリン編が今回でおしまいになりました。まだまだ書き足りないこともあるけれど、楽しさが少しでも伝わったら嬉しいです。

さて、ベルリンから帰ってきた翌日に「オープンハウス(オープンキャンパスのようなもの)」の予定を組むなんて、なんてDSDHらしい鬼畜さ!帰ってすぐにオープンハウスの準備をします…。

EP102 まるっとMade from ベルリン!イラストブックを作る。

The 18 week – ホイスコーレ日記102
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目はベルリン旅行前から選んでいた選択コースのアクティビティーをします。地下水道に行ったり、美術館に行ったりというコースの中から、ぼくはイラストレーションを選びました。

 

出来上がったものはこらです

早速ではありますが、出来上がったイラストブックはこちら。

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詳細は下記ポートフォリオをごらんください。
Illustration Book of Berlin

ノート自体はアクティビティー当日の朝に渡されましたが、ベルリン到着後最初のアクティビティー(町中にパブリックアートを作る)の時から「町にあるポスターや草木など、コラージュに使えそうな素材を集めておく」ということをしていました。

以前ご紹介した通りポスターやシールなどが町中に貼られていて、それらを取っても誰も何も言わないわけです(この感覚も日本の文化からすると不思議かも!)。それらを使ったり、ベルリン市内でスケッチをしながら「まるごとベルリン!」なノートブックを作るアクティビティーでした。

 

でも伝えたいのはそのプロセス

ということで、今回はこのアクティビティーで何をしていたかをご紹介します。
まずはホテルから出て、街を先生と一緒にほっつき歩きます。おそらくコースは設定されていたので、そこを歩きながら自由に素材を集めたり、スケッチをしていきます。

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上の写真の場所には座る場所があり、みんなでスケッチをしたり、ここまで集めた素材をコラージュしたりしていました。そういえば、ノート以外にスティックのりももらいましたね。

余談ですが、最初僕と僕の友達は写真のずっと奥の方の場所でスケッチしていました。そしたら、昼間っから酔っ払ったおじさんたちに絡まれたので移動した…ということがありました。移民も多いドイツでは、いろんな価値観の人たちが一緒に暮らしていることを再認識しました。

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この広場の横にはこれまたベルリンの壁が。そしてびっちりと落書き。

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公園側は裏側からの様子で、表側にも力作がズラリ。
二枚目の写真「ホーネッカーとブレジネフの熱いキス」は一度くらい見たことがある絵じゃ無いでしょうか。すごく印象に残ります。

この辺に詳しい情報がありました。
ホーネッカーとブレジネフの熱いキス

 

不思議な絵もあった

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こんな絵もあったけど、何の意味なのかサッパリだった…。

 

メルセデス・ベンツ・アリーナ!!

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ベンツはドイツの自動車メーカー。こんなところに普通に関連建物がありました。ベルリンでは日本車(トヨタ、ニッサンなど)や韓国車(ヒュンダイ)も見かけましたが、ベンツもよく見かけました。それこそ、ゴミ収集車からトラックまで。

 

ちょっと休憩

休憩を兼ねて、ちょっとしたカフェスペースへ。

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ここは日当たりがすごくよくって、とても気持ち良いスペースでした。僕はここでポートフォリオにも掲載した絵を描きました。

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このスペース、お天気が良ければとてもおすすめ!ちなみに横にはスケートボード場もあり、小さい子供から大人まで練習に励んでいましたよ。
ちなみに場所はこちら。

Skatehalle Berlin
Revaler Str. 99, 10245 Berlin, ドイツ
skatehalle-berlin.de

 

カメラのレンズが…!!!

