デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。
前回のあらすじ。
突然バスから見知らぬ土地に降ろされた僕たちは、いくつかのミッションをクリアしながら、いろいろな人に助けられながら、なんとか近くの街までたどり着きました。そうすると、一人の変なおじさんが話しかけてきたのでした…!
街に着いたのもつかの間、さてこれからどうしようという話になりました。とりあえずこれから先も公共機関を使わないで、引き続きヒッチハイクと歩きで進むようにしようということになりました。あとはこの街にあるという美術館を見たいよね、と話していると、どこかから音楽が聞こえてきます。
と、そこにはなんだか高そうなレストランが…。いいねぇ、こういうところで食事できたらいいのに。そうそう、次のミッションは「知らない人とコーヒーを飲む」だよ!
けどここはちょっと高そう。でも庭がきれいだったのでみんなで写真を撮っていると…。
ラテン系の変なおじさんが「僕が写真を撮ってあげるよ!」と軽快に近づき、僕のカメラを使ってバシバシ写真を撮り始めたのでした。
残念ながら彼の写真は撮るのを忘れてしまったのですが(あまりの気迫に押されて笑)、話を聞いていると今目の前にある高そうなレストランのオーナーであること、南ヨーロッパの方からの移民であること、椅子が好きで高級な椅子をコレクションしていること、日本も大好きで、日本風の庭園を作りたいということ。
そういうことを教えてくれました。そして、僕らがデザイン学校からきていることを知ると「だったら是非僕の椅子コレクションを見て行ってくれ!!」とそのレストランに招待してくれたんです!!
レストラン内部は二階建てになっていて、一回ではパーティーが開かれていました。2階が展示室になっているから、と場違いの服装をした僕らは2階に上がり、確かに高そうだという椅子がずらっと並べられた部屋部屋を見学したのでした。「この椅子、めっちゃ高いよ!あの人リッチマンなのね…」などと話をしながら。
一通り見終わって一回に降りると、さっきのおじさんが誕生日パーティーをやっていた人たちに僕らを紹介し始めました。おー日本から来たのか!いいね!とよっぱらった本日の主役と写真をパチリ。
クレイジーなリッチマンから「デンマークの女は夏が一番きれいだ!」という名言をいただき、僕らはレストランを後にしました。行こうと言っていた美術館はしまっていたのでパス。
ミッション3、困っている人を助ける。
違うホイスコーレで行われるイベントの情報を拡散してほしいという彼らを助けることになりました。連絡先を教えてもらって、宿泊地に帰ってから僕らの学校生徒に拡散すると約束して。
ミッション4、高いところに登る
なかなか高いところってあっても登れないもので、この街にあったオブジェによじ登りました
ミッション5、知らない人とコーヒーを飲む
この頃になるとヘトヘトになっていた僕らは、もうほとんど無理やり「あの席に知らない人が座ってる!一緒に座ってコーヒー飲んで写真撮ろう!」と無理くり写真を撮りました。
ミッション6、卵を使って何かする
バスから降ろされた時に、一緒に生卵をもらっていました。これを使って何かをする…。
近くにあったスーパーに顔を描いた卵を置いてみたり…
売り物の卵に混ぜて置き去りにしてみたり…!
ミッション達成!!!!!!!!
なんだか色々ありましたが、とにかくミッション達成!!!細かいところは気にしたら負けです。
ここから先はとにかく宿に向けてまっしぐら。途中物々交換所を横目にしながら…
3回もヒッチハイクを繰り返し(親切にのせてくださった皆さん、本当にありがとうございました!)
3キロほどの道のりを宿まで歩いて無事到着!なんとか暗くなる前に到着できてよかった!!
この日の夜は映画も見なければ、ホットチョコレートを飲むこともなく、みんながどんな経験をしてきたのかをプレゼンし合いました。
他の班だと、家の庭をリノベーションしているところに出会い、それを手伝ってコーヒーをご馳走になってみたり、バスとタクシーをつかってチーティングしてみたり、ひたすら歩き続けてここまで帰ってきたり、実はスマホを隠して行動していたり…。それぞれがいろいろな場所で、いろいろな人と会い、人の温かさに触れ、人と協力することを知り、デンマークという国がどういうところなのかを十二分に知ることができたような気がします。それはデンマーク人ですら普段経験しないことだったようで、とても刺激に満ち溢れていました。
そして僕らの班は、クレイジーマンを説明するためにみんなでイラストを描き…
頼まれていた情報を拡散したのでした。
こちらは恐怖のグループ分け一覧。さっき決めたでしょ!ってくらい適当で笑ってしまいました。
こちらはどこにドロップするかをマップに書いたもの。おそろしや〜。しかし先生方がノリノリで決めていたんだろうということだけは簡単に想像できるのでした。
そして明日は3日目。学校に帰ります。