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EP139 ばいばい

The 25 week – ホイスコーレ日記138
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレに滞在する最後の朝。全ての日程が終わって、残されたのは帰ることだけ。

 

もう僕らの昼ご飯はない

Gallaの次の日、それは僕らがホイスコーレに滞在できる最後の日。
朝ごはんを食べたら、それぞれの場所に帰らないといけません。

昨日までの生活が嘘のように、いろいろなものが片付けられていきました。

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がらんどうのグラフィック部屋

半年間、苦しんだり楽しかったり、笑ったり悩んだりしたこの部屋もまた、僕らが来た時と同じように綺麗になっていました。
右も左も分からなかったあの頃から、いろいろなことを知ったこの6ヶ月間がどれだけ実りの多い日々だったか。

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最後にゲットした優勝カップが、誇らしげに飾られていました。

 
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僕が作った極小風車も、教室のいたるところにこっそりと設置しておきました(笑)お立ち寄りの際はぜひ探してみてください!

 

部屋の片付けも終わった

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このあと何があったのか。全員が裏庭に集合し、円を作り、一人一人と挨拶をして解散をしました。
それには1時間以上かかりました。80人以上いた全員とハグをして、話をして、時にボロ泣きして。
あんなに最初は辛かったけど、最後にこんな風に話し合える仲間と出会えたことがとても幸せで、そしてもうなかなか会えなくなるという現実が受け止められなくて、だって今まで24時間すぐそこにいたんだから。

全てが終わると、このあと1週間ほど続くという音楽フェスに行く人たちは、チャーターしたバスに乗ってコペンハーゲンに向かいました。
僕は校長先生にお願いして、オーフスまで連れて行ってもらいました。コペンハーゲンまでのバスがそこから出ます。

これで僕のDSDHでの6ヶ月間が終わりました。

 

ありがとうでは言い表せない

デンマークに行ってからほぼ1年、日記を書き始めてから半年が経ってしまいました。
雪の降る日にDSDHに着いた時、もう帰りたくて仕方がなかった。
どうしようもなく何も見えなくなって、なんでこんなところに来ているんだろうと思いました。

けれどここに来るまでに本当にいろいろな人にいろいろな形で助けられて、
滞在中もたくさんの人に助けられて
たくさんを吸収して
あっという間に6ヶ月間を過ごしました。

辛いこともたくさんあったし、楽しいこともたくさんあった。
これまでやりたいと思ってできなかったことにチャレンジしたり、
無理だと諦めていた扉を開いてくれたこともたくさんあった。

ありがとうだけでは言い表せない、たくさんのありがとうがその人達に届けられるようになりたい。

僕はこの場所で、自分をもう一度再発見して、
自分が本来持っていた「味」を解放することができたと思います。

これから先の人生は、ここで学んだことをさらに昇華して
世界中にデザインを通じて笑顔を届けられたらいいな。

 

そして読んでくださった皆さんへ

ふとしたきっかけで、デンマークへの留学を
大量に撮った写真に「キャプションをつけるような感じで」
毎日書きなぐってきました。

もともと綺麗にまとめるつもりはなく、
とにかく毎日続けることを目標にしていたので、
読みにくいところや分かりにくいところ、全然理解できないトンチンカンな内容も多かったことだと思います。

もし139日分読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます。
もし途中からでも、少しでも読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます。

少なくとも何名かの方から「読んでます!」「毎回楽しみにしてます!」というお話をいただき、
まさにDSDHにいる人からも「日記で書いてあったこと詳しく教えてください!」と連絡が来たりと
自己満足だけではない、ある一定の成果は残せたのかなと思っています。

そしてこの日記をきっかけにデンマークに興味を持つ人が出てきたとしたら、
それはとても幸せだな。

この日記につながる全ての物事に、本当にありがとうございました!
ちゃんと結果でお返しできるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

EP138 Galla2 先生達が壊れた

The 25 week – ホイスコーレ日記138
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレに滞在する最後の日。Galla(ギャラ)と呼ばれる特別なお祭りが行われました。その後編。

 

先生達主催のパーティー!