余談ですが、この時持っていた一眼カメラのレンズが壊れていることに気づきました。

実は前日にカメラケースに入れた状態で落としてしまうということがあって、その時は平気だったのを確認したのですがどこかのタイミングで割れてしまったようです。

不幸中のさいわいで、割れたのはカメラのレンズにつけておいたプロテクター部分のみ。その部分を捨て、後日新しいものを買いました…。(ショックすぎて写真を撮るのを忘れてしまいました)

 

お昼ご飯を食べよう

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お昼時が近づき、僕らは食事する場所を探し始めました。けど、学校のアクティビティーだったのでお昼代は学校持ち!ということで上の写真の場所に行きました。

ここは色々なレストランが集まる、フードコートのような場所。なんと入り口には門番の人がいて、水とか食べ物を持ち込んで無いかチェックされます。持ってたら入り口に置いていくか、その場で捨てなければいけません…。なんてルール!!

僕らは結局ここでは食事をしませんでした。なぜかというと「領収書が作れなかったから」。学校持ちなので必要だったんでしょう。

しかも18人くらいで行動していたので大量の注文をしなければならず、なかなか受け入れてくれるお店がない!その中から先生は一軒のパスタ屋さんと交渉、そして商談成立。店主の人も思わぬ団体客に喜んでいたものの、領収書が作れないと発覚すると「じゃ、いいわー。」と次の場所を探し始めた先生にパスタ屋店主が苦渋の顔をしたのを僕はしっかり見ておりました。そしてあんなに頑張って交渉してたのに切り替え早いな先生!と僕は驚いておりました。

 

お昼はこっちで食べました

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なんだかとってもオシャレな飾り付けのカフェで、ベーグルをいただきました。モチモチのベーグルに僕らも大満足。野菜や肉、チーズなどいろいろ挟まれてましたよ。

 

この後も引き続き街を歩き、公園にたどり着いた

街を歩き続け、最終的に僕らは開けて綺麗な公園にたどり着きました。
ここでスケッチをしたり、コラージュをしたり、これまでの総まとめをして後でみんなで見せ合いましょう!ということに。

椅子に座りながら絵を描いていると、突然「絵を描いてるんですか?」と話しかけられました。その人はベルリンでエンジニアとして働いているらしく、自分も絵を描いたりしてるという話をしていました。けどなかなか上手く描けないし、人前で描くなんてすごいことだよ!なんて話を10分ぐらいしてました。まさに異文化コミュニケーション!

そのあと彼は帰って行きました。この日は仕事はお休みだったようです。

そんなこんなで時間は経って。講評タイムです。

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講評と言っても、一人一人のノートを回し見して「あー、これいいよね!」とか、「このシールどこで取ってきたの!?」とか、そんな話をしていました。そして自分のノートブックで一番好きなページを開いて地面に開き置き、記念撮影。

いやー、なんだか思いっきり作って描いて、本当に楽しかった!!
ちなみに、最後の公園はこちらです。

Boxhagener Platz
Grünberger Str., 10245 Berlin, ドイツ

 

第103回目は「デンマークへの帰国」

ずっと続きましたベルリン編、いよいよ次回で終了いたします。出発時はまだ寒かったデンマーク、帰国すると春が来ていました。

ということで、ベルリン編、あともうちょっとだけ続きます。

EP101 私たち、ラーメンが食べたい

The 18 week – ホイスコーレ日記101
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。一通りのコースを回り終えた僕らは、ラーメンを食べに行くことになりました。

 

きっかけはMetteお手製の「旅のしおり」から

このドイツ旅行に向けて、Metteは僕ら生徒全員に「旅のしおり」を作ってくれました。そこには全行程の日程といっしょに、「Metteオススメスポット集」が添えられていました。以前ご紹介したアート書店はもちろんのこと、Metteも大好き日本料理や韓国料理が食べられる店までばっちり網羅!

