The 23 week – ホイスコーレ日記121
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。
この前の週に作っていたイラストブックは、それだけでは終わりませんでした。近くの街オーフスで行われた「NorthSide 2016」の環境装飾として使われることになったのです!!
6×6センチを畳1畳分にする
僕らが描いていたのは、A3用紙を半分にしたA4(210mm × 297mm)を1ページにして、全部で8ページのコミック。それを畳大の大きな合板ボードに書き写すというのですからもう大変!どうやったらいいの!?という声が多数上がる中、Metteが言い出したのは。
プロジェクターを使います!
プロジェクターと言ってもコンピュータとつなぐやつじゃなくて、OHPと呼ばれる「置いた紙を大きく引き伸ばしてスクリーンに映す」という機械です。小学校とか中学校に埃かぶって置かれたりしてますよね。
自分で書いたイラストを一度スキャンし、それをOHPペーパー(透明の印刷用し)にプリントアウト、OHPで照射してその先にボードを置いてトレースするという方法でした。
面白そう…!!
OHPを使う前に
今回は合板ボードを白く塗るところから始まっています。今回は物が大きいのに時間がとても限られていて、2日間で完成させないといけませんでした。
事前にに木肌色をしていた合板を白いペンキで塗りつぶし、乾かしておきます。
3台のOHPをフル稼働して、20人が各々自分のイラストを転写していきました。
転写が終わると今度は仕上げて行きます。
イラストレーションブックの課題では「色は使用禁止!」だったのですが、今回は2色までならOKと幅が広がり、思い思いの色を使って製作していました。
僕の場合
基本的に線の強弱で描いていたので、まずは拡大された線をアウトラインとして取って、その中を黒く塗りつぶしていくという方法で進めました。
しかし集中線がとても曲者で、一番時間がかかってしまった…。規則的に直線を引くということがこんなに大変だなんて!
主線が完成したら一旦外で乾かします。
グレーの部分にタッチを入れて完成!!
こちらは最初の写真より作業が進んだ頃の写真。夜遅くまで残って作業している人も多くいました。その合間ではコーヒーを飲んだりお菓子を食べたりしながらのたわいもない話もたくさんありました。
当日の展示の様子
音楽フェスでは、このような感じで黒い壁に全員の作品を張り出していただきました。たくさんの人に見ていただけたこと、とても嬉しいかったですね!
当日の会場の様子はまた別途ご紹介したいと思います。
第122回目は「中華料理を食べよう」
残すところあと2週間程度となったホイスコーレ生活。知ってたけど行ってなかった「中華料理」屋さんにいってみることにしました。中華料理はどこでも外れない!というのが僕の中にはあったのですが、果たして…。