考えてみればこれまでのパーティーは全て生徒が主催でした。
先生方が主催のパーティーってどんなんになるのか…。

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おぉ(笑)想像以上に激しかった。
この日のテーマはアメリカンだったそうで、20年くらい前のアメリカをイメージしたパーティーだそうでした。

 
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なぜか乱闘が起きるという演出(笑)

 
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Metteもめっちゃ張り切ってた!

 

例によって自転車置き場が大変貌

自転車置き場として使われていた場所が、いつの間にやらパーティー会場に変わっていました。
会場内では先生方がDJをしたり、お酒を売っていたりとまるで立場が逆転したよう!

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この生徒と先生という関係性が曖昧なのではなく、何か別の軸で成り立っている感じがデンマーク、ひいては北欧の教育っぽいんだろうなと思いました。

 
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生徒が歌えば先生も歌う。最後の夜をみんなで楽しみました。

 
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外には焚き火があって、みんなでこれまでのこと、これからのことを語り合いました。これからどうしていくのか…、どんな学校生活が待っているのか…。何を作っていきたいのか、どう働いていきたいのか…。

先生方もこの日は朝方まで、生徒と一緒に楽しんだそうです。(僕は先に寝ました)

 

第139回目は「ばいばい」

デンマークに行ってからほぼ1年、日記を書き始めてから半年が経ってしまいました。DSDH最後の日のことを書きたいと思います。

EP137 Galla(ギャラ)

The 25 week – ホイスコーレ日記137
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ホイスコーレに滞在する最後の日。Galla(ギャラ)と呼ばれる特別なお祭りが行われました。

 

最後の日なんて信じられない

いろいろなことがあったけれど、この日はあっという間にやってきました。
廊下に並べられたみんなの荷物と、カバンに収まった自分の荷物を見ていると受け入れざるをえません。

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日本で言うところの卒業式かな?

卒業式というと実際のGallaとはイメージが違うのですが、内容的にはそれに近いです。みんな着飾って一緒に食事をとりながら、お世話になった人へ感謝の言葉を伝えます。

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みんなめちゃくちゃ気合を入れていたのでびっくりしちゃいました。

 

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それぞれのテーブルには白いお花が置かれていました。

 

ありがとうの言葉を

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生徒から先生への言葉を。そして、どのコースもサプライズで先生にプレゼントを用意していました。だいたいみんなで作った手作りのものです。
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時には涙ぐむシーンも。何人かの生徒は肉や牛乳などを体が吸収できない病気を持っている人たちがいて、キッチンの人たちはいつも食事やおやつを分けて準備してくれていました。僕らの生活が難なく行われていたのは、彼女たちのサポートがあってのことです。その食事計画は想像以上に大変だったことでしょう。

 

僕らのコースは

僕らのコースはMetteに「シンプルイズベスト」な本を、Flemmingに「フレミング自身をテーマにした」本をプレゼントしました。

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Metteの本も力作が集まりましたが(涙ぐんでた)、Flemmingの本には本人が実際に喋った「変な言葉」をイラスト化するというとんでもない本でした。生徒の1人がこの学校が始まった頃からいつもメモしていたという執念と愛のかたまり…。めちゃくちゃ嬉しかっただろうな!

 

みんな散り散りに

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ファッションコースのありがとうが終わり、学校をサポートしていたインターン生2人も卒業ということで校長先生からのプレゼントが贈呈されていました。すごくいいことを言っていたんだろうけど、デンマーク語で分からなかった!

 

どれも美味しかった

運ばれてくる料理はいつもと全然違ってめちゃくちゃ美味しかった!特に最後に出てきた写真のアイスクリームは今までで食べた中でも最高に良かった!!

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「普段からこのくらい作ってくれればいいのにねぇ」なんて声が聞こえましたが、今となってはいい思い出ですね。

 

第138回目は「えっ!?先生達どうしちゃったの!?」

この食事会の後、先生達主催のパーティーがありました。生徒の番が終わったら、次は先生達主催のパーティ…。抜け目ない!

