ホイスコーレ日記52:合同授業3

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

窓・窓・窓・窓…
てすとてすとてすと…

この週はアーキテクチャコースとの合同授業で、アンセルフィーということをばから発想を得て「アンセルフィーなもの」を作るという課題を渡されました。

結果から言えば、僕らのグループは答えにうまくたどり着くことができませんでした。

アンセルフィー→自分じゃないもの、って考えて、自分じゃないものがそこにあったら、、、特に鏡。鏡はセルフィーなものじゃないか、なぜならそこにはいつも自分の姿が映っているはずだから。もしそこに自分以外のものが映り込んでいたら…?

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普段使用されているトイレにコラージュを貼りまくってみたり。これは大不評でしたが、ある意味一定の成果は残せたのかなと思います。セルフィーできずに(=アンセルフィー)、みんな怒っちゃいましたからね(笑)。ちょっとやりすぎたかな。

ここから発想を得て出てきたのが、鏡にめちゃくちゃ笑ったり、怒ったり、喜怒哀楽をむき出しにしている人の写真が貼られているというもの。…今回は僕ですが。

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で、これを見たときに「セルフィー」ができないわけですから、アンセルフィーにはなると思うんです。けど、なんかうまく着地できてない。何かが着地点には必要なんだけれど…。というところで金曜日を迎え、講評。

先生方からは、今回の課題はあえて抽象的で難しいものを選んだ。迷うことが目的の一つではあるので、まずここまで形にできたということで十分。今回の経験を次に生かして。という評価をいただきました。なんだか悔しい結果になってしまったのですが、忘れてはいけないのは「ホイスコーレは間違う場所であって、正解する場所じゃない」ということ。そう、ここではとにかく間違うことが大切!成功することも大切だけど、そこにたどり着くには「間違える」というプロセスを何度も何度も通り過ぎる必要があるはずなんです。

この課題はちょと苦い思い出にはなりましたが、そのあとの僕の・僕らの授業進捗や方向性、考え方に大きな影響を与えてくれました。

ちなみに他のグループは、グーグルグラス(安いやつ)を使って自分を見えなくしてみたり、同じく鏡にマスクや蝶のシールを貼ってみたり、お店の店員との会話のボードを作ってみたり…。それぞれ筋書きがあったはずですが、ちょっと忘れてしまいました。けど、迷った結果がよく出ているグループ、すんなり決まったグループと、個性がよく出ていたように思います。