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日本食に興味津々なメンバーたちは、日本人の僕も誘ってくれました。

 

Men Menに到着

ここまで来て日本食なんて、って思うんですが。
そもそも

・ホイスコーレの周りに日本食料理屋さんなんてない
・コペンハーゲンに行っても簡単に見つからない
・東の果てにある謎の国の料理

ってだけで結構魅力的なんだと思います。
僕もデンマークに入ってからは日本語・日本食・日本文化を「外から見てばかり」いた感覚で、久々に「あっ、なんか日本っぽくって安心する」って場所に来たと思ったくらい日本ぽい場所でした。

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メニューもしっかり日本ぽい!店員さんにも日本人の方がいて、普通に日本語で注文できました(笑)

「すみません、お水いただけますか?」なんて久々に言った!!

 

美味しい!

こちらのラーメン、普通に美味しかったんです!海外に行って食べるラーメンはまずい!って結構聞く話なんですが、日本人がやっているってだけでもポイント高いのに提供される料理も美味しいなら言うことなしです。

一緒に行ったデンマークのみんなも大満足そうでした。熱い麺は啜りにくそうでしたが…!

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ちなみに場所はこちら。

Men Men- Japanisches Nudelhaus
Weserstraße 16, 12047 Berlin, ドイツ
menmen-ramen.de

 

どこの国の女の子もプリクラ大好き。

道を歩っていると、突然1人が
「これ!これやろう!!」と言いだして電話ボックスみたいなところに走って行きました。

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なんのこっちゃと見ていると、どうも日本で言うところの「証明写真」を取るような機械らしく。けど、説明書きは完全にプリクラ。

使い方は例によって、
・お金を入れる
・みんなでボックスに入る
・ハイチーズ☆
・5分待つ

…ん?5分!?待つ!?
「そうだよー、5分待つんだよ!」という彼女たち。時間かかりすぎだろう…。
そして出てきたのは長細い紙に5ブロック並んだ白黒の写真がプリントされた写真用紙!
…日本の技術ってすごいな、って思った瞬間でした。彼女たちが日本のプリクラに出会ってしまったらどうなってしまうのだろう。

 

第102回目は「まるっとMade from ベルリン!イラストブックを作る」

久しぶりに日本的なものに触れてリフレッシュした僕。次回は楽しみにしていた選択クラス「イラストレーション・アクティビティ」を紹介します。

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

EP100 とってもクレイジーな場所

The 18 week – ホイスコーレ日記100
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。グラフィックコース担当の先生Mette(メッテ)は今日もずんずん異国の地を進んでいきます。

 

とってもクレイジーな場所だから!

Metteがにやにやしながら「次に行く場所はとってもヘンテコなとこなんだから!」と、相当自信満々に案内をしてくれます。どうやらこの後行く場所は、相当変わっているようです。

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ん…?これは一体なんだ!?

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目の前に突如として現れる、数々のヘンテコアイテム!トイストーリーの改造されたおもちゃを彷彿とさせます。

 

オーナーさんのアート作品

ここに展示されているものは、このミュージアムを管理するオーナーさん自身の作品だそう。なんで色々組み合わせちゃってるのかはよくわからなかったのですが(そもそもそんな説明さえしてない)、とにかくぶっ飛んだものを集めるのがお好きなようで

・首から下が麻痺してしまった人が何十年も入り続けたカプセル
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・ウルトラマンみたいな等身大人形
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・手術室のような中に散乱する人形
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・入って学べるスペース…
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ご自身が撮影された写真コレクションもありますよ!本当にフリーダム!

 

それでも入場無料

こちらのミュージアムは「来てくれた人に楽しんでもらう」ために無料で開放されているとのこと。けど、事前予約は必要そう。あっけらかんとしたオーナー直々に色々説明をしてくれるのもポイントかな。お帰りの際には「お土産もあるよ…?」と言われます(笑)

オーナー曰く「ものは視点を変えると全く違うものに見える…」

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DESIGNPANOPTIKUM
Torstraße 201, 10115 Berlin, ドイツ
designpanoptikum.de

 

