デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。
週末にパーティーを控え、グラフィックのメンバーは(なんとなく)忙しい週のはずなのですが、学校行事で夜にミュージカルを見に行くことになりました。これも最初からプログラムに組み込まれていましたが、いやはや、本当にこの学校は休ませてくれないなぁ、次々と新しいことを経験させてくれると思いました。
バス二台で到着したのは、学校から近くのデンマーク第2都市「オーフス」。ここに劇場があるということで行ってみると、まるで古い駅を改装したような建物!どうやら過去に駅として利用されていた建物を再利用しているようです。
ところで校長先生、このミュージカルって…。
「デンマーク語だよ♪」
ですよねー。
ということで、半分やけくそ2時間観ました。
正直言ってさっぱりだったのですが。想像しながら補完しながら観切りました。
ついでに眠らないように、誰も座らなかった校長先生の真横に座ってやりました。後で友達に「あの選択は間違いだったよー!どうしちゃったのー!」と言われたのは言うまでもありません。
とりあえず、導入から場面展開、観客を世界に連れて行くような演出面はさすがだと感じました。これには言語は必要ないと僕は思うので、とにかく素晴らしい!と感じた部分でした。ステージ全体、ライトを使ったり小道具を使いながら場面を展開させる様は、映画と小説の中間のメディアのようでもあります。結構こういう演出が好きなので、ミュージカルは好きだったりするんですが。
でも肝心のストーリーは全然入ってこない。英語っぽい単語は少ないし、目の前で役者さんが何を演じてるのかもわからない。
Nej, Ne~~~~~~~~~j!!!ってところだけはっきりわかるけど(笑)
後で友達に聞いた話によると
・昔から仲良しだった男女6人の話
・一人の女性は何らかの事故で亡くなっているところからスタート
・それを悔やんだ彼氏は自殺を図るが、命が助かる
・けど、体は不自由になり、言動がおかしくなってしまう(車椅子に乗ってスタート)
という導入から始まり、同じ役者さんが
・その人たちの子ども時代
・その人たちの友人
・あれ?さっき車椅子乗っていた人が走り回ってるんだけど!?(笑)
・あれ?さっきおばあちゃん役をやったひとがやたらはしゃいでるけど!?!?
などをどんどん入れ替えながら演じていたらしく、さらにそこに彼らの家族が絡んできたり、時系列がぐちゃぐちゃになっていたりと、デンマーク語を理解出来る人でも難解なストーリー構成だったようです。
察するに、ほとんどの生徒は寝てしまったか飽きてしまったことでしょう。(最前列だったのでみんなの様子は見ていない)けど、学校側はそんなことわかっていてこういう道徳的なものを見せているんだと思います。きっと数年後に生きてくるでしょうから。
僕はといえば、ぜんっぜん内容はわかりませんでしたが、なんだか面白い気分で2時間過ごすことができました。でも、同じ空間で同じ気持ちを半分も共有できなかったのはちょっと残念でもありました。みんな笑っているシーンで笑えないのはつまらないですよねぇ。