EP136 あの雪の日を思い出す

The 25 week – ホイスコーレ日記136
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

最終週となった第25週目。遠足の翌日は弾丸でコペンハーゲンに行ってきました。

 

かなりハードスケジュールだった

実はこの時、コペンハーゲンにあるデザイン会社のインタビューを受けることになりました!ポートフォリオを作るのにPCルームが閉じられてしまうため、予定を前倒してなんとか完成させました。でも学校の予定も片付けとか、遠足とか、授業とか盛りだくさんでしたので、結構タイトな時間で色々片付けていくことになりました。

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めちゃめちゃ緊張した&疲れた

インタビューはとても緊張したけれど、ものすごく良い経験になりました。
朝6時に学校を出て、その日の23時に学校に戻ってきました…。もうヘトヘト。
でも朝何も言わずにサンドイッチを作ってくれたキッチンレイディーのみなさん、
色々協力してくれた先生方、インタビューを設けてくださった方々、
そしてこの機会をくださった由紀恵さんには感謝の言葉しかありません。

もちろんホイスコーレのみんなも!
試験前にメッセージ付きの写真が送られてきて、コペンハーゲン駅前でちょっと涙ぐんじゃいました。

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バスの乗り換えが大変

朝は早かったので学校に隣接しているバス停から出発して、アナスから出るRed busに乗ることができたのですが。
帰りはどうやっても23時になってしまうので、オーフスまでRed busに乗った後、Oolstのバス停まで路線バスで行って、そこから学校まで約30分歩くというルートをとりました。いやはや、これが結構大変だった。

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けど、もう一生来れないと思っていたオーフスに来れたのは嬉しかったな。

 

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この頃オーフスでは写真展が行われていました。こちらもレベルが高くて見ごたえがありましたね。

 
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本場のタイガー!日本のタイガーよりも早めに新商品が並ぶ印象があります。

 

あの雪の日を思い出す

この6ヶ月前、ホイスコーレに来たばかりの頃雪の中を自転車でOolstのバス停から帰りました。
そこと同じ道を学校が終わる直前に歩いてました。
何も知らなくて怖がってばかりだった日々から、1人でコペンハーゲンに弾丸で行って帰れるようになるなんて、夢にも思っていませんでした。

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この日はめちゃくちゃ霧が出ていたので道の先が見えず、それも含めて雪を思い出させてくれましたね。
英語への抵抗もこの頃はかなり少なくなっていて、自分でも成長を実感していました。

 

第137回目は「Galla」

最後の金曜日。明日にはみんな散り散りになってしまいます。Gallaではみんなでいつもよりちょっと豪華な食事を食べながら話しをする「パーティー」です。

EP135 デンマーク晴れ!?今日は遠足だ!!

The 25 week – ホイスコーレ日記135
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

最終週となった第25週目。この日はなんとびっくり遠足で遊園地に行くことに!どんなところかと胸躍らせると雲行きが怪しくなってきて…。

 

まさかの土砂降り

学校からバスに乗り込み向かったのは「Djurs Sommerland」という遊園地。この日は1日この遊園地で思いっきり遊べる!はずだったのですが、まさかの土砂降り…。到着してしばらくの間はアトラクションを楽しむことができませんでした。

 

 

 

晴れてきた!

日本と違って良いところは、1日中雨が降り続けるのが当たり前ではないということだと思います。サッと降ってすぐやんでしまうことも多く、この日も午後になる前には良い天気に!

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そしてここはデンマークの田舎街。遊園地内には悪天候だったこともあり人が少なく、普段人気のアトラクションにほとんど待たずに乗ることができました!!

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人気のジェットコースターには5回も乗っちゃいました!!

 

楽しい時間はあっという間

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雨で少し濡れたトランポリンに一目散に向かっていくみんなを見ながら、みんな元気だなー、なんて思ってしまいました。この遊園地は遊園地とプールが併設されていて、午後になると悪天候で入場できなかったプールに行くグループと、ジェットコースターを占領し続けるグループに分かれていました。集合時間は17時、あとはバスに乗って学校に戻るだけです。

 

第136回目は「あの雪の日を思い出す」

用事があって向かったオーフスの街。帰り道は青々とした夏らしい道が続きます。6ヶ月前、初めて1人で同じ道を歩いた時の気持ちを少し思い出していました。

EP134 Metteのお家パーティー

The 25 week – ホイスコーレ日記134
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

最終週となった第25週目。この日は授業が終わるとみんなで学校のすぐ隣にあるMetteの家に行って、食事会をしました。

 