第101回目は「ベルリンの街の日本的なもの」

100回を超えてしまい、一体いつまで続くのかというお問い合わせもありますが、次回はベルリンの街にあった日本的なものをご紹介します。

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

Metteは世界中で面白いところを見つけてくるinベルリン その3

The 18 week – ホイスコーレ日記99
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。グラフィックコース担当の先生Mette(メッテ)は今日もずんずん異国の地を進んでいきます。

 

とても美しいシルクスクリーン印刷

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ここは直接パブリックアートの展示とは関係ないのですが、先生方がお気に入りだというお店の一つ。とても美しいシルクスクリーン印刷の「原本」が購入できます。1枚2,000や3,000というのはザラで、作品集と題された本1冊5,000円というのもありました。それでも手ごろなお値段、デンマークで見られないものということで、これはいい!と思えばみんな積極的に購入していたようでした。

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僕はというと、値段の高さと買ったとしても日本へ持って帰れないかもしれないと考え、購入は見送りました。ちょっと残念。

場所は大体この辺です。この通りには面白そうなアートショップがいくつもありました。
Torstraße 109, 10119 Berlin, ドイツ

 

これぞリアルストリートアート

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今回歩いていたエリアは特に、道のあちこちにアートレベルの絵が描かれていました。写真に撮っても映える!!

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Metteお気に入りのアートショップ

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こちらはメッテが大好きだというアートショップ(の外観)。店の外・内のイメージは原宿にある「デザインフェスタ・ギャラリー」みたいな感じ。店内は撮影できませんでしたが、コミックブックやポストカードなどの小物、トートバックなど色々な個人アーティストの作品が販売されていました。アート・デザインが好きな方にはぜひお勧めしたいお店です!ちょっと入り組んだ場所にあるので迷いやすいかもしれませんが、興味がある方ぜひ足を運んでみてください!

ちなみにこちらのお店、ドイツでは珍しく平日と土曜は20時まで開いていて、しかも日曜も19時まで営業しています。

Neurotitan Shop & Gallery
Rosenthaler Str. 39, 10178 Berlin, ドイツ
http://www.neurotitan.de/

 

第100回目は「あのMetteがクレイジーだという場所へ」

次回、この旅行中、最もオカシイ場所に行った時のことをご紹介します。100回という記念すべき数に、クレイジーな記事が書けるなんて運命的!

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

Metteは世界中で面白いところを見つけてくるinベルリン その2

The 18 week – ホイスコーレ日記98
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。グラフィックコース担当の先生Mette(メッテ)は今日もずんずん異国の地を進んでいきます。

 

ベルリン・ストリートアート

この時、ベルリンの街のあちこちでストリートアートの展示が行われていました。街全体がミュージアム、ってやつですね。道の脇で創作しているグループもあれば、ギャラリーを借りて展示しているグループもありました。

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最初に行った場所はギャラリーでした。人の表情を大胆に切り取った人形が展示・販売されていて、結構買い手が付いていたようです。

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お次はパブリックアート。路上にある建物を白く塗りつぶし、自由に絵を描いていました。こんな大きな絵を描くなんて面白そう!!

 

とても緻密な絵

お次はとても緻密に描かれた白黒の絵です。これも小さなギャラリーで展示がされていました。おそらく点描に近い技法で描かれたその緻密な絵にみんな釘付けでした。

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噂のメッテ先生(右)も凝視。

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近寄るとよりその緻密さがわかります。小さな会場でしたが、6,7枚並べられた絵からは力強ささえ感じることができました。

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第99回目は「アート・アート・アート!」

次回はシルクスクリーンプリントを販売するお店や、アートブックの専門店をご紹介します。

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

Metteは世界中で面白いところを見つけてくるinベルリン その1

The 18 week – ホイスコーレ日記97
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン5日目は再びグラフィックコースで色々なデザインに関係する場所を訪問する日。グラフィックコース担当の先生Mette(メッテ)は今日もずんずん異国の地を進んでいきます。

 

Mette(メッテ)って誰よ?

