The 24 week – ホイスコーレ日記127
デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。
あっという間の半年間。ホイスコーレでの生活は残すところ一週間となり、ShowOff(作品展)の日が来たのでした。その前編では、当日の朝の様子をご紹介。
静かな朝
ShowOffの朝はとても静かでした。
なぜかといえば、もちろん前日音楽フェスから遅く帰ってくる人たちが沢山いたこともありましたが、土曜日だというのもあります。土曜日はいつも11時からブランチがあって、もともとのんびりとした空気の漂う日です。
この日もいつも通りの時間に起きて、ほとんど準備の終わった会場を見に行きました。あとは、この頃週末朝一のコーヒーを入れるのが僕の日課(?)みたいになっていたので、美味しいコーヒーを飲むために。
静まり返った教室には、たくさんの作品が待っていた
校内で1番広い教室に所狭しと並べられた生徒作品。他にも食堂やラウンジなども全て使って、僕らの作品が展示されました。
こちらは「楽」と呼ばれる焼き物です。
半年間に作ってきたもの。悩んだり、楽しんだり、いろいろな気持ちが蘇ってきます。
コースを超えて僕らはお互いが何をしていたのかを知っています。それは毎週末にあった好評のおかげでもあり、半年間同じ場所で生活していたおかげでもあります。
誰が何を得意としていて、どんなことに悩んでいるのか。そしてそれはどうやったら解決できるのか。そんなことを毎日毎日繰り返しながら、ここまできました。
日本人の僕にとってはどれもこれも新しいことだらけで、いつもいつも混乱したり迷ったり、それでも進んでいた日々だったと思います。
階段と食堂にはファッションコースの小作品がメイン
ファッションコースの作品は、作品自体も素晴らしいのですがその見せ方もとてもうまいです。写真の力が作品をより素晴らしいく引き立てています。
ファッションコースと選択授業での作品やグラフィックのシルクスクリーン印刷作品がが壁に張り出されていました。ファッションコースの立体作品は、ファッション部屋に展示されています。こちらはまた次回紹介しますね。
地下のスペースにはグラフィックの小作品
地下スペースにはオリジナルスケッチブックやピクトグラム、レコードジャケットなどが展示されていました。
食堂奥にはポートフォリオも
食堂奥のスペースには、グラフィックコースの初期ポスター作品の他に、大学受験をするときに使用した生徒のポートフォリオも展示されました。ポートフォリオは過去の作品群ではなく、その受験のために作られた全て新規の作品です。彼らの底力が見れます。
これからたくさんのお客さんが来ます
生徒の家族や先生の家族、そしてその友達!たくさんの人がこの後やってきます。この静けさはあと少しで終わってしまいそうです…。
このエリアだけがいつもの風景を保っている…。
第128回目は「僕らのデンマークでの半年間を展示する(後編)」
卒業展にどんどん人が集まり始めました。会場はあっという間に人に埋め尽くされていまいました!