全コース、担当の先生と食事会をしている

この週はとにかくイベントが目白押しでした。そのうちの一つがMetteの家での食事会。他のコースもそれぞれ担当の先生の家に招かれていた様です。

グラフィックコースは、学校のすぐ隣にあるMetteの家に椅子を運び、机も運び、会場のセッティングをして。Metteの料理の手伝いをしたり、みんなで話をしながら料理が揃うのを待ちました。

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この頃になると日中は半袖でちょうど良い気温に!太陽も眩しくて、サングラスを使う人も多いです。

 

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料理を撮影しておくのを忘れた!

デンマークで数十年前から始まったというシンプルな食生活。
今回の食事は生グリーンピースからはじまり(とても甘くて美味しい!日本の枝豆みたいな感覚でしょうか)、Metteの庭で取れたてのバジルを使ったハーブ揚げ、ポテトやケーキ(うろ覚え…)、それとワインをみんなで食べました。どれもとても美味しくて感動!

 

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あと、デンマークでは誰かの家におよばれする時には「お土産」を持っていくそうです。僕らはMetteに「寿司用のお米10Kg」を風呂敷にいれてプレゼントしました!

 

楽しい時間はあっという間

気づけばあっという間に時間は過ぎて、パーティーは終わりました。
デンマークでの一般的な家庭料理が食べられたことはとても嬉しかったです。そしてMetteの家の中が日本のスタバみたいに綺麗に整っていたのには驚きました。同時にそれはデンマークの文化と、Metteの好きな日本の「ミニマリズム」が組み合わさった素敵な答えなんだと思います。

 

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なんだかいろんなことを思い出してきちゃったなぁ。

 

第135回目は「遊園地に行くよ!」

このタイミングで遊園地!?最終週の1日はみんなで遠足です!

EP130 ポートフォリオの撮影風景とTips

The 24 week – ホイスコーレ日記130
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

最後の週を迎える前に、どうしてもやりたいこと。それは自分の作品の撮影を終わらせてしまうこと!

 

パソコンが使えなくなる!!

なんとこの週末には、僕らが使っていたMacルームが閉鎖されることに!さらにサーバに共有していたデータも消されてしまうとのこと!必要なデータはバックアップを取って、さらに必要な作業は前倒しでやらないといけない!!さぁ大変だ!

 

写真部屋も使えなくなる

たくさんのポートフォリオ用写真を撮影してきた撮影部屋も、時間のあるうちに撮影を終わらせないと使えなくなってしまうかも!?と思い立ち、ShowOffのあとの週末はポートフォリオ用の撮影をガンガン終わらせました。

 

撮影環境はこんな感じ

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日本を出る時に購入したNikonのD5500に、中望遠のレンズを使用していました。さらに学校には白と黒の背景紙と、2台の大型フラッシュがありました。これらを使ってデンマークで作った作品は全て撮影しました。

 

撮影する時に気をつけること

先生からは下記を注意する様にと言われました。

 

サイズ感がわかること

 小物の場合は手を添えて、それがどのくらいのサイズなのかわかりやすくすること。
 大型の場合は持ったり、横に立ったりする。

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上の写真の場合、手のサイズから大きなものではないことがわかります。

 

どんな反応ををするのかわかること

 例えば何処かが駆動するなら、それがわかる様に写真を撮ること。
 特別な機能があるなら、その機能が写真に現れる様に撮影すること。

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上の写真は、風車の部分が回ることが見て取れます。

 

シンプルであること

 できるだけシンプルに、そのものを見せること。
 必要最低限の情報を提供すること。
 背景は白か黒が望ましい。

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例外もありますが、僕は上記の点に気をつけて撮影をすることにしました。
出来上がる写真はなるほど、こうすると伝わるんだということをやっと理解することができた、先生の話と、教室にあった本とずっとにらめっこしながら、なんとか自分なりの方法を見つけられた気がします。

 
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ちなみに、外での撮影は風や夕暮れによる光源の変化、虫!などとの戦いでした!!