タイトルにもあるMette(メッテ)先生は、DSDHのグラフィックデザインコースを担当する先生の1人です。ものすごい日本好きで、年に必ず1回は来日するという力の入れよう。来日した際には必ず「こんなに日本っぽいもの買ってきた!!」といってKAWAIIものから伝統的なもの、へんてこなものを買いあさってきます。そのお話はまたどこかで。

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そしてこの先生の検索能力はピカイチで、それはベルリンでも遺憾なく発揮されました。5日目のスタートはベルリンのデザイン会社訪問だったのですが、メッテがどこかでその出版社の本を見て気に入ったらしく、それだけを理由にして見学を申し込み、僕らはその時会社訪問したのでした。すごい行動力!その会社の人も「どうやって私たちを見つけたの?そんなに大きい会社じゃないのに…」との驚きよう。

残念ながらその会社の写真は撮り忘れてしまったのですが…。普段どのようなプロセスでデザインをしているか、どんな会社なのかなど面白い話を聞くことができました。

 

Mette(メッテ)オススメのパスタ店

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こちらはメッテオススメのパスタ店。以前何かで訪れた時にとても美味しかった!と、予約してオープン前から入店待ち!店員さんはスペイン訛りの英語で店に迎え入れてくれ、その店内もタオルがかけられていてなんだかオシャレ。

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1人1500円までなら頼んでいいよ!と、アップルタイザーとパンを頼む僕ら。パンはフランスパンみたいな感じのスライスされたものがやってきました。それはそのまま食べるものかと思っていると、おもむろにメッテが「オリーブオイルはないですか?」と確認。追加料金になるけどいいかと聞かれ、速攻でOK。デンマーク人がパンを食べる時は、オリーブオイルと塩が必要なの!と言っていました。

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ちなみに、パスタの方はさすがの美味さ!ぷりっぷりでさっぱりしたこの味付けはデンマークでは食べたことがない…。量もちょうどいい感じ。付け合わせにサラダも出てきて満足の内容でした。

ちなみに場所はこちら。少し奥まった場所にあるので、地図をよく確認していくといいと思います。

Lavanderia Vecchia
住所:Flughafenstraße 46, 12053 Berlin, ドイツ
https://lavanderiavecchia.wordpress.com/

 

98回目は「ベルリン・ストリートアート」をご紹介

町中の道端やギャラリーで色々な作家さんの作品が展示・制作されていました。僕らはそのうちの何軒か見に行くことができました。

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

新旧が入り混じる街・ベルリンを彷徨う。その2

The 18 week – ホイスコーレ日記96
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン4日目は何人かで分けられたグループになって、ベルリンの街を歩きました。午前中でベルリンの街を見回った後は自由行動になり、僕は街をさまよいながら美術館を発見したのでした。

 

ミュージアム群

ボーデ・ミュージアムの近辺は大小様々な美術館が集まっているエリアでしたが、僕が行った時には改修工事がされていて、その全部に入ることができませんでした。それ以前に、気づいた時には閉館時間を過ぎていたので入館できなかったのが悔しい…!

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道を歩くと見えてくる生活の跡

当然ですが、ベルリンにだって人は住んでいます。
生活の跡が見える風景の中に行くのも結構好きだったりします。

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地元のスーパーはぜひ訪れたい場所の一つ。

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路上のポスターもいちいちかっこいい。

 

めちゃくちゃ可愛い雑貨屋さん

どっかに絶対あるだろうと、彷徨いながら探し続けていたのは雑貨屋さん!そしてやっと発見!!

