Monthly Archives: 9月 2016

ホイスコーレ日記48:Hyttetur2日目の3

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

前回のあらすじ。
突然バスから見知らぬ土地に降ろされた僕たちは、いくつかのミッションをクリアしながら、いろいろな人に助けられながら、なんとか近くの街までたどり着きました。そうすると、一人の変なおじさんが話しかけてきたのでした…!

街に着いたのもつかの間、さてこれからどうしようという話になりました。とりあえずこれから先も公共機関を使わないで、引き続きヒッチハイクと歩きで進むようにしようということになりました。あとはこの街にあるという美術館を見たいよね、と話していると、どこかから音楽が聞こえてきます。

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と、そこにはなんだか高そうなレストランが…。いいねぇ、こういうところで食事できたらいいのに。そうそう、次のミッションは「知らない人とコーヒーを飲む」だよ!

けどここはちょっと高そう。でも庭がきれいだったのでみんなで写真を撮っていると…。
ラテン系の変なおじさんが「僕が写真を撮ってあげるよ!」と軽快に近づき、僕のカメラを使ってバシバシ写真を撮り始めたのでした。

残念ながら彼の写真は撮るのを忘れてしまったのですが(あまりの気迫に押されて笑)、話を聞いていると今目の前にある高そうなレストランのオーナーであること、南ヨーロッパの方からの移民であること、椅子が好きで高級な椅子をコレクションしていること、日本も大好きで、日本風の庭園を作りたいということ。

そういうことを教えてくれました。そして、僕らがデザイン学校からきていることを知ると「だったら是非僕の椅子コレクションを見て行ってくれ!!」とそのレストランに招待してくれたんです!!

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レストラン内部は二階建てになっていて、一回ではパーティーが開かれていました。2階が展示室になっているから、と場違いの服装をした僕らは2階に上がり、確かに高そうだという椅子がずらっと並べられた部屋部屋を見学したのでした。「この椅子、めっちゃ高いよ!あの人リッチマンなのね…」などと話をしながら。

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一通り見終わって一回に降りると、さっきのおじさんが誕生日パーティーをやっていた人たちに僕らを紹介し始めました。おー日本から来たのか!いいね!とよっぱらった本日の主役と写真をパチリ。

クレイジーなリッチマンから「デンマークの女は夏が一番きれいだ!」という名言をいただき、僕らはレストランを後にしました。行こうと言っていた美術館はしまっていたのでパス。

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ミッション3、困っている人を助ける。
違うホイスコーレで行われるイベントの情報を拡散してほしいという彼らを助けることになりました。連絡先を教えてもらって、宿泊地に帰ってから僕らの学校生徒に拡散すると約束して。

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ミッション4、高いところに登る
なかなか高いところってあっても登れないもので、この街にあったオブジェによじ登りました

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ミッション5、知らない人とコーヒーを飲む
この頃になるとヘトヘトになっていた僕らは、もうほとんど無理やり「あの席に知らない人が座ってる!一緒に座ってコーヒー飲んで写真撮ろう!」と無理くり写真を撮りました。

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ミッション6、卵を使って何かする
バスから降ろされた時に、一緒に生卵をもらっていました。これを使って何かをする…。
近くにあったスーパーに顔を描いた卵を置いてみたり…

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売り物の卵に混ぜて置き去りにしてみたり…!

ミッション達成!!!!!!!!
なんだか色々ありましたが、とにかくミッション達成!!!細かいところは気にしたら負けです。

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ここから先はとにかく宿に向けてまっしぐら。途中物々交換所を横目にしながら…

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3回もヒッチハイクを繰り返し(親切にのせてくださった皆さん、本当にありがとうございました!)

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3キロほどの道のりを宿まで歩いて無事到着!なんとか暗くなる前に到着できてよかった!!

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この日の夜は映画も見なければ、ホットチョコレートを飲むこともなく、みんながどんな経験をしてきたのかをプレゼンし合いました。

他の班だと、家の庭をリノベーションしているところに出会い、それを手伝ってコーヒーをご馳走になってみたり、バスとタクシーをつかってチーティングしてみたり、ひたすら歩き続けてここまで帰ってきたり、実はスマホを隠して行動していたり…。それぞれがいろいろな場所で、いろいろな人と会い、人の温かさに触れ、人と協力することを知り、デンマークという国がどういうところなのかを十二分に知ることができたような気がします。それはデンマーク人ですら普段経験しないことだったようで、とても刺激に満ち溢れていました。

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そして僕らの班は、クレイジーマンを説明するためにみんなでイラストを描き…
頼まれていた情報を拡散したのでした。

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こちらは恐怖のグループ分け一覧。さっき決めたでしょ!ってくらい適当で笑ってしまいました。