 

第131回目は「身辺整理」

ついにフォイスコーレ最終週。身辺整理を始めます。

EP129 このタイミングで新しいRakuが出来上がる!

The 24 week – ホイスコーレ日記129
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ShowOffが終わって一息つくまもなく、Raku焼ができるぞ!というニュースが飛び込んできました。そう、僕には5ヶ月前から放置したままの、作りかけの焼き物がある!

 

5ヶ月眠っていたRakuがついに釜に入る

2月の雪がちらつく中でRaku焼きをやってから早5ヶ月。一週間の選択授業が終わってからもRaku焼きを作り続ける生徒はたくさんいました。けれど、作品を完成させるには1,000度に熱した釜を使う必要があります。生徒には扱えないものなので先生待ちでしたが、ついにその日がやってきました!

けれどみんなてんてこ舞い!音楽フェスに行く人、ShowOffの片付けに追われる人…そんななかでみんな時間を見つけて作品を焼き上げました!

 

今回新しくできた僕の作品はこちら

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ついに焼けた!半分記憶の片隅に行ってしまって、半分諦めていただけに嬉しい!

 

その他の作品をご紹介

僕の作品の一部はポートフィリオに

そして他の人たちの作品はこんな感じでした。

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すでに前のセメスターでRaku焼をやったことがあった人もいて、そこでの経験を発展させた作品を作る人もいました。けれど自由に作ることが第一だったこの課題は、完成度よりも楽しむことが優先。次にやるときは技術をしっかり追求したいな。

 

第130回目は「ポートフォリオの撮影風景とTips」

新しく完成した作品たちをポートフォリオ用に撮影します!

EP128 僕らのデンマークでの半年間を展示する(後編)

The 24 week – ホイスコーレ日記128
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

あっという間の半年間。ホイスコーレでの生活は残すところ一週間となり、ShowOff(作品展)の日が来たのでした。後編では、人が集まってきたあたりをご紹介。

 

デンマークの国旗が上がる

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朝の静けさから一転、デンマークの国旗が校庭に掲げられ、ShowOffが始まる11時には人がどんどん集まってきました。家族を見つけるとみんな一目散!みてみて!と言わんばかりに学校を紹介する姿はとても無邪気で純粋でした。だれも訪問者がいない留学生にとってはちょっと辛いところ…。

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生徒作品に見入る人たち

これから各方面に飛びちることになる生徒たちの力強い作品には、たくさんの人が目を奪われていました。

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校長先生のお話

会場にあふれんばかりの人が集まった頃、校長先生のお話が始まりました。

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ここは全てデンマーク語でしたので、僕には何の話をしていたのかわかりません。けれど、何となくわかるのはこの状況を祝福していること、そして十二分に楽しんでいってくださいということです。

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校長先生の話が終わると、歌の選択授業を取っていた人たちによる演奏会が始まりました。僕にとって、この曲は忘れられないものになりました。

 

校庭では波乗りが始まる

大教室での展示はShowOffの一部で、各コースの教室や校庭でも様々なアクティビティや展示が行われていました。

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校庭では、アーキテクチャの先生主導の「土壌サーフィン」が始まりました。前々から有志によってサーフボードが作られ、それで波乗りするんです。防水生地を敷き、水を流し込むと即席の波乗りフィールドが完成。残念ながら波乗りしているシーンは撮影してなかった…!

 

ファッションコースの部屋では

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ファッションコースの部屋では、色とりどりの作品が展示されていました。服の形をしたものから、プリント生地の様相のものまで。ファッションコースの課題は毎回タイトなスケジュールの中、みんながとても素晴らしい作品を連発していて、ものすごいガッツを感じました。

 

駐車場にはたくさんの車が

生徒の家族や先生の家族、そしてその友達!遠方から来る方も多いようで、なんとキャンピングカーの姿も見えました!

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自転車置き場ではファッションショーが行われた

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演出もよく練られたファッションショーが行われました。ここは普段自転車置き場として使用されているのですが、綺麗に整頓された会場からはそんな雰囲気を微塵も感じさせません。こんな規模のショーを、高校を卒業したくらいの人たちが作っている。そのことに驚き、感動を覚えました。日本もうかうかしてられないぞ!

 

続々ファッションコースの作品

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アーキテクチャコースは時に計画立案で課題が終了し、形がないことも多かった。
グラフィックは平面や小物が多かった。
そのなかでファッションコースは一つの会場に収まりきらないくらいのものを作り、さらにファッションショーまでやった。
そのパワーに僕はただただ驚き、結果にちょっと嫉妬し、頑張らねばと思うのでした。

 

そうしてみんな散っていく

ファッションショーが終わると、各自自分のタイミングで散り散りになっていきました。家族と週末を過ごすため帰省する人、部屋に帰る人、片付けを始める人、制作を再開する人…。そしてもちろん音楽フェスが待っている!!とはいえ、またいつもの静かな、けれどこの学校で最後の週末がやってきました。

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そういえば、Mette先生はめっちゃ写真を撮っていた(笑)

 

第129回目は「このタイミングで新しいRakuが出来上がる!」

セメスターの初めの頃にやったRakuの授業が終わった後に、残った素材で追加のお茶碗を作っていました。それがやっと焼かれることになったんです!

EP127 僕らのデンマークでの半年間を展示する(前編)

The 24 week – ホイスコーレ日記127
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

あっという間の半年間。ホイスコーレでの生活は残すところ一週間となり、ShowOff(作品展)の日が来たのでした。その前編では、当日の朝の様子をご紹介。

 

静かな朝

ShowOffの朝はとても静かでした。
なぜかといえば、もちろん前日音楽フェスから遅く帰ってくる人たちが沢山いたこともありましたが、土曜日だというのもあります。土曜日はいつも11時からブランチがあって、もともとのんびりとした空気の漂う日です。

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この日もいつも通りの時間に起きて、ほとんど準備の終わった会場を見に行きました。あとは、この頃週末朝一のコーヒーを入れるのが僕の日課(?)みたいになっていたので、美味しいコーヒーを飲むために。

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静まり返った教室には、たくさんの作品が待っていた

校内で1番広い教室に所狭しと並べられた生徒作品。他にも食堂やラウンジなども全て使って、僕らの作品が展示されました。

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こちらは「楽」と呼ばれる焼き物です。

 

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半年間に作ってきたもの。悩んだり、楽しんだり、いろいろな気持ちが蘇ってきます。

 

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コースを超えて僕らはお互いが何をしていたのかを知っています。それは毎週末にあった好評のおかげでもあり、半年間同じ場所で生活していたおかげでもあります。

 

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誰が何を得意としていて、どんなことに悩んでいるのか。そしてそれはどうやったら解決できるのか。そんなことを毎日毎日繰り返しながら、ここまできました。

 

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日本人の僕にとってはどれもこれも新しいことだらけで、いつもいつも混乱したり迷ったり、それでも進んでいた日々だったと思います。

 

階段と食堂にはファッションコースの小作品がメイン

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ファッションコースの作品は、作品自体も素晴らしいのですがその見せ方もとてもうまいです。写真の力が作品をより素晴らしいく引き立てています。

 

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ファッションコースと選択授業での作品やグラフィックのシルクスクリーン印刷作品がが壁に張り出されていました。ファッションコースの立体作品は、ファッション部屋に展示されています。こちらはまた次回紹介しますね。

 

地下のスペースにはグラフィックの小作品

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地下スペースにはオリジナルスケッチブックやピクトグラム、レコードジャケットなどが展示されていました。

 

食堂奥にはポートフォリオも

食堂奥のスペースには、グラフィックコースの初期ポスター作品の他に、大学受験をするときに使用した生徒のポートフォリオも展示されました。ポートフォリオは過去の作品群ではなく、その受験のために作られた全て新規の作品です。彼らの底力が見れます。

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これからたくさんのお客さんが来ます

生徒の家族や先生の家族、そしてその友達!たくさんの人がこの後やってきます。この静けさはあと少しで終わってしまいそうです…。

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このエリアだけがいつもの風景を保っている…。

 

第128回目は「僕らのデンマークでの半年間を展示する(後編)」

卒業展にどんどん人が集まり始めました。会場はあっという間に人に埋め尽くされていまいました!