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個人のアーティストが集まって作られている雑貨屋さんのようで、そのどれもが魅力的!この近辺には多数このような小さな雑貨屋さんがあったので、気になる方はぜひチェックですね。

Nikolaikircheの周辺
住所:Nikolaikirchplatz, 10178 Berlin, ドイツ

 

そして夜になり…

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街を歩っていたら、あっという間に夜になってしまいました。20時になるとどのお店も閉まるのですが、駅前に何件か小さなお店が。
その1つ、地元のおっちゃんたちがやっている小さなお店に入ってピタパンみたいなものを注文したのですが、待てども待てども商品が出てこない!と思ったら、みんなテレビでやってるサッカーの試合に夢中になってた!!

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明日は再びコースごとに分かれます

ベルリン5日目は再びコースごとに分かれての行動になります。グラフィックコースは現地のデザインオフィス訪問や、パブリックアートイベントなどを見に行きました。そしてさらに…!?

ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

新旧が入り混じる街・ベルリンを彷徨う。その1

The 18 week – ホイスコーレ日記95
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン4日目は何人かで分けられたグループになって、ベルリンの街を歩きました。午前中でベルリンの街を見回った後は自由行動になりました。

 

町中に溢れるモダンさとクラシックさ

街にはモダンな建物もあれば、クラシックさの漂う建物もあり、その混在している様子が不思議な調和をしていると感じました。日本だと日本家屋とコンクリートビルが隣同士にあるような感じなのでしょうか。けど、あまり高い建物が無いせいか空は高く、広く感じられました。

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街の至る所には公園やカフェがあり、自然と街が調和していると感じました。

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ユニクロと無印発見!!ドイツは日曜日は必ず店を休みにしなければいけないらしく、もちろんこの二店舗も日曜日にはしっかり休みを取っていました。

 

素敵な音楽を奏でる人がいる橋

街をふらついていると、どこからともなく聞こえてくる音楽。それに誘われるかのように辿り着いた橋。

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その橋の向こうにはなんだか円形のでっかい建物が現れました。はてさて、これはなんだろうとスマホで調べてみると(なんだかんだあり、やっぱりGoogleMapがあると便利ということでドイツのSIMカードを契約したのでした)美術館でした。

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ここから先の予定を考えると、今日行かなければもう来ることはできないだろうということがわかり…。手元には学生証…。閉まるまであと一時間…。

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入館!!

Bode Museum
住所:Am Kupfergruben, 10117 Berlin, ドイツ
http://www.smb.museum/en/museums-institutions/bode-museum/home.html

 

そこはまるで映画とかゲームで見た世界

学生万歳!学生料金で入ることに大成功!荷物をクロークに預けて閉館までの1時間をフル活用です。

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以外と広い館内で「これは一時間では見終わらない!!」と思い立って、早足で駆け抜けるように見ていきます!

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クラシックな様式の中に、様々な彫刻作品が展示されているのが印象的でした。見応えもあり、久々に面白い美術館を見つけたなと。時間切れでミュージアムショップはしっかり見れませんでしたが、それでも大満足。

 

まだまださまよいます。

美術館をみつけてワクワクしていると、まだまだその周りには楽しそうなものが。
ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。

そしてベルリンの壁が当たり前のようにそこにあった。

The 18 week – ホイスコーレ日記94
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン4日目は何人かで分けられたグループになって、ベルリンの街を歩きました。歴史の授業でしか聞いたことのなかった「ベルリンの壁」を始め、幾つかの歴史的な場所に行くことができました。

 

この平和がずっとあったわけじゃない

この3日間、ベルリンの綺麗なところやアートな場所、先鋭的な部分をたくさん見ることができました。けれど、ご存知のようにベルリンには戦時中の暗い歴史もまたあります。

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有名なものはもちろん、この「ベルリンの壁」です。1989年までベルリンを東西に分けていたこの壁の一部は、今でもその場所に置かれています。また、東西に分けられていた部分には今でも線が引かれていて、当時を忘れないようにしようという気持ちが伝わってきます。(下の写真中央に見える、石でできたラインがそうです)

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重要な部分は有料?

僕らは中に入りませんでしたが、ベルリンの壁は分解され、世界各地に歴史的な物として散らばっているようです。ベルリン市内でも一般に公開されているもの、お金を払って見るものなどがあるようですね。

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ちなみに僕はドのつく歴史バカなので(悪い意味で)、全くそのあたりの細かい歴史を知らずに行ってしまいました。あと、今現在もあんまりわかっていないというのは自慢にもなりませんが、このブログも多少調べながら書いているとはいえ、たくさんの間違いをしているかもしれませんので予めご承知おきを…。ただ、とにかく歴史を肌で感じるのは好きなようです。

ちなみに、この下の写真は戦時中に重要な施設として利用された場所の前にある公園です。ここにはほぼ当時の状態のままベルリンの壁が保管されていて、誰でも自由に見ることができます。詳細な説明が書かれたプレートも併設されていることもあり、たくさんの人で賑わっていました。

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ここが一番変化した場所

ベルリンの壁跡を追いかけていくと、とても開けた場所に到着しました。周りには高層ビルが立ち並び、モダンな雰囲気が漂っています。

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先生によればここはベルリンでも特に変化した場所だそう。この場所を中心に東西に分かれた時、片方がとても貧困にあえぎ、朝家を出た家族がその夕方には帰れなくなり、長い間離れ離れになり、文化が変わり、たくさんの歴史が積み重ねられた場所。時間が過ぎ、その場所からはどんな「壁」も感じられません。それはとても平和で幸せなことで、今当たり前にそれを享受している僕らは過去に何があったのかをちゃんと知っておかなければいけないのだと思います。

 

ガムで層が作られたベルリンの壁

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そのビル群に挟まれるように佇んでいるベルリンの壁には、ガムがびっしりと付けられていました。「こんな壁を作りやがって、くそっ!」という気持ちから付けられ始めたガム。今は面白半分でくっつけていく人も多いのでしょうが、この量は凄まじい。

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虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑

戦争の歴史を忘れないようにと、この記念碑は街のど真ん中に作られています。市民から「観光地の中心部にこんなものを置くなんて!」と強い反対もあったそうですが、それでも大切なことを忘れないようにと設置された場所だそうです。

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実際に近くに行くと、圧巻の存在感があります。この場所はすり鉢状に隅から中心部にかけて深くなっており、最初は膝下ぐらいだった石がいつの間にか自分の背の倍くらいまでになります。

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これによって何を伝えたいのか…。写真からはわからない、その場所に立った時の気持ちが大切だと思いました。そこは風が通って、少し肌寒くて、隣から誰が来るのかわからなくて寂しく感じて、時に孤独で、時にかくれんぼができるような楽しい場所で。直線に並ぶ道の先にいる人ははっきり見え、けど曲がり角からの人は音も塞がれてよく分からない。

こちらもベルリンに立ち寄る際はぜひ訪れていただきたい場所ですね。

メモリアル・トゥ・ザ・マーダード・ジューズ・オブ・ヨーロッパ
住所:Cora-Berliner-Straße 1, 10117 Berlin, ドイツ
http://www.stiftung-denkmal.de/startseite.html

 

コンテンポラリーアートの美術館

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こちらは館内禁止だったため外観のみの写真になってしまいますが…。過去に要塞として使用されていた場所を、コンテンポラリーアート・ミュージアムとして改装し、使用している新旧が混ざり合った不思議な場所です。

所蔵品の数が膨大なため、行くたびに内容が変わるというのがすごい。永久に作り続けられるポップコーンの部屋、微妙なバランスを保つミッキー、回転し続ける大木…。こちらもぜひご自分の目で確認していただきたい!ちなみに事前予約が必要です。

Boros Collection
場所:Reinhardtstraße 20, 10117 Berlin, ドイツ
https://www.sammlung-boros.de/boros-collection.html?L=1

 

午後は自由行動!

ベルリン4日目の午後はついに自由行動!行ってみたいところに自由にいけるぞ!
ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。