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こちらはどこにドロップするかをマップに書いたもの。おそろしや〜。しかし先生方がノリノリで決めていたんだろうということだけは簡単に想像できるのでした。

そして明日は3日目。学校に帰ります。

ホイスコーレ日記47:Hyttetur2日目の2

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

前回のあらすじ。
突然バスから見知らぬ土地に降ろされた僕たちは、宿泊場所に帰ることと、6つのミッションを言い渡されたのだった…。

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とにもかくにも歩きます。ヒッチハイクを試みるもまるでダメで…。
あるいて行くと看板があり、こっちが街だ!とチームの彼女たちは言いだしました。僕は土地勘もないし、デンマーク語も読めないので二人についていきます。

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しばらく歩いていると牧場がありました。なにやらここで話し合いが始まる二人…。
「…ここに水はないかしら??」

そう、1つ目のミッションは「3カ所、水に足を突っ込む」です。

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牧場の横にあった素敵な直売所で、来週日本に旅行に行くのよ!というスタッフのおばちゃんと仲良くなり写真をパチリ。ワインをごちそうになりました。

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そして彼女たちは直売所のトイレに直行!アラ!ここ石鹸もあるわ!泡風呂みたいにしましょう!とノリノリで足を突っ込んでいる写真です。

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あ、そうそう!ミッションのひとつには動物と一緒に写真も撮というのもあるんでした!牧場内を案内してくれた、多分牧場の犬と一緒にパチリ。

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このあと彼?彼女?はめっちゃテンションが上がってしまい、あちこち走り回っていました。

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牧場を後にして歩きます。まだまだ歩きます。

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途中森の中で昼食(例によって朝サンドイッチを作っています)を撮っていると、野生の鹿が現れた!おーまいでぃあー!

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そのまま森の中の水にも足をつっこみます。

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そしてついにヒッチハイク成功!近くの街まで乗せてもらうことができました。乗せていただいたのはキャンピングカーであちこち回っているというカップル。道中ビールを何本もごちそうになりました(笑)

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到着した街はなんだかコンパクトで静かで、とってもいい雰囲気。

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近くには港もあり、そこに足を突っ込んでミッション達成!

・3カ所水場に足を突っ込む
・動物と写真を撮る
and 4 more missions…

さてはて、この直後にとってもクレイジーなおじさまに会うことになるのですが、そのお話は次回に続きます。

ホイスコーレ日記46:Hyttetur2日目

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

ここはどこだ。
僕らの前にはただただまっすぐな道と、空と、動物がいました。
この時僕らは、全然知らない場所に置いてけぼりにされたんです。

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2日目。朝。
いつもと同じように朝食をすませると、今日もどこかへ行くことになっているのでバスの乗り込むように指示されました。ちょうどこの時校長先生と話す機会があったので、今日はどこに行くんですかという質問をしたんですね。

そうすると校長先生、僕を近くにあった地図まで連れて行って、ものすごくハキハキと
「今日はこの湖の周りを見て回るんだ!あとはそうだな、こっちの街とかも見に行くよ!30分くらいで着くかな〜」

おぉ、なるほど。なんだかいつにも増して明瞭な答えをいただいて(少し違和感もあったけど)、今日の予定を把握した僕はバスに乗り込んで行ったのでした。(朝に誰かに一日の日程を聞くのは半分日課みたいになってました)

しかし、30分たてども40分たてども目的地には到着しません。そして、あれ?グーグルマップを見るとさっき話してた場所と全然違う場所に行ってますが…。

と、急にバスが止まり、3人呼び出し。
外に出されて…。

スマホを没収され、、、
置いてきぼり!!!

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無情にも走り出すバス。
そして名前もわからない2人!ごめん、まだ覚えてなかった!

なんとこれが本当のアクティビティ!3人一組ランダムに選ばれた人でグループを作り、ランダムな場所に通信手段を奪って放置!夜までに宿泊場所まで帰ってくることと、6つのミッションを与えられ、達成したことを証明する写真を撮ってくること!

うそだぁ!!

とりあえずどうしようもないので、みんなでヒッチハイク。

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そうか、、、あのへんてこなタイムテーブルはフェイクだったのか…。デンマーク人は映画を観る時に一時間ごとに休憩とってチョコレート食べるのかと思っていたよ…。

続きます!!

ホイスコーレ日記45:Hyttetur1日目

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

毎度のことではありますが、そこに行ってみるまで何が起こるのか全くわかりません。今回のHytteturも日本の林間学校みたいなもの、という情報と事前の説明(どの辺に行って、持ち物は何か)くらいしか知りませんでした。

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さて、当日はいつもよりも2時間くらい早く起きて、朝ごはんとお昼ご飯をパック。そうそう、お昼ご飯を外で食べずにランチボックスとしてサンドイッチなどを作るのは、デンマークではよくあるみたいです。外食するととても高いですからね。

そして、今回は着替えなどの他に布団と枕も持ってきます。まさに林間学校??

