そしてベルリンの壁が当たり前のようにそこにあった。

The 18 week – ホイスコーレ日記94
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ベルリン4日目は何人かで分けられたグループになって、ベルリンの街を歩きました。歴史の授業でしか聞いたことのなかった「ベルリンの壁」を始め、幾つかの歴史的な場所に行くことができました。

 

この平和がずっとあったわけじゃない

この3日間、ベルリンの綺麗なところやアートな場所、先鋭的な部分をたくさん見ることができました。けれど、ご存知のようにベルリンには戦時中の暗い歴史もまたあります。

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有名なものはもちろん、この「ベルリンの壁」です。1989年までベルリンを東西に分けていたこの壁の一部は、今でもその場所に置かれています。また、東西に分けられていた部分には今でも線が引かれていて、当時を忘れないようにしようという気持ちが伝わってきます。(下の写真中央に見える、石でできたラインがそうです)

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重要な部分は有料?

僕らは中に入りませんでしたが、ベルリンの壁は分解され、世界各地に歴史的な物として散らばっているようです。ベルリン市内でも一般に公開されているもの、お金を払って見るものなどがあるようですね。

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ちなみに僕はドのつく歴史バカなので(悪い意味で)、全くそのあたりの細かい歴史を知らずに行ってしまいました。あと、今現在もあんまりわかっていないというのは自慢にもなりませんが、このブログも多少調べながら書いているとはいえ、たくさんの間違いをしているかもしれませんので予めご承知おきを…。ただ、とにかく歴史を肌で感じるのは好きなようです。

ちなみに、この下の写真は戦時中に重要な施設として利用された場所の前にある公園です。ここにはほぼ当時の状態のままベルリンの壁が保管されていて、誰でも自由に見ることができます。詳細な説明が書かれたプレートも併設されていることもあり、たくさんの人で賑わっていました。

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ここが一番変化した場所

ベルリンの壁跡を追いかけていくと、とても開けた場所に到着しました。周りには高層ビルが立ち並び、モダンな雰囲気が漂っています。

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先生によればここはベルリンでも特に変化した場所だそう。この場所を中心に東西に分かれた時、片方がとても貧困にあえぎ、朝家を出た家族がその夕方には帰れなくなり、長い間離れ離れになり、文化が変わり、たくさんの歴史が積み重ねられた場所。時間が過ぎ、その場所からはどんな「壁」も感じられません。それはとても平和で幸せなことで、今当たり前にそれを享受している僕らは過去に何があったのかをちゃんと知っておかなければいけないのだと思います。

 

ガムで層が作られたベルリンの壁

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そのビル群に挟まれるように佇んでいるベルリンの壁には、ガムがびっしりと付けられていました。「こんな壁を作りやがって、くそっ!」という気持ちから付けられ始めたガム。今は面白半分でくっつけていく人も多いのでしょうが、この量は凄まじい。

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虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑

戦争の歴史を忘れないようにと、この記念碑は街のど真ん中に作られています。市民から「観光地の中心部にこんなものを置くなんて!」と強い反対もあったそうですが、それでも大切なことを忘れないようにと設置された場所だそうです。

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実際に近くに行くと、圧巻の存在感があります。この場所はすり鉢状に隅から中心部にかけて深くなっており、最初は膝下ぐらいだった石がいつの間にか自分の背の倍くらいまでになります。

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これによって何を伝えたいのか…。写真からはわからない、その場所に立った時の気持ちが大切だと思いました。そこは風が通って、少し肌寒くて、隣から誰が来るのかわからなくて寂しく感じて、時に孤独で、時にかくれんぼができるような楽しい場所で。直線に並ぶ道の先にいる人ははっきり見え、けど曲がり角からの人は音も塞がれてよく分からない。

こちらもベルリンに立ち寄る際はぜひ訪れていただきたい場所ですね。

メモリアル・トゥ・ザ・マーダード・ジューズ・オブ・ヨーロッパ
住所:Cora-Berliner-Straße 1, 10117 Berlin, ドイツ
http://www.stiftung-denkmal.de/startseite.html

 

コンテンポラリーアートの美術館

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こちらは館内禁止だったため外観のみの写真になってしまいますが…。過去に要塞として使用されていた場所を、コンテンポラリーアート・ミュージアムとして改装し、使用している新旧が混ざり合った不思議な場所です。

所蔵品の数が膨大なため、行くたびに内容が変わるというのがすごい。永久に作り続けられるポップコーンの部屋、微妙なバランスを保つミッキー、回転し続ける大木…。こちらもぜひご自分の目で確認していただきたい!ちなみに事前予約が必要です。

Boros Collection
場所:Reinhardtstraße 20, 10117 Berlin, ドイツ
https://www.sammlung-boros.de/boros-collection.html?L=1

 

午後は自由行動!

ベルリン4日目の午後はついに自由行動!行ってみたいところに自由にいけるぞ!
ということで、ベルリン編、まだまだ続きます。