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学校からバスに乗り込んで1時間ほど。目的地の宿泊場所に到着しました。メインとなるキッチンと食堂が入った大きな建物を囲むように、赤くてかわいい宿泊部屋のある建物と、スポーツができる体育館がありました。

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到着したらすぐにハイキング。宿泊場所のまわりをぐるっと、3時間ほどかけて回りました。

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実はここ、デンマークで一番高い山がある場所らしいです。でもその高さは200mほど。デンマークがどれだけ平野なのかを身を持って知ることができる場所でした。

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頂上にはタワーが。

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道中には「馬禁止」のサイン。面白いですね。誰か乗ってくるんでしょうか…。

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帰ってくるとボンファイヤーの準備が始まります。デンマーク流の焚き火、といえばいいでしょうか。この火を使ってパンを焼いたり、マシュマロを焼いて食べます。パンは生地から作っていて(!)、それをその辺の小枝を切ってきて、使う部分をナイフでそぎ落として内側の白い部分を出して使います。「小枝は使う前に火で炙って!地面についちゃったやつは汚いから処分してね」と先生。

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ボンファイヤー!!火を囲みながらなんでもない話をします。この雰囲気がとっても好きです。

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そして満天の星空!ほとんどの生徒は星空よりもパーティー!をしていましたね…。屋内でみんなお酒を飲んだり、踊ったり、おしゃべりをしたり…。

極め付けはサウナ。僕も入ろうと思いましたが、よくよく話を聞いてみると近くにある湖(半分凍っている)に飛び込んだ後、テントを改造して作ったサウナに入るとのこと。凍え死ぬと思って辞退させていただきましたが、見学だけしました。「一度体を冷やしてからのサウナはやみつき」になるそうです。

ホイスコーレ日記44:アレンジメント

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

前回の記事でご紹介した林間学校の直前に、ホワイトHallwayのアレンジメントがありました。僕らシアンは「ピクニック」というテーマで進めましたが、彼らは「お誕生日会」という内容でした。

デンマークでは子供の時、確か小学低学年くらいまでは、部屋を飾りつけして特別な料理を作って、おきまりの音楽を歌って…という誕生日会を行うらしく、大人になるにつれて普通の、特別感のない誕生日になっていくようです。そこで今回はその子供の頃の誕生日会を再現してみようという企画でした。

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デンマークのみんなには懐かしく当たり前のようでしたが、留学生にとっては新しい経験ばかりでとても面白かったです。そして、いつもは味気ないキッチンの料理がとても美味しかったのを覚えています(笑)

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このイベントで、参加者それぞれの国旗も飾りつけされていました。デンマークの国旗だけを飾りつけないあたり、いろいろな文化とナショナリティーが混ざって生活するということがどういうことなのか、どうしたらみんなハッピーになるのか、ささやかな気遣いがとても嬉しかったのを覚えています。

写真はその国旗をもらって、僕の部屋の入り口に貼ったものです。ルームメイトはノルウェーから来ていたので、日本とノルウェーの国旗です。

ホイスコーレ日記43:Hytteturの告知

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

2月の下旬には日本で言うところの「林間学校」のようなものがありました。2泊3日で宿泊施設に泊まって、何かアクティビティがあるという感じです。

この学校の場合、遠足や特別なアクティビティがある場合は、その数週間前に全体にざっくりとした予定を伝えられ、出発週〜直前くらいに詳細が掲示されました。

冒頭の写真はその予定の一部。なんだかとても細かく予定がふられているなぁ、、、予定が一時間刻みで入ってるなんて!忙しいなぁ…。しかも、映画を見てからデザートが2回もある!なんだかとっても変な感じの日程なのですが、その理由は後でわかることになります…。その記事はまた別の機会に!

ホイスコーレ日記42:日本からの贈り物

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

日本から荷物を送ってもらいました。
ダンボールで届いた中には、調味料や手紙があり、この時期環境になかなか慣れずにいた僕にはとても力強いメッセージになりました。人と人とのつながりに改めて感謝だなと思いました。また、醤油や魚系の調味料というのはデンマークではほとんど使われず、どこかで体が欲していたのでとてもありがたかったですね。

また、洗濯機を使う時にネットが欲しかったのと、酔い止め(24時間効くもの)も送ってもらいました。どちらもデンマークで購入することはできると思うのですが、やはり普段から使い慣れているものが便利ですね。酔い止めはまだしも、洗濯ネットなんてどこで売っているのかわからないし、探すだけで何週間もかかってしまいそうです。そもそも使われていないという可能性さえもあるわけで…。

ホイスコーレ日記41:羊から国の輸出品目まで

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

このホイスコーレの隣には別のホイスコーレがあり、こちらでは酪農を扱っています。そこには羊・牛・馬。豚などが買われています。基本的に日中は中で働いている人に声をかければ出入り自由なので、気分転換に、資料探しにと時々行くことがありました。

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デンマークは酪農大国といっても間違いはないようですが、先生曰く輸出品目として一番高いのは「IT技術」で、酪農はその次らしいです。デンマークからは形のないものの方がたくさん輸出されていると知ってとても意外でした。デンマークも日本のように小さく資源の少ない国であるため、彼らに何ができるかをしっかり吟味した上である面でとても「計画的に」国をハンドリングしている印象を受けました。

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しかし、とってものどかで雄大な場所です。鳥の声と風の音しかしません。越冬できずに虫が死んでしまうため夏でもほとんど鳴く虫がいなくて、いつもとても静かな場所です。

ホイスコーレ日記40:Hallwayパーティ

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

Hallwayパーティ。これはちょっと思い出したいような、そうでないような思い出の一つです。以前にも少しご紹介した通り、88人の生徒は5つの色にグループ分けされています。色のグループごとに掃除当番やグループ会議などをすることになるのですが、パーティーの企画・開催もするんです。

僕らシアンHallwayも例外なくパーティーの企画をすることになりました。しかしこれが本当に大変!まず自由になんでもしていいので、みんな好きなように好きなことを言いまくってる。あーでもない、こーでもないと毎日授業後に話し合いをして、いつの間にかみんなクタクタ…。

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最終的に決まったのは、いろいろなライトをピカピカ光らせるデコレーションを部屋にして、そこで踊ろう!というもの。しかし例によって僕だけ知らないいろいろな物事が…。そしてクタクタになった僕は当日欠席することになります。もちろん後から「どうしてこなかったの?」「どこにいたの?」と聞かれまくることになるんですが。

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この辺って本人の裁量で、出てもいいしでなくてもいいんです。パーティーに興味のない子は初めから会議にも出ないし、当日は実家に帰っていたりもします。でも僕の場合は学校にいるしかないし、部屋にいるのにパーティーに来ないという状況が不思議だったのかもしれません。

「正直あんまりパーティーばかりするのは疲れるし、自分のやりたいことに集中したいよ」という話を先生に相談したこともありました。「まぁみんな若いし、ワイワイやりたいんだろうね。でも君みたいにパーティーに出ないことにしている子だって何人かいたよ」と先生。いやー、本当に自分をしっかり持たないといけないんだと思いました。出るなら出る、出ないなら出ない。別に言い訳を並べる必要なんてないので、相手に自分が何を考えているのかしっかり伝えなきゃいけないんだなって、思いました。

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ちなみに、これはパーティー翌日。学校中はまるで嵐の後のよう!この後みんなで大掃除です、この辺も絶妙なタイミングで学校の予定に組み込まれているあたり、先生方は慣れてるなぁと思います。

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校長室とオフィスがある建物には謎の横断幕が掲げられていました(笑)

ホイスコーレ日記39:楽焼その3

デンマークの教育施設「Den Skandinaviske Designhøjskole」に留学した時のことを写真を交えて振り返ります。

全日程で3週間ある、選択授業の週。初めの1週目に僕は「楽焼」を選びました。一週間の授業はあっという間に終わりました。みんなそれぞれ試行錯誤を加えながら、自由でのびのびとした発想の焼き物を作っていました。これは僕にとってはとても刺激になりました。

でも、事件が起きます。
僕が作ったマグカップが、焼き釜の土台にくっついてしまいました!原因は絵の具の塗りすぎ。絵の具は熱で溶けるガラス質のようなものでできているのですが、それが釜の中で熱されて溶けることで色と質感が出るわけです。逆にこれが多すぎて土台まで到達してしまうと、冷えて固まった時に取れなくなってしまいます。

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くっついてしまったマグカップ。二時間ほど格闘したのですが、冒頭の写真のように底面を土台に残し割れてしまいました…。そしてこの土台はもう二度と使えないとのこと!ごめんなさいっ!そして、一緒の釜で焼いていた皆さんにも迷惑をかけてしまいました…。みんな「いいよいいよ」と言ってくれていたけれど、後で聞いたら結構怒っていたらしい…!

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この後僕はリベンジのため、もう一つカップを作りました。けど、このカップを焼くことができるのは学校が終わる直前まで、4ヶ月間時間が空くことになります。その